山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

祖父谷の岩魚はデカかった!?

2014-07-21 22:21:34 | 川飯.B級グルメ
今回の三連休は祖母谷(ばばだに)温泉にテン泊し、祖父谷(じじだに)や本流を釣りながらテン場内の露天風呂でのんびり骨休めしようという企画です。
天気予報はというとあまり芳しくはなく、さりとて山には雨がつきものと覚悟している山屋の端くれとしては迷うことなく雨天決行となった次第です。


早朝、黒部市内に辿りつくまで雨は降りやまず、雨天決行とはいえ歩き始めから大雨はちと勘弁して欲しいので先ずは腹ごしらえでしょ。
立ち寄ったガソリンスタンドで朝から美味しいご飯を食べさせてくれるお店を教えて頂き黒部港のそばの市場に直行します。
せっかくここまで来てコンビニ弁当やファミレスのモ-ニングセットでは旅の意味が薄れてしまいますからね。

                 




場内には所狭しと鮮魚が並んでいて何でもその場で食べさせてくれるわけで、いやあこういうのって好きだなあ!





とりあえず我らは岩牡蠣のほかに甘エビ、ぼたんエビ、キジエビを食べ比べてみようかと。
とりあえずと言えばビ-ルだって当然に黒部ビ-ルと宇奈月ビ-ルを飲み比べない訳がありません。





ほぉら今まで生きていたキジエビ。
プリップリのと~ろとろ、もう一気に昇天しちまって一滴もビ-ルが呑めましぇ~ん!





1本ビ-ルを飲み干す頃合を見計らったかのように勧められたホタルイカの浅沖漬けにまた昇天!
こりゃ絶対に冷酒が欲しいけれど呑んでしまうと祖母谷まで歩けなくなっちゃうしねえ、
人生の岐路にはいつも試練がつきまとうといいますがその典型がこれですわ、うぅ~む、、、

 



このあと、頂いたマグロの切り落としやカニ飯でお腹を満たして外に出るとなんとまたドシャ降りではありませんか、
仕方なく店内に舞い戻って長椅子を寸借して高いびきを轟かせて午前の部が粛々と過ぎていったのでありました。








朝寝から気持ちよく覚醒すると雨が上がっていて気まぐれな黒部の天気にいつもながら振り回される予感がするのです。
遅くとも15時19分発のトロッコ列車に飛び乗れれば今日中に祖母谷温泉のテン場で露天風呂に浸かってビ-ルが飲めるぞ。
昼飯も教えて頂いた『きときと寿司』という回転寿司、ノドグロは脂がのってとろとろ、ビ-ル抜きでも十分に旨い!







トロッコ列車に間に合うように宇奈月へ、ちょっと黒部川の様子を見てみると濁りもあって増水している。
温泉街を歩いて地元の方に天気予報を聞いてみると今夜は激しい雷雨になるという、こりゃ宇奈月に停滞で決まりですな。





そうと決まれば温泉街を隈なく歩いて停滞目標を探しておかないとねえ、、、
汗を流せる温泉、美味しいお酒が頂けるお店、激しい雷雨でも安眠できる軒先、探せばそれなりにあるものですねえ。






温泉会館は地元の方々御用達の銭湯の温泉版といったところでしょうか。
午後5時半にお湯につかります、気持ちええ!
何と言っても350円の入浴料が嬉しいですねえ。

 



ひとっ風呂浴びたあとの旨い酒は『わらびや』というお蕎麦屋さんでいただきましょうかねえ。





イカの黒作りはイカスミで仕込んだ塩辛、これもう絶対に日本酒いかなきゃねえ。
お品書にないのに無理言ってお新香をねだると自家用のミズの漬物を出して下さいました、これ僕にとっては理想的でございます。

 



冷酒は銀盤、別名『黒部』と銘々されているならこれから頂かなくっちゃ。
最近、米麹の匂いを受け付けなくなった身としては黒部のすっきりした口当たりに魅了されてしまいます。





グラス半分を一気に呑み干せば、今日一日の疲れがすっと消えて思わずオ-ちゃんと見詰め合って微笑んでしまうのです。





牛串、言わずもがなでございます。





2杯目は『黒部峡谷 幻の瀧』
ちびりちびりと味わっているのがもったいないほどのすっきりした喉越しと口中に広がる爽やかな香り、当然ぐいっとね。





ほろ酔い加減の3杯目は『立山』、ゆっくり舐めながら山と岩魚と料理を話題に大人の会話を楽しむのです。





美味しい酒肴と旨い酒、包み込んでくれるようなお店の空気に甘えて3時間も長居をしてしまいました。




〆の平打ちのお蕎麦を手繰りつつ是非もういちど訪ねたい、そう思わせて頂いたお酒とお蕎麦との出会いでした。
            

                

                       わらびやさん、ありがとうございました。







 

豪雨は午後9時頃から降り出して仕方なくもう一軒ハシゴして雨をやり過ごそうとしたのですが雷と豪雨は止むことなく
翌朝4時まで続き、川のようになった道を富山電鉄の休憩所まで走って行ってイスの上で朝まで爆睡と相成った次第です。


翌朝の黒部川は更に厳しい状況になっておりました。さあ祖母谷まで行くことがでくるのでしょうか?


                 








コメント (24)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする