節足動物や爬虫類が脱皮することは良く知られている。
フライフィッシングを趣味にしてからと言うもの、水生昆虫の成長過程というか変態過程というか
幼虫から亜成虫、成虫へと成長するステ-ジごとの形態がイヤでも気になるようになる。
セミや水生昆虫の脱皮を最初から最後まで目にしたことはあるだろうか?
あれこそまさに神の造り賜うた精巧緻密で厳かな儀式に思えてくるのは僕だけであろうか?
さて、実は今日、僕も晴れて脱皮を果たした。
今年の9月、野呂川源流の右俣を遡行中に左親指を潰していた。
その親指の爪が3ヶ月余りを経てようやく抜け替わったと言うわけである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/c6/6eee7a9ae87544a2bee8614927a3ee75.jpg)
親指の爪を剥がしたのは実は今回が初めてではい。
学生時代、僕は住み込みの牛乳配達で生計を立てていた。
大学4年の時のことである。
前後左右に大量の牛乳を積み込んだバイクを発進させようと
スタ-タ-をキックしたその時、誤って右親指の爪を剥がしてしまったのだ。
ゴム草履を履いていたのがいけなかった。
出血する指に包帯を巻いて激しい痛みに耐えながらいつものように2時間半、
マンションや団地の階段を駆け上がり駆け下りて失神しそうになったものである。
拷問のような配達が終わって駆け込んだ外科医院がまた拷問であった。
その医者は事もあろうに麻酔もせずに剥がれかけた爪を大っきなピンセットで引き抜いたのである。
その医者は、付き添ってくれた今のカミさんにこう言って僕を褒め称えてくれた。
『君の彼氏は我慢強い男だねえ、うめき声ひとつ漏らさなかった』
声なんて出るわけねえずらよ!
こちとら今にも失神しそうだったんだから!
だが、それだけでは終わらなかった。
抜かれた爪の下にはもう一枚、半月状の薄い爪のようなものがあった。
『これも抜くよ、これ抜いておかないと新しい爪がキレイに生えてこないからねえ』と事も無げに言い放つのである。
しかもである、『麻酔をすると治りが遅いから麻酔はしなくていいね、君は我慢強い男からね』
バッカヤロ!
『治りなんか遅くったっていいから兎に角麻酔だけは打ってくんろ』
そう言って懇願したかったのだが傍には今のカミさんが居る。
『痛いの嫌だから麻酔だけは打ってくだせえまし』、こんなこと意地でも言えなかった。
見つめていると、薄爪と生肉の間にピンセットをグッと差し込んで、ゆっくりとそうっと引き抜いている。
『バカッ、頼むから一気に引き抜け!』
僕の心の叫びなどとは無関係に、その医者は僕への拷問を楽しむかのようにゆっくりと引き抜いたのである。
『彼の我慢強さは只者ではないねえ、良い旦那になるよ』
身の毛のよだつような拷問に耐えた僕は『こんなのナンチャないさ~』と強がりの笑顔を向けたのである。
そのときの笑顔が引きつっていたのかどうかはカミさんにしか分からないことである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/b4/1891011b6ef922f74cd7d0cfeb64d8a2.jpg)
『その爪、抜いておかないとキレイな爪が生えないよ』
両俣から帰った僕にカミさんはそう言ったのだが、身の毛もよだつようなあの時の記憶が蘇って医者には行けなかった。
生え替わった爪は、このとおりヘンテコな形であるが全然かまわない。
右の爪には学生時代の想い出が、左の爪には両俣の純血ヤマトとの再会の記憶が深く刻まれている。
脱皮しても昆虫のように次のステ-ジへと成長する訳ではないが、この爪には大切な記憶が深く刻み込まれている。
ただそれだけで僕には充分なのである!
別ブログ『歯科医院成長戦略100連発』
興味のある方は是非ご覧下さい。
(ブックマ-ク欄でリンクしています)
フライフィッシングを趣味にしてからと言うもの、水生昆虫の成長過程というか変態過程というか
幼虫から亜成虫、成虫へと成長するステ-ジごとの形態がイヤでも気になるようになる。
セミや水生昆虫の脱皮を最初から最後まで目にしたことはあるだろうか?
あれこそまさに神の造り賜うた精巧緻密で厳かな儀式に思えてくるのは僕だけであろうか?
さて、実は今日、僕も晴れて脱皮を果たした。
今年の9月、野呂川源流の右俣を遡行中に左親指を潰していた。
その親指の爪が3ヶ月余りを経てようやく抜け替わったと言うわけである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/c6/6eee7a9ae87544a2bee8614927a3ee75.jpg)
親指の爪を剥がしたのは実は今回が初めてではい。
学生時代、僕は住み込みの牛乳配達で生計を立てていた。
大学4年の時のことである。
前後左右に大量の牛乳を積み込んだバイクを発進させようと
スタ-タ-をキックしたその時、誤って右親指の爪を剥がしてしまったのだ。
ゴム草履を履いていたのがいけなかった。
出血する指に包帯を巻いて激しい痛みに耐えながらいつものように2時間半、
マンションや団地の階段を駆け上がり駆け下りて失神しそうになったものである。
拷問のような配達が終わって駆け込んだ外科医院がまた拷問であった。
その医者は事もあろうに麻酔もせずに剥がれかけた爪を大っきなピンセットで引き抜いたのである。
その医者は、付き添ってくれた今のカミさんにこう言って僕を褒め称えてくれた。
『君の彼氏は我慢強い男だねえ、うめき声ひとつ漏らさなかった』
声なんて出るわけねえずらよ!
こちとら今にも失神しそうだったんだから!
だが、それだけでは終わらなかった。
抜かれた爪の下にはもう一枚、半月状の薄い爪のようなものがあった。
『これも抜くよ、これ抜いておかないと新しい爪がキレイに生えてこないからねえ』と事も無げに言い放つのである。
しかもである、『麻酔をすると治りが遅いから麻酔はしなくていいね、君は我慢強い男からね』
バッカヤロ!
『治りなんか遅くったっていいから兎に角麻酔だけは打ってくんろ』
そう言って懇願したかったのだが傍には今のカミさんが居る。
『痛いの嫌だから麻酔だけは打ってくだせえまし』、こんなこと意地でも言えなかった。
見つめていると、薄爪と生肉の間にピンセットをグッと差し込んで、ゆっくりとそうっと引き抜いている。
『バカッ、頼むから一気に引き抜け!』
僕の心の叫びなどとは無関係に、その医者は僕への拷問を楽しむかのようにゆっくりと引き抜いたのである。
『彼の我慢強さは只者ではないねえ、良い旦那になるよ』
身の毛のよだつような拷問に耐えた僕は『こんなのナンチャないさ~』と強がりの笑顔を向けたのである。
そのときの笑顔が引きつっていたのかどうかはカミさんにしか分からないことである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/b4/1891011b6ef922f74cd7d0cfeb64d8a2.jpg)
『その爪、抜いておかないとキレイな爪が生えないよ』
両俣から帰った僕にカミさんはそう言ったのだが、身の毛もよだつようなあの時の記憶が蘇って医者には行けなかった。
生え替わった爪は、このとおりヘンテコな形であるが全然かまわない。
右の爪には学生時代の想い出が、左の爪には両俣の純血ヤマトとの再会の記憶が深く刻まれている。
脱皮しても昆虫のように次のステ-ジへと成長する訳ではないが、この爪には大切な記憶が深く刻み込まれている。
ただそれだけで僕には充分なのである!
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どうせ抜いてもまた蹴飛ばすらしいので流しを変えるか丈夫なスリッパにしないとだめみたい。
台所でも安全靴?。
一皮剥けた高崎さんを、これからも楽しみにしております。
痛そ!
血液検査が近々あるようですが、その時だけガマンしてもだめですよ!!飲んでしまいなさい!
ブログのメンテナンス中だったため遅レスになってしまいました、すみません。
愛する大事な大事な奥様のためにも
流しを新調してあげて下さいね。
ワカサギ釣りを1年我慢すれば
費用は捻出できますぜ。
ワカサギ釣りと奥様とどっちが大事なの?
って、ワカサギに決まってますなtooさんの場合。
僕は一皮むけたから酒は止めることにしましたわ。
3週間もの長期に亘ってですよ、偉いでしょ?
さて、20日にこちら方面に遠征?
よくやりますよ、腱鞘炎だと言うのに。
近くに来たら一応声をかけてみてください。
多分仕事でふうふう言っている筈ですか゜
もしかしたら息抜きに行けるかもしれません。
どうでも酒場放浪はいい加減になされ。
もう若くはないのです、年末恒例の救急車は去年限りと言うことで。
小指の想い出の方がどんなに良いか。
僕も来年は小指で行きたいと思うちょります。
僕は断酒を決心したのですよ。
1月5日までの3週間ですけれど。
土日と正月は例外ですけれど。
ホリャさんが毎度のごとく年末に倒れるのが心配です。くれぐれも監視役頼みますよ。
ワカさんの監視役はホリャさんに頼んでおきますからね。
ダメダコリャ!
痛い思いは私も結構致しました。(なんせ腹切り三回!)
ひどい時は術後の腹部の化膿した部位を麻酔無しで鋏で切られたことがありました!
脇の下と背中、顔からドバーッと冷や汗が噴出し、下着がびっしょりぬれました。
痛いのは少しは慣れますが、やっぱり痛い!
一生忘れない痛かった思い出は記憶の財産ですねぇ~・・・
ところで3週間も禁酒するとか?
素晴らしい!3日目までに禁断症状が出なければアル中では無いとか?是非がんばって下さい。
私は、「晩酌断ち」の生活ですが、週1回は外で呑んでます。3週間も断酒なんて出来ません。先輩は偉い!
君の方が遙かに痛い思いしてまんな。
昔は歯の治療も麻酔なしでやってたみたいだけど
痛いのは怖くてねえ。
ちょっとした治療も思いっきり麻酔してやってもらってます。
年とともに軟弱になってしまうものなんでしょうか
酒は3週間の期限付き
バッカスちゃんのように半永久的な断酒なんて出来るはずありまへんわね。