柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

コロナからの問題提起、人の死にも・・・

2021年11月23日 | 
毎日があっと言う間に過ぎていきますが
私なりに自由な時間が増えてきました。
新聞を見ると、つい高齢者向けの記事に目がいきます。

コロナの影響はやはり大きいですね。
この2年間で葬儀は「家族葬」が定番になりました。
葬儀を望まない人たちには、簡単に済ますいい口実にもなっています。

簡素化した葬儀について新聞では「寂しい」「後悔が残った」という遺族の声が特集され
各分野の専門家からも葬儀の持つ意味とか、遺族の心のケアへの懸念が見えます。

亡くなる前の状況も変化があり
コロナ感染を防ぐため
入院患者や、介護施設の入所者への面会が長期間制限されました。
その間に逢えないまま家族を亡くした人もいました。
ご遺族は遺影に向かって、生前に話したりない会話をし続けているそうです。

そんな中でも
最期は病院から自宅に戻ることを希望し
ごく普通に家族との時間を過ごし、
周囲に感謝して、感謝して、亡くなった女性の死も紹介されました。
「この一ヶ月があったから、亡くなった後も救われている」という家族のコメントも書き添えられています。


今の若い孫世代は
「同居していない祖父母は家族ではなく親戚」
という感覚があるそうです。

そうなると
一人住まいの高齢者には家族がいない、という捉え方もできますね。
現に身寄りがいるのに引き取り手のない遺骨が増ているのです。

コロナからの問題提起は人の亡くなり方にも及びました。
どんな状況の高齢者でも
病気になっても、終末期になっても、死んだ後も
安心できる暮らし方や仕組みができないものでしょうか。



「孤独死」をいち早く気づいてもらうには

2021年11月11日 | 終活セミナー
最近では
孤独死は怖くない
悪いことではない
生まれたときも1人なら、死ぬときも1人が当たり前・・・
という意見をよく聞きます。

1人で死ぬことは年齢にかかわらず、独居に関わらずあり得ます。

家族と同居していても顔もあわせず会話もなく
部屋で亡くったことを家族が気付かない、ということもあります。
家族と仲良く暮らしていても、誰もいない間に1人で死ねこともあります。

もし独居の人が亡くなった場合、大きな問題は
誰がいつ、見つけてくれるかということです。

人が亡くなり発見が遅れるとどうなるか?
もう想像がつきますよね
死の直後から遺体の腐敗は始まります。
死臭がし、
ハエ等の害虫が想像以上に大量発生します。
人の体は大半が水分なので長時間放置された遺体の下には体液が漏れだします。

一軒家でも近隣には死臭が漂いますので
集合住宅ならさらにひどい状況になります。

ご近所が異変に気付いたときにはすでに過酷な状態でしょう。
壁一つ、ドア一つ向こうにそういう状態があることを
たいていの人は受け入れられません。
その体験はトラウマとなり長年苦痛を強いられます。
孤独死が増えているのと同様にこのような体験者も増え続けます。

特殊清掃やリフォームが必要になりますが
その費用は家族や大家さんの負担となり
家の売却や賃貸募集が困難になる事故物件になってしまいます。

独居の場合、死の発見がおくれると
その影響は実に多くの人に及んでしまうのです。

お独り住まいの方は
安否確認をしてもらえる方法を是非考えてください。

勤め人なら会社が異変に気が付くでしょうし
介護を受けているなら介護サービスの人が発見しやすいです。
お元気な高齢者なら見守りサービスの利用も考えてみましょう。
死亡だけでなく体調の異変も察知されやすくなります。
「訪問型」
「センサー型」
「オート電話・オートメール型」
「カメラ型」
「宅配型」
など、幅広く選択できます。

毎日家族や友人が声をかけてくれるだけでも心強いですね。





去年の服が似合わない、、、原因は加齢です。

2021年11月06日 | 老後
今年は衣替えのタイミングが難しいですね。
朝晩はコートを羽織りたくなりますが
日中はまだ半袖でも過ごせます。
衣替えの季節にはいつも不思議な感覚に捉われます。
「去年は何着ていたんだっけ?」
毎年同じような事を考えながらクローゼットの前で考え込みます。

確かに去年は引っ越しのために
大量に洋服を処分しましたが
今着る服が少ない気がしてきました。
原因は
必要だと思って残した洋服が「着たくない服」に変わっています。

なんてことだ!と嘆きながら
何枚かを処分に回し
新しい服を何枚か買いました。
そこで気が付いたのですが
洋服に違和感を感じたのは
洋服を着る私が変わったからでした。

体形も、顔だちも
否応なく高齢者になっていました。
ここ数年で特に変わった気がします。
隣を見れば
主人もやはり体形や容姿がおじいさんに変身してます。

後々を考えて
洋服も買いすぎないように
着回しのいいものを選ぶようにしました。

これから出すコート類にも
処分するものが出てきそうです。