柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

母には見えるし、聞こえるのです。亡き父が・・・

2016年09月29日 | 不思議
「昨日はね、お父さんが来ていたのよ」

父は平成10年の12月に亡くなっています。

その直後から、母は「父の声が聞こえた」「来てくれた」というようになりました。

別に母がおかしくなった訳ではありません。
自分でも「夢なのかしら?」と言っています。

遺族ケアの会でも、同じようなことを話す方がよくいます。
私は「あら、よかったですね」といつも答えます。

霊感がある、というものではなく、何か感じるものがあるのだと思います。


父の存在を感じたと話す母は幸せそうな様子です。


父は昔から母が大好きな人でした。

母にために何でもしてあげる、と言いながら、
自分勝手な考えで行動していた人です。

母は膝が悪くて、歩くと痛みが出ます。
でも父は毎日、外出したい人でしたので、
「母のために運動をさせている」という理由をつけて連れ出します。

帰ってくると母は私に「足が痛い」「お父さんは自分勝手」とよく電話でこぼしていました。

父は傍から見ても母と離れたがらず「自分の幸せ=母の幸せ」と思い込んでいたのでしょう。

母から愚痴を聞くたびに、私は父を「我儘で母が可哀想」思っていました。


でも、父を亡くした後の母は
・・・お父さんは私のために何でもしてくれた・・・・と話すようになりました。


会うことが叶わなくなって、恋しくなって、姿や声を感じたくなる
それは、長年空気のようでも圧倒的な存在だった人ならば
至極当たり前の感情なんですね。

また、あの世に行った父が今でも母のそばにいたいと言い張っている気もします。



秋のお彼岸は雨続きでまだお墓参りにも来れない母です。

代わりにお墓に行ってくると約束した私ですが
忙しくて!と理由をつけてまだお墓に行けない自分に
後ろめたさを感じる今日この頃です。





葬儀の小規模化にどう向き合うか?

2016年09月23日 | 
宮崎県の葬儀社の集まりに伺い、講演をしてきました。
こちらの団体では、毎年集会と講演を兼ねて開催しています。

いつも感じるのですが、講演の初めと終わりでは集まってくださった方の
オーラが違って見えます。
初めは私一人が発信者なのですが、途中から受講者からの発信が感じられてきます。
不思議です。




地方においても小規模化は、ジワジワト押し寄せているようですが
それでもまだ会葬者の数は100を超える状況です。
これは、素敵な現象だと思います。

小規模化を恐れる前になぜ、葬儀が疎ましくなったのか?
を考えないといけないと思いませんか。

集まった葬儀社の方に毎回質問をします。
「あなたと一緒に働いていた同僚が亡くなったら、あなたは葬儀に行きたい?」

全員が「行きたい」と答えます。

同僚って、家族以外の人ですよね。
家族葬ならこの人たちは参列を遠慮するのでしょうか?
家族にとっては知らない人になりますものね。

時々ランチを食べに行く奥様グループの人が亡くなったら?
やはり葬儀に行きたいと答えます。
しかし、家族葬なら声をかけてもらえないかもしれませんね。

そう考えると、小規模化って簡単におきますね。
家族葬だから、声かけなくていいよね!
家族葬だから、会葬は遠慮しないとね!

葬儀の小規模化は家族や会葬者の意識問題だけではありません。

別れに行きたくなるような葬儀を作るには、
葬儀社の葬儀への取り組みも大きな問題です。

高齢社会で縁が薄くなった、経済的に苦しい、という社会の判断にまかせ
葬儀社がすべき改善を忘れてはいないでしょうか?

葬儀の場を提供するにはいろいろな方法があります。

大事な人を亡くした時、故人を取り巻く人々に悲しみや苦しみがあるから葬儀は生まれたはず。

葬儀が葬儀社にしかあつかえないのであれば
別れが必要な人たちに別れる場を作ることが、今は大事なのではないでしょうか?

親しい人が亡くなったのに、別れることができない・・・・変ですね。







ノンストップの余波

2016年09月09日 | お仕事
フジテレビの「ノンストップ」を見て、週刊誌の女性自身から取材の申し込みがありました。

9月13日発売の女性自身で「今変わる葬儀の形」という特集だそうです

そこのパート1で檀家制度を無くしたお寺の話
パート2,3で埋葬と葬儀費用の話を依頼されました。

葬儀関連の企画を持った製作者は、同じような番組や雑誌をチェックしているのですね。

ここの担当者の方も始めは
「森林葬だけじゃない最新葬儀のあれこれ」
「気を付けよう悪徳葬儀社の手口」
という内容で取材が来ました。

樹木葬は葬儀ではないし
悪徳といわれるような葬儀社はいない、とは言い切れないが極小だと思うので
(悪徳って最初からお客様をだます目的、と私は判断したので)
この題名はおかしい!!!
とお伝えし、担当者の側も協議してくださって納得したうえで題名も変えてくださいました。


テレビ局の場合も雑誌の場合も「知らずに作っている」場合が多いのですね。
売らんがために題名は魅力的なのでしょうが、説明をするとよく理解してくださいます。

一概にマスコミが間違った情報を出している、とは言い難い!
取材に協力する側の姿勢も大いに関係するのかもしれません。

取材にあたった記者の方はとても綺麗な女性でした。
実はお父様の葬儀を経験した方だったので
私の話に、何度も頷かれて聞きこんでいました。

記者の方が共感してくださるとそう意図のずれは生じません。



先日原稿のチェックがありました。
私の部分は「埋葬」と「葬儀費用」というコラムに載るそうです。

コラムということは他の記事もあるのかも
その内容は拝見できなかったのですが・・・

この取材もご縁がつながった結果です

エンディング産業展の余波

2016年09月03日 | 世の中
エンディング産業展の終了直後に
フジテレビの「ノンストップ」という番組から出演依頼がありました。

8月30日午前9時50分からの生放送です。

「オーダーメイド葬儀からインテリア仏具まで ここまで来た!最新葬儀事情」

という特集でした。

内容を検討するうちに、1日葬、直葬、手元供養、納骨堂を特に取りあげています。

このような葬儀がすごく多い!
定額制の葬儀なら安心
葬儀トラブルは予定外の請求が主な原因

・・・のような捉え方から企画されていましたが、なるべく担当者に実情を話して
誤解のないような内容に変えてもらうよう試みました。

聞けば窓口担当者のディレクターのも32歳とのこと
情報量は一般消費者と変わらないし、身近な葬儀経験はなしでした。

でも1週間ない時間の中で何回もメールや電話のやり取りがなされ
出張中のやり取りは午後10時ころから翌朝の4時まで続けられました。

おかげで何とか、私が飲み込める内容にまで変更されて一安心。

更に本番になったら、そのコーナーを仕切るアナウンサーのほうから
台本にない部分まで「ここは柴田さんから話をしていただいたほうがいい」と
きめ細かい支持が出て余分に説明することもできました。

放送直後から色々な方が感想など送っていただいたようで
有難うございました。

私はまだビデオも見ていないのですが・・・

エンディング産業展2016

2016年09月03日 | エンディングノート
東京ビックサイトで「エンディング産業展」が8月22日~24日まで開催されました。

オフィス・シバタではブース展示をしています

葬儀社のための遺族サポート対策として・・・「高齢者見守りシステム ミーテル」
お独り住まいの安否確認と死後事務委任をまとめた・・・「見守りパック」 
見る時期と、保管場所を分けた3部のエンディングノート・・・「アクティブノート」
葬儀社の社員教育や講演、イベント企画作成、終活セミナーなど・・・オフィス・シバタのコンサル内容

そしてエピローグサロン「光の庭」との共同開発・・・「エピローグドレス納棺式」

以上の5点をご紹介しました。

しかしその他にも
墓地の狭い寺院様向けに、「森林葬」のご紹介も少しですがしています。
遺骨の上に苗木を植樹し、その後少し大きくなった苗木は
山深い寺院の里山に植樹します。
遺骨は元の寺院で合葬か、または苗木とともに里山の寺院にお預けすることもできるシステムです。


エンディング産業展は僧侶の方のご来場も多いのでご紹介してみました。
狭い墓地を有効利用できるので、とても関心を引いたようです。

葬儀社だけでなく、士業、不動産業、遺品整理業、寺院関係者など多くの業界の方が見えるのが
子のエンディング産業展の特徴です。

もちろん一般のお客様も来られます。
お陰様でいろいろな方との出会いがあり楽しい時間でもありましたが
しかし、3日間は正直疲れました!

展示場の中にセミナー会場が設けられていて
そこで「私らしいエンディングの作り方」を1時間お話ししました。

他の会場で華道家・仮屋崎省吾氏の講演があったのですが
こちらのセミナーもほとんど満席状態になり、ホッとしました。

このような展示会ではほとんどが告知目的で終わります。
この後が問題なのでしょうね。