柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

一度のご縁を生涯顧客に 中小葬儀社が無理せずできる、継続的アフターフォロー

2017年06月08日 | 葬儀の世界
今年のヒューネラルシンポジュームの演題です

「一度のご縁を生涯顧客に
中小葬儀社が無理せずできる、継続的アフターフォロー」

葬儀後のご遺族は、葬儀社にとって大事なお客様です。
何しろ、葬儀施行の内容も、スタッフ対応も、会館設備も料理の味も
全て体験された方です。

新規のお客様を獲得するためには、それ相当の営業努力をしないと
葬儀社の実力をわかってもらえません。

だから、私は葬儀後のご遺族との付合いをとても大事に考えています。

一度葬儀をしたら、しばらくはご縁がない、と考えがちですが
老老介護の時代です。

数年間に数回の依頼を頂くことはよくありますね。

その時に、何の迷いもなく再度の依頼がいただけるか?

今の時代に安心はできませんね。

周忌の花を届けているから大丈夫?
それって1年に1回ですよね・・・

当初は感謝していただけても
時間と共にいい思い出も薄らいできます。

ご遺族向けのアフターフォローは今後重要な営業になるはずです。

アッ、言い忘れましたが
あくまで良質の葬儀施行ができた、というベースがあっての話です!

自宅で死にたい人が多い、でも・・・

2017年06月07日 | エンディングノート
高齢者のアンケートによると

介護を受ける場所は? 自宅が1位
死ぬ場所は? やっぱり自宅が1位だそうです

実情は自宅での看取りは約1割でほとんどが病院と聞きました。

家族に負担をかけたくない、との思いが多いようですね



今は病院で治療することがなくなると
退院を促されます

もし、余命がない状態での退院であるなら
自宅で過ごさせてあげるのも一案です

この場合は大体3か月が目安らしいのですが・・・

自宅へ帰るだけで体調や顔つきが必ず変わるそうです

安心するのでしょうね

在宅の医師
看護師
ケアマネージャ
ヘルパーさん等が

介護する家族を支えてくれます。

出口のない介護は不安が募りますが

余命宣告受けた家族への看病は

残った家族にとっても
その後の死の受容に大きな影響が働くと思います

ただ、死の間際になると、呼吸が荒く苦しそうになり
救急車を呼んでしまう家族が多いとも聞いています

救急車で病院に搬送されれば
たとえ数分の命であっても延命処置をするのが医師の役目です

人の死に恐怖を抱くことが在宅の
一番のネックかもしれませんね。


今はその家族に看取りのサポートをする
看取り士という人たちも
存在するようになりました。

亡くなるときに手を握ったり、肩を抱いて見送ることができると
その人のぬくもりがいつまでも手に残り
そばにいるような気もちになるそうです

病院でご主人の危篤時に
医師や親族がベッドの周りを囲み
奥さんはそばにも寄れず
手も握れずに臨終を迎えた方が
こうつぶやいたことがあります。

「私は蚊帳の外で何もしてあげられなかったのが
今でも後悔となっています・・・」

もう死後5年くらいたっていますが
いまだに心残りのようです