柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

病院の先生も大変ですね

2014年04月30日 | 世の中
毎月、病院で診察を受けています。
治療として外来の処置室で点滴を受けます。

先日のこと
となりのベッドにいる方が先生と話をしているのが聞こえました。

「○○さん、どう?落ち着いた?」
「だいぶ楽になりました」
「良かった」
「これからお稽古に行かないと・・・」
「これから行くの?大丈夫か?」
「ちょっと顔を出す程度だから」

「じゃあ、次の診察を決めておきましょう。
○日はどうなか」
「その日は稽古日なので、駄目」
「では○日は?」
「その日も稽古だわ」
「稽古って、そんなに無理して大丈夫なの!」
「大丈夫ですよ。○日はどうかしら」
「うーん、じゃあその日に予約いれとくから」

高齢の方の声が聞こえます。
病院に急患で来たみたいな様子なのですが
ここの患者さんなのでしょうね。

持病があって定期的に診察を受けているらしいのですが
お稽古のほうが診察より優先なのですね・・・・

先生は苦笑いしている見たいな口調でした。

たぶん私よりかなりのお姉さまだと思うのですが

具合が悪くなったら助けを求めに飛び込んでくるのでしょうが
普段は自分の都合が大事なんですね

カーテン越しに聞こえた会話です。

最近の若い人の言動に驚く私ですが・・・・
この日も驚きました

毎週、大阪通いでした!

2014年04月25日 | お仕事
大阪にある葬儀社様から「事前相談研修」の依頼があり
この一カ月で5回ほど大阪に伺いました。

約70名の営業担当の方に受講していただきました。

地域によって葬儀の慣習が違いますが
葬儀社を選びたい人たちの想いはそうは変わりません。

昨今の生活者の意識を知っていただき
相談内容をどう高めていくかは同じです。

事前相談では、葬儀価格や形式の説明だけでなく
香典の問題や、葬儀の簡素化をどう捉えるかも
重要な事柄です。

大阪や京都では香典辞退が増え、遺族の葬儀費用の負担が増加しています。
その結果、小規模な家族葬の選択が多くなりました。
香典辞退には「お返しの苦労が大変」という理由付けをされているようですが
結婚式でも、出産祝いでも、慶弔にはお返しがつきものですが
これらを辞退する傾向は見られません。
だとすれば、この理由は成り立ちませんね。

少人数の葬儀にはそれなりの利点もありますが
故人や遺族が気づかない「人からの愛」を見落としがちになります。
このことは、遺族の余生に少なからず影響を及ぼします。

遺族が抱える「家族を亡くした悲嘆」は
・安らかな死
・故人の為に何かができたと感じた葬儀
などで乗り越えやすくなるそうです。

この研修で少しでもそのことに葬儀スタッフが意識を向けれくだされば
大阪に通った甲斐があります。

その他にも
葬儀後の相続や、遺族悲嘆へのサポートにも注目して頂けましたし
お一人様のより良い人生を葬儀社も担えるという話にも興味を持っていただけました。

ただ、5回も足を運んだのに
とんぼ返りばかりでで大阪を楽しむことができなかったのが残念でした。


素敵な葬儀社になってました

2014年04月19日 | 葬祭スタッフ
4年前に葬儀社の立ち上げをお手伝いしました。
数か月かけて葬儀研修を受けて頂きました。
葬儀に携わったことが無いスタッフでしたが
私流の葬儀観をよく吸収して下さいました。
半年後にオープン。
その後4年で、地域にすっかり溶け込み
高い評価を頂いているようです。

その後も2度ほど伺っていますが
今回も新入社員向けの研修を依頼され
全員の再研修も含めて行いました。

研修後に葬儀が入ったので、式にも立ち会ってきました。

4年前に教えた葬儀施行を目の当たりにすることができ
感激して帰ってきました。

自分たちだけで4年も経験を重ねると
葬儀のやり方も、どこか手抜きになるのだろうと
内心、思っていたのですが・・・

ちゃんと受け継いでいてくれていました。
それどころか、更にバージョンアップされています。

ご遺族への接し方も抜群です。
信頼を得ているのが一目でわかりますし
遺族だけでなく親族の多くの方と雑談ができる関係を作っていました。

親族のお迎えから
要領を得た説明から
故人を的確に表したナレーションから
焼香の流れの作り方
出棺後の見送りまで
教えを守ってくれていますし、工夫も見えます。

この成長は社長の姿勢が大いに関係しています。
社長の葬儀理念と私の理念が一致しているのです。
だから社員がぶれなかったのでしょう。

社員を育てるのが社長だという事が、よく解ります。
社長が一番の研修修得者だったのです。

更に成長してくれることを楽しみにしています★★★



シニアに嫌われないように・・・

2014年04月08日 | 世の中
コンビ二でタバコやお酒を買うとき
レジのパネルに未成年ではないことを確認する画面が出まよね。

あの画面に、苦情が続出しているそうです。

苦情を言うのは、明らかに未成年には見えない
中高年からだそうです。

我が家の高齢者もコンビ二に行くたびに「いい加減にしろ!」と
思っているクチですね。

あまりの苦情の多さに、どうやらこのシステムを
取りやめる考えをしめしている大手スーパーが出てきたらしいです。

今や個人消費額が一番多いのがシニア世代だそうで
国内の総消費額の46%が60歳以上の世帯だそうです。

そうなると、この世代からの苦情は聞き流せなくなるのも
当然ですね。

この世代は有価証券の7割を保有しているとか。

最近株価が上がってますからね。
その影響もあるみたいですね。

シニアが主役の時代になりましたね。
私もシニアです。

柴田先生は通夜の時にお客様に何を話しているのですか?

2014年04月02日 | 葬祭スタッフ
コンサルを受けている葬儀社で葬儀の施行をチェックする仕事が増えています。

座学で講義しても、
「そんなこといつもしていますから」と思っているスタッフが大勢います。
この意識を変えることは容易なことではありません。

失礼ながら、皆さんは仕事に自信を持っているので若くても頑固そのものです。

そこで実際に通夜や告別式に立ち合わせてもらい
「ここでもう一声」
「ここではこのように説明」
「こう動いたらもっといいでしょう」
と、その場で気付いたことを私が実践して見せることをしています。

その時の現場の雰囲気が変わるのを実感してもらう為です。

何回か、施行に関わったスタッフから先日質問を受けました。

「柴田先生はお客様から色々な話を聞き出されますね。
今日も、焼香後のお客様に何か話しかけていましたけど
一体、何を話しているのですか?」

この葬儀社のスタッフは、以前はとても綺麗に話す事
案内することを重視して動いていました。

見ていて確かに必要なことはしているのですが
私から見ると、そのご遺族によって対応が変わる訳でもなく
きっとご遺族にとっても、普通以上の対応を受けたという
印象を残すことは少ないでしょう。


そこで会話のポイントを教えました。

・・・・例えば、式前に一般の方が早めに式場へ来られ
    あなたは『お線香をどうぞ』って、勧めその後に
    『拝顔されますか?』とおすすめしたでしょう。

    私はその場で、『失礼ですかご友人ですか?』と
    問いかけたら『昔○○という会社で一緒の職場でした』と
    答えてくれて故人の職業がわかったのよ。
    『少しお痩せになっていますが安らかなお顔でしょう』と
    話すと『私は10年くらい逢っていなくてね』と話されたのよ。
    そんなにご無沙汰している方がわざわざ会葬に見えたということは
    故人が好かれている方で、多くの方が見える可能性が強いと判断できるし
    残られた奥様やお嬢さんに引き合わせをすると、きっと双方が喜ばれる
    だろうと考えることも出来るでしょう。

    私たちの仕事は、ただ案内すればよいのでなくて、『会葬に来て良かった』
    と思っていただき、色々な方の会話から故人を知り、遺族の為に何が出来るかを
    探り、するべき行動を起こすことなのよ。・・・・・


と説明しました。
私が動く現場を見て、その効果を知ることによって
何が自分にかけているのか疑問に感じてきます。
その方法も知りたくなります。

こんな地味な指導を重ねていきますが
実は、徐々に成果が見られるようになっています。

先日のお式では、ただの司会進行ではなく
遺族や会葬者の顔を見ながら、語りかけるよに
時には手振りを沿えて司会を務めていました。

その表情は固く事務的だった頃から比べると
優しく温かみを感じさせます。

又、喪主に色々な説明をするときも
時には笑いながら話しかけている様子が見られます。

ここまでの間、手間や時間は少し掛かっていますが
子供が育つような楽しみが私にもあるのです。