柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

喪失感を埋めるには。

2010年10月30日 | 悲しみのケア
たまたまチャンネルを合わせたらNHKで石内都さんというカメラマンの人が
亡くなったお母さんの遺品を写真に収めた、という話をしていました。

生きている時は、分かりあえななった母と娘だったそうです。
亡くなって、意外なほどの喪失感に自分自身が驚いた、そうです。

それから目にするお母さんの遺品を見るたびに、母の姿を探すように写真を撮り続けたとか。
そうやっていろいろと探すうちに結婚前のお母さんの写真を見つけます。

結婚前にお母さんは群馬県で初の女性タクシードライバーで車の前でにこやかに笑っている写真です。
石内さんはその会社を訪ね当時子供だった経営者からお母さんの意外な一面を聞く事が出来ました。

なくなってから物の中に人の営みを見つけ、母にやっと近づけた・・・と話されいました。



この番組をみて以前のご遺族を思い出しました。
娘さんを亡くされたご夫妻です。
娘さんの写真を整理して、貼り替えて
新たな娘の記録を作ります。

娘と同じ本を読み、同じ旅行をし、夫婦で娘の感覚を探していました。

はたで見ていても、とても精力的に1年を過ごされ、1周期に友人を招いて
食事会をされました。

いなくなった人の持ち物で癒される人も多くいますし、
反対に、目に触れないで過ごし人もいます。
死の受け止め方はそれぞれですね。






遺言書は必要、は54%でした!

2010年10月27日 | 世の中
10日ほど前になりますが、70代の方中心にした葬儀セミナーを行いました。
約60名の方が集まり、とても和気あいあいの楽しいセミナーでした。

家族葬の話、直葬の話、葬儀費用の話、葬儀の収支の話、宗教の話などで
みなさんの興味をひいたようです

最後にアンケートを頂きます。
95%の方が、とても役立ったとお答下さり
後の方は「まあまあ」だったようです。
「つまらなかった」がなくて、ほっとしました。

話す相手は葬儀社でも一般の方でも
「あっという間に時間が過ぎた」と思っていただけるよう
退屈にならない努力をしています。

アンケートからは他にも興味深い数字が出てきました。

自分の葬式や死後の処理を決めておきたい…と思う人が68%

遺言書は作る必要がある・・・・と答えた人が54%

尊厳死宣言をしておきたい人・・・が77%でした。


尊厳死宣言の確立は想像がつきましたが
遺言書は思っていたより、高い数字が出ました。

葬儀社向けのセミナーをすると
「生前契約は現実的じゃない」
「遺言書は書きたがらない」
などと良く耳にしますが、消費者の中にはその意識が存在することは確かです。

それを気安く、行動に起こさせる誘導力が世の中に足りないのではないでしょうか?

敷居が高く感じるのでしょうね。そこですね。


葬儀後に財産分けで、何らかのわだかまりを残す家族は約半数は要るといわれています。
皆さんの周りにも、良く聞く話ですよね。
遺言書はやはり書いた方がいいと思います。
アンケートの中に「父が遺言書を残してくれて、とても助かった」という
コメントが書かれていました。

葬儀に立ち会う立場なら、普段から遺言書の薦めをした方が
遺族の苦しみを一つでも少なくする事が出来るかも知れませんよね。

私も遺言書を書く薦めをしようと思います。

京都に寝に行く私です

2010年10月23日 | sibatanoriko?
25日に大阪で「葬儀勉強会」を行います。

大阪方面で仕事があると、妹の家に泊まります。
京都の東寺に近くに住んでいるので、京都駅からも近くて便利。

呉服屋をしていますが、仕事の合間に迎えに来てくれたり
食事を作ってくれたり。

私は夕方に着いて、翌朝早くに出かけます。
上げ膳据え膳で、送迎付きで、楽をさせてもらっています。

一緒に住んでいるお姑さんも、歓待してくださるので
有難いことだらけです。

このところ実家の父の看病に毎月2度ほど東京にも通ってきてくれている妹です。

結婚する前は、掃除も洗濯も料理もなにもしない子でしたが
お嫁に行ってからは、優等生の主婦です。

「あなたはいつも、寝に来るだけね」と言われていますので
明日は早めに京都へ行き、半日だけですが、おしゃべりの時間を持つつもりです。

京都に寝に行くなんて、もったいないですね。

毎日が波乱万丈です

2010年10月23日 | 私の半径100メートル
昨日、急遽、父をショートステイにお願いをしました。

父をデイケアに行かせる矢先に、母が体調を崩ししばらく休養をとる必要が出てしまいました。
検査の結果、特別に悪い所は見つかりませんでした。が明らかに疲労です。
まんべんなく介護の体制をとって頂いても、子供たちが頻繁に訪れても
母の心労は軽減されませんでした。

嫌がる父を説得して、有料老人ホームが行っているショートステイに入れました。

4日ほどの予定です。

父を説得したのは、ケアマネージャさんやヘルパーさんです。
家族が話したら、怒りの方が先に来ていたと思います。
父にも世話になっている人たちへの気遣いは残っていたようです。

痴呆の症状が濃くなる父を受け入れられず
箸の上げ下ろしにも、訳のわからない行動や言葉に
怒りすら感じていた母ですが
父が出ていく後ろ姿を見送りながら、涙ぐむ母をみて
私たち子供も複雑な気持ちです。

ただのわがままじいさんから病気、痴呆、下の世話、昼夜逆転、暴言、過食と
毎日が波乱万丈です。

振り回される母は追い込まれる日々なのですが
家族の縁は一口には語れませんね。
特に夫婦は、仲が悪くても100%嫌いと言いきれない何かがありますね。

葬儀の時にも、口には出さないそんな感情がある事を
ご家族のお世話する側は忘れないようにしないとダメですね。

今朝、ホームへ電話を入れ、父の様子を聞きました。
落ち着いて寝ていたようです。
母へこの報告をしたら、少し安心したようです。

老人の老い

2010年10月18日 | 私の半径100メートル
なんだか妙な題ですが
老人の老いの速さに、愕然としています。
たった数週間で、父の様態が変わってきました。
8月に入院し、40日間後の退院。
その前には2時間近く散歩をする人でした。
退院後は、もと通りとはいかないまでも
外出が困難になるとは、思えませんでした。

退院して一か月が過ぎようとしていますが
ほとんど寝たきりで、トイレに行く事は有りません。
食事の為に起きてテーブルにはつきますが
終わるとすぐにベッドへ戻ります。

母にオムツ交換は無理なため
ヘルパーさんが手厚く配備され日に5回
看護士さんが1回
医師の診察が週に2回入っています。
お陰で母はオムツ交換や食事の支度をせずに済んでいます。

しかしここに盲点がありました。
日に何度となく、ヘルパーさん迎え入れる事にも
母は疲れを感じています。

また夜中に起きだし、騒ぎを起こす事もあるので
母に安らぐ時間は有りません。
もともと「わがままじいさん」なので
思うようにならないと、母にきつい口調を向けます

子供3人は別居しているのでそれぞれが都合をつけて
泊まりに行ったり、様子を見に行きますが
母は子供に感謝している、と言いながら
何日か泊まった後、1人になるのが辛いのが本音です。

と言って今の住みなれた場所を離れて、誰かと同居の決心はつかないのです。

昨日、ケアマネージャー、医師、子供、母で相談の結果デイケアの利用を考えましたが
昨日から更に父の奇行が加速されています。

デイケアなどでは、追いつかないのでは?と
内心、思っています。

今思えば徐々に痴呆の傾向は有ったのでしょうが
体力の衰えが激しくなると同時に
痴呆の進みが早くなっている様です。

ご遺族となる前に
多くの方々が、この難問を抱えて、その後に見送っているのですね。
家族を亡くす悲しみの前に
老いていく親の世話に体も心も疲れはてる・・・そんな悲嘆の存在がある事を実感しています。

いい経験を親からもらっています。
私たちもやがて行く道ですね。

今は母が父を専門家の手にゆだねる決断を待っています。

秋田に行きました

2010年10月16日 | お仕事
先日、秋田市に行ってきました。
秋田は秋の気配が一杯のはず、の予想は外れ
温かくて、市街に紅葉はほとんど見られませんでした。
今月の下旬頃なら、綺麗な紅葉が見られるはずです。

葬儀社で講演と研修を2日間行ってきましたが
熱心に学んでいただける姿が感じられ、伺った甲斐がありました。

こちらの葬儀社は、講演を葬儀スタッフだけでなく
管理者も、外周りで営業される方も一緒になって
聞いてくださいました。

お客様に接する心構えは会社全体が学ぶべきもの、と
考えての事です。

講演後には各現場の代表者の皆さま方と懇親会を開いて頂き
色々なお話が聞けました。

壇上から見ているより
近くで親しく話ができると、より多くの事が見えてきますし
研修を受ける方にも私自身をよく知って頂けます。

そのお陰で、翌日の社員の研修は親しみも増し
より効果があった気がします。

「事前相談」のロールプレイをじっくり行いました。
講義をして、その後に代表者がお客様と葬儀社の社員に扮して
皆さんの前で実践をしてもらいました。

見学者から、意見も頂きましたが
ご当人達にも、自己評価をして頂きました。

葬儀者の役をされた方は全員、自分の相談結果を低めに評価していましたが
お客様役の人が受けた、葬儀社員の印象は及第点です。
ここで満足してしまっては、ダメなんです。

お客様役の人が全員感じた事は、相談を受けた葬儀社員は
一番気になる事は、答えがもらえたが
その他の悩みや、家族の内情は、ほとんど
聞き出してもらえなかった、と感じています。

お客様への”聞き出し”と言うか
状況を探る・・・事がみなさん不得意です。

事前相談は、全国の葬儀社が当たり前のように行っていますが
どちらの葬儀社でも、同じ傾向が見られます。

そのため、「絶対にここが良い!」との決め手に欠けてしまいます。

人間の心は複雑なので
「こうしたいのですが」と口で言ってても
「「なんだかなー、ここが気になって・・・」と言うように
決めかねている事や、どっちがいいのか迷っている事もあります。

葬儀はやり直しがきかないだけに
上っ面だけで、希望は聞けたと錯覚すると危険ですね、

研修で「聞き取りが少ない」と感じていただけた様子なので
これからの課題が見つかったと思います。

少しの時間ですが、市内を散策して、帰ってきました。

秋田は初めて行きましたが
また訪れたい街です、




薬局に入るとムカつくなんて

2010年10月12日 | お仕事
毎月1回、病院へ診察に行きその帰りにお薬を院外処方で頂いてきます。

病院の前にある薬局を利用していますが、最近他の薬局にしようかと思っています。

受付が3人、薬剤師さんが5人位います。

男性は責任者?が1人で後は女性のみです。

この薬局、笑顔がありません。

何をふてくされてるの?と聞きたいくらいに、ぶっちょう面をしています。

病院だって、接遇改善しているところが多いのに

この薬局はものの見事に、二コリともしません。


薬を受け取ると同時にお金のトレーを差し出して
代金を受け取りにきます。

お大事に?って言われてるかな?
記憶にない!
言ってるのかもしれないけど、雰囲気が悪いので心に残るはずがない。

優しさも笑顔も薬の内ですよ。

なんていつも喉元まで言葉が出そうになります。

もっと微笑んでいたら、彼女たちももっと可愛く見えるのに・・・・・ネ!




お役に立てません?

2010年10月10日 | 世の中
NP少額短期保険っていうのがあるんです。

保険金額が少ないので、掛け金も安くなってます。

70代の人が30万円の保険に入ると、1年に12000円の掛け金です。
でも60万、90万の3種類しかありません。

親戚に癌の人がいます。

治療しながら働いてますけど、生命保険には入れないので困っていました。

葬儀代くらいならこの保険でOKだと教えたら、喜んでいました。


以前に大病をした人も、いま病気と闘っている人も加入出来ます

でも、もし入院をしていたらダメだそうです。
保険に入ろうと思ってから6ヶ月くらいまでの間は
入院をしないでくださいね

自宅療養や通院は大丈夫、

まわりに、保険に入れない人が結構いる事を知りました。

長生きにはなったけど、持病を掛けている人も多くなってますものね。




生前契約のセミナーをするときに、この保険の説明もするのですが
葬儀関係者も、一般の方も生前契約の話より
この保険の話に興味を持ってしまいます。

生前契約を広めようとしている私にはチョット複雑なおもいですが・・・
多くの人に役立ちそうな気がします。





5人家族が、たった1人に・・・

2010年10月06日 | 悲しみのケア
本当に綺麗な方でした。
愛娘と親友の手を借りて、お気に入りの真っ赤なスーツに着替えをしました。
やせてしまった襟元を隠すようにスカーフを添えて。

某銀行の秘書をされていましたが
有能で行内の賞をいくつも獲得し、激務の中
更なる向学心で放送大学を優秀な成績で卒業されたとか。

休みの日は、家を磨き上げ庭の手入れをし
自宅をこよなく愛していた方です。

ご主人が所属する近所の草野球チームの皆とも大の仲良しでした。

彼女のご両親とご主人、1人娘の5人家族。そして愛犬。


私が初めて担当した自宅葬でした。
会葬者は500人を超え、門から長い列ができていました。

ご家族から伺った彼女の魅力は限りなく
葬儀の2日間、人となりを語り続けた葬儀でした。
御参りの方々に、ご家族に、彼女の魅力を再確認していただきたい一心でした。

葬儀が終わった後も、御母さんや御嬢さんの顔を見に伺ったり
時々御手紙を交換してました。

もう11年前の事です。

ご主人が仕事を辞め、ディサービスのボランティアを始めたと聞き
それからは連絡が遠のいていました。

でも家の前を通るたびに、必ず門に目が行きます。


先日、お尋ねした御宅が、偶然にもその近所でしたので
「○○さんは御元気でしょうか」と伺っってみました。

ご主人は去年の暮れに癌で亡くなり
おじいちゃんも数年前に亡くなり
お嬢さんは結婚されて他に住んでいるとか。
愛犬も亡くなったそうです。

今ではおばあちゃんが1人で広いお家に住んでいるそうです。
少し痴呆があるけど、まだ元気でヘルパーさんに来ていただいてる、との
話でした。

もしかしたら、私の事を忘れたいるかも知れませんが
一度、お尋ねしようかと思っています。



「あなたも忙しいそうだけど、頑張りすぎちゃだめよ。
うちの子みたいに、早く死んでしまうから」

葬儀の後にそう言ってくださった方です。

可愛い年寄りになるんだ!

2010年10月06日 | 私の半径100メートル
つい最近、クラス会がありました。
私、永久幹事ですが、忙しいのにかこつけて
数年に一度しか、クラス会ができません。

それでも代わり手がないので
そのまま、幹事をしています。

今までに4名のクラスメイトが亡くなりました。
その知らせを聞くたびに、クラス会をしないといけない!と
反省しています。

私たちは今、介護の年代なんですね。
クラス会の返信はがきに近況を書いてもらいのですが
介護真っ只中の人が多くいます。

実の親の介護でも、正直言って辛い時がある、と誰もがいいます。
御舅、御姑さんの話もよくでますが
この年になると、以前は険悪な仲だったけど
今は、とても可愛いと思う事がある。・・・周りからよく聞きます。

私自身は険悪な仲ではなかったけど、欠点ばかりが目につく時期がありました。
でも今はやはり可愛いと感じます。

夫婦のどちらかが亡くなったり
病気をして気弱になったり、と人は弱くなってくるものですね。

実家の父の介護にも関わっていますが
わがまま、で気弱になるどころか
体は弱っても、憎たらしい口は衰えません。

私たちは因縁の深い親子だから、辛抱しますが
看護婦さんや、ヘルパーさんには
よく辛抱していただいてると
頭が下がります。

私もこの先、可愛くなるよう努力しよう!と思ってます。



見事な接客とすっぽんでした!

2010年10月03日 | 世の中
すっぽん雑炊をお昼に食べました。

すっぽん雑炊も美味しかったけど
惚れ惚れするような接客に大感激です。

女性が2名で接客してましたが
まずはじめに店自慢のすっぽんの特徴を話してくれました


当店のすっぽん鍋は原料すっぽん100%。 しょうがなどの香辛料は一切使用せず、素材本来の味をそのまま引き出したスープが特徴。

なるほど!

でももっとすごいのがスープです。
スーパーハイスープは当店が独自に開発した『元気が出る』スープ。 女性にとっては『飲むエステ』ともいえます。発売以来、その実力で圧倒的人気があります

うーん、やっぱり凄いんだ!絶対飲むぞ!
でもから揚げも食べたいな・・・ と連れと相談。

「じゃあ、こうしたらどうですか?
一つはスーパーハイスープ付き すっぽん雑炊セットにして
もう一つはスーパーハイスープ+すっぽんの唐揚げ+すっぽん雑炊セットに。
それなら、から揚げは一つずつ食べれますよ。

はいはい、それにしまーす。

お姉さん、さっき足が痛いって、言ってたでしょう。
コラーゲンは足の痛みもとれるのよ。

確かに店に入って座敷に案内された時
「私足が痛いけど、畳のお部屋?」と聞きましたよ。
無駄に聞いてないね、この人。

それとね、目の疲れにもいいのよ!
冷えにもいいのよ、食べてると体がポカポカして来るから


雑炊が出てくるまでの間、観察していると
年配の女性客には、必ずお姉さんと呼んでます。


さすが、おばあちゃんの原宿にあるお店です。
ここは巣鴨の地蔵通り商店街にある
すっぽんとふぐ料理の「三浦屋」です。
有名みたい。
壁に有名人の来店写真が山ほど貼ってあるから。
一番最近では富沢梅雄が来たらしい。


客の案内もただ席を埋めてるだけでなく
荷物の置き場も気にしているし
ビニール袋の買い物を持っている人には
紙袋を渡してますよ。
「お客さん、これに入れた方が便利でしょう」

食事の様子を見て
「食べてると体が温まるから、汗が出るのよ。お絞りどうぞ」
「お茶は足りてますか。いつでも言ってくださいね」

帰り際には
「これから仕事ですか?頭がすっきりするから頑張れますよ」と
エールまでくれました。

場所柄、上品な会話ではないけれど
とても気遣いされた、優しい声がけです。

上手に商売しているものだ!と関心しました。


高齢者が入院すると

2010年10月01日 | 私の半径100メートル
8月に熱中症から肺炎を起こし2度目の入院をしていた父が
40日ぶりに退院をしてきました。
この間に父は痴呆の様子が見られ、記憶も、理解も衰えました。

入院前は紙おむつを嫌がり拒否し続けていましたが
入院中にすっかりオムツに慣れてしまい
ベッドでのおむつ交換も嫌がりません。

病院からは軽度の介助で「歩ける」と聞いていたのですが
退院時の着替えも大変で、歩くのも危ない状態。
数人でやっと支えて帰ってきましたが
ベッドから起き上がる事は出来そうもありません。

ケアマネージャーさんにお願いして
早朝、昼前、夕方、就寝前にヘルパーさんをお願いし
80半ばの母が困らないように手配をしてきました。

夕方、居間で母と話をしていたら、廊下に何かの気配が・・・
見ると、母の手押し車につかまって父が立ています。

チョット、チョット、歩けるじゃない!
椅子に座って一休みしたら、すぐ寝室へ帰りましたが
帰りは手押し車を忘れています。
壁と手すりにつかまって帰って行きました。


母と、悪口を言う時は廊下を確認してからにしよう。と決めました。



帰宅してからは
病院の看護士さんは下の世話が上手だ、
大勢でご飯を食べたし、病院の方が良かった、
野菜は体に悪いらしい、入院中は一度も野菜は出なかった・・・

口をきけば、母がむっとする事ばかり言っています。

ほとんど食事をとらないのでまた、点滴の御世話になっており
「わがままじいさん」には、益々、磨きがかかってきました。

この前「痴呆の進行は、優しく対応して笑顔で話すと止める事が出来る」と
テレビで見ましたが、難しい事ですね。