柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

無縁遺骨が急増しています

2023年04月28日 | 終活セミナー

来月の終活セミナーの演題は「お墓」です。

すでにお墓を持っている人は約7割います。

では3割の人がお墓の購入を考えているのでしょうか。

お墓の継承者がいないことや、お墓を持つためにかかる費用の問題などから、実は1割近くはお墓を持つつもりがない人だそうです。遺骨の始末は、お墓以外にも選択肢が増えているので非婚者や子供がいない人にとっては都合の良い時代になりました。

 

近年、マスコミで取り上げられているのが引き取り手がいない「無縁遺骨」です。

「行旅死亡人」と言われる身元が不明な人の遺骨より、遺族や親族がいても引き取りを拒否される遺骨の方が多くなっています。一度は引きとってもまるで忘れものであるかのように、遺骨が捨てられているのです。

無縁遺骨を一番多く預かっている自治体は大阪市なのですが、なんとその数は大阪市の死亡者数の8.3%に及ぶそうです。

決して経済的な事情ばかりではなく、生前から疎遠な関係が続けば致し方ないのかもしれません。

 

誰も頼りたくな人は自分の後始末を生前から準備している方もいます。

仮に身内が遺骨を引き受けたとしても、故人が用意したお墓の存在を知らなければ、他の手段をとるしかありません。

自分の死後の後始末はお墓だけでなく多岐に及び、誰かを頼るしかありません。

お一人様には是非、エンディングノートを書いてご自分の意思表示をしていただきたいです。

 

 

 

緊急時に救急隊が見つけやすいノート

生前に起こりうる事態の希望を周囲に知らせるノート

死後に、見てもらいたい財産や想いを書いたノート

私は自分の体験からエンディングノートを3部に分けて作成しました。

是非一度、のぞいてみてください。

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お葬式セミナーでの反応

2023年04月27日 | 終活セミナー

先日行ったお葬式セミナーは26名の参加がありました。

参加者の半数が自分のお葬式を考える人たちです。

今どきのお葬式イメージはどちらかといえば「小規模で安価な方がよい」というものが多いでしょう。

私のセミナーでは形式や価格の前に「人としての気持ち」をお話ししています。

・自分が逝く立場なら「葬式などしなくてもいい」、送る立場なら「葬式はしたい」の矛盾がある

・これまで葬式に参列してよかったと思う人が多い

・最近は友人、親族の葬式に招かれなくなったが「お別れ」はしたい気持ちがある

・秘密にされた死は周囲に戸惑いを与える

・お葬式は故人を知る最期の場

・葬式の間は悲しみより「故人を送る責任感」が優位

・本当の悲しみは葬式が終わり一段落してから訪れる

 

お葬式はどんな形式でもいいのですが「大切な人がいなくなる瞬間」であることは間違いがありません。

やり直しはできないのです、だからこそ後悔はしてほしくない。

 

 

アンケート23件をいただいて、安堵しました。

お葬式のイメージが変わった・・・18名

 

「現実的、具体的な話が聞けた」

「心に残っていない親の葬式を思い出した」

「家族に伝える参考になった」  とのお声もいいただきました。

 

 

きちんとお話をすると、受け取めてくださる方が沢山います。

 

終活はお葬式だけのことではありません。

生きている間に考えてほしいことが沢山あります。

そのためにも、どんな風にお伝えすべきかこれからも考えていきたいです。

 

 

オフィス・シバタのエンディングノートは「ガイドブック」に参考になる内容を収めました。

是非、ご活用くださいね。

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車椅子体験で判ったこと

2023年04月25日 | 私の半径100メートル

車椅子での初外出は、選挙の投票場でした。

入り口で私を見つけた係の方が、すぐに近づいてきて車椅子の介助をしてくれました。

受付から出口までずっと車椅子を押してくれたのですが、正直なところ居心地が悪かったの一言です。

私は半年以上車椅子で過ごしているので、操作には自信があります。

作業しやすい距離感や、移動のスピード、物の避け方など、自分のやり方が一番安心できます。

投票用紙も自分で受け取れますし、投票箱にも自分で入れられますが、私のためにすべての代行をしよとされてました。

私へのサポートはご親切な気持ちからの行動だったに違いありません。

「お世話になりました。有難うございました」とお礼を伝えた帰り道で昔の体験を思い出しました。

 

葬儀の現場では車椅子対応がよくあります。

ご家族の方から「車椅子の息子が来ますが、何でも自分でできますので介助は必要ありません」と教えてくださったことがあります。

式場に現れた息子さんは、健常者と何ら変わりない行動をされました。

見た目で判断するのではなく、その方が何を望んでいるのかを察して行動を超すことを気づかせてくださいました。

 

その成果が得られる時がありました。

葬儀が終了し帰り際に「あなた方は素晴らしい対応をしてくれました。車椅子の娘が自主的に動くのを見守ってくださり、ここぞという時に手助けをし続けてくれました」とお褒めを頂けたのです。

障害のある方や困っていそうな方に声をかける勇気はとても大事なことです。

その時に「どんなサポートが必要なのか」を確認してくださるか、または見守りながらその都度声をかけてくださると

きっと嬉しいはずです。

 

 


認知症介護は怒りがつきもの

2023年04月20日 | 終活セミナー

認知症になると色々な症状がでてきますね。

介護をしている身になると、「本人のせいではない、病気のせいだ」と判っていても気持ちのコントロールができなくなって、キツイ言葉や態度をとってしまうことがあります。

そんな時は自分でも落ち込みます。

精神科の先生が「介護で感じる怒りは自然な感情。怒っているときは我慢せずに周囲に言葉や態度で示すことが大事」と話していて、この言葉に救われたことがあります。 

他の家族や介護スタッフさんや時には本人にも「私、怒っています」と自己主張することで自分の怒りをコントロールすることができるそうです。

介護は出口の見えない長期戦。

介護を受ける人も、する人も神様にはなれないただの人。

介護中には「愛おしさや楽しさ」の発見をすることもあるので、我慢ばかりがいい事ではなさそうです。

 


シニアの化粧は筋肉トレーニングですよ

2023年04月19日 | 終活セミナー

鏡を見るとそこには私の母の顔があります。

年々、母に似てくる私!

血は争えませんね。

誰でも高齢になると顔の筋肉の下がってくるのは仕方ないですね。

母は特に眉毛の片方が極端に下がっていました。

気になっていた私は、今自分の眉の描き方に苦労しています。

実はね、眉を描くのって腕の筋肉をすごく使うらしいです。

体重50キロの人の片腕は3キロあって、化粧するには腕を顔の位置まで持ち上げる作業が必要なんですね。

毎日のお化粧タイムは筋肉トレーニングになり、気づかぬうちのフレイルの予防ですね。

面倒がらずに美顔に励みましょう❣

 

 

 

 

 


有機フッ素化合物の除去は簡易な浄水器でもOK

2023年04月16日 | 健康情報

米軍横田基地の周辺から高濃度の有機フッ素(PFASピーファス)が検出されましたね。

これは人工的に炭素とフッ素からつくられた「有機フッ素化合物」の総称で4700種類以上もあるそうです。水や油をはじき、熱に強い特徴があり、自然界ではほぼ分解さず、環境中や人体に長く残ります。

腎臓がんや前立腺がん、潰瘍性大腸炎、甲状腺疾患の発症の他、赤ちゃんの体重減少、コレステロール値の上昇などとの関連が指摘されています。

工場排水や米軍基地の泡消火剤の漏出などで土壌を汚染し、地下水や河川水に入り込んで飲み水として人が摂取している可能性があります。

令和2年、環境省は有機フッ素化合物の全国存在状況把握調査を実施。

その結果、13都府県の37地点において、水環境の暫定的な目標値の超過が確認されました。

でも、安心してください。

現時点での「有機フッ素化合物(PFAS)」への対策として活性炭フィルターでの除去が効果的であることが認められています。

浄水器は種類が多く数百円~10万円以上のものがありますが、有機フッ素化合物(PFASピーファス)は活性炭を使用していれば簡易的な浄水器でもある程度除去できるのであえて高額な浄水器は必要ないそうです。

ただし活性炭を使い続けると性能が落ちてくるので交換機期間は守ってくださいね。

 

 


エンディングノートには資産の把握が必須

2023年04月12日 | 終活セミナー

エンディングノートを書くときは、ご自身か所帯の資産額を把握しておきましょう。

「老後の資金は2000万円必要」などと目にしますが、60歳の時点での費用を指していることが多いです。

平均寿命または身内の寿命などから予想できる期間をあなたが無事に過ごせるかを知ることが大事です。

資産とは、預貯金金だけではなくお金に換えられるものすべてを言います。

例えば

現金、預貯金、株、債券、終身保険、個人年金、貯蓄型保険、不動産、車、美術品、、ゴルフ会員権、貴金属、退職金や企業年金も含みます。

また、借金も資産に含みますので、+の資産から-の資産を引いた金額を把握しておきましょう。

老後の生活には住まい、介護、病気、葬儀、死後の後始末にもお金がかかります。

自分の経済力に見合う選択肢を考えることが大事です。

資産は変動しますので、折に触れ見直しをしておきましょう。

また家族の状況にも変化が起こります。

その時にもお金の流れは変わってきます。

基本の金額がわかっていれば、見直しもし易いですね。

私も最近、夫婦の保険金の受取人を子供に変更しました。

もちろん、エンディングノートも書き直しましたよ。

それぞれの死亡時の相続を考えてのことです。

終活は自分の状況にあった情報を得て将来の対策を考えることなのです。

体と頭がしっかりしている時にしかできませんね。

エンディングノートは今が書くタイミングですね。

 

 

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セミナーを追っかけしてくださる参加者

2023年04月09日 | 終活セミナー

 

各所で終活セミナーをしてきましたが、追っかけをしてくださる参加者さんが数名います。

町田、玉川学園、多摩センターと場所を変えて、すでに7年目のお付き合いです。

最高齢は90歳の素敵な女性です。

「たくさん聞いていただいてるからもう大丈夫でしょう。」と問うと

「いいえ、毎回違う内容だし、聞くと前とは内容が変化しているし、私の歳になると一度では理解でいないから」とおっしゃいます。

この方にとっては外出するいいキッカケになっているのかもしれませんね。

「柴田さんの顔を見て声を聴くと、私元気になるんですよ!」とも言ってくださいます。

近頃は松葉杖でヨタヨタしている私にそんなことを言ってくださるなんて、本当にありがたいことです。

 


私「要支援1」の介護サービスを受けます

2023年04月07日 | 健康情報

私、今回の足首骨折を機に、介護申請をし「要支援1」の認定となりました。

骨折後、思いもよらぬ状況続きで歩行せぬまま9カ月がたってしまいました。

全身の筋肉が衰え、歩行だけでなく自由に動くことができません。

私の要支援サービスの希望は週に1通えるリハビリデイサービスです。

送迎付きで3時間、その施設に通い運動をします。

個別にプログラムを組みマシーントレーニングや理学療法士指導で機能や姿勢を改善してもらえます。

地域包括センターからお薦めいただいた施設を3か所見学しましたが、どこも人気で空きがとても少ないのです。

また私の居住区では要支援を受けてくれるケアマネジャーが少なく、ここまで決まるまでにかなりの時間を要しました。

リハビリ期間は動けなかった9カ月の2倍はかかるでしょうか?

今までの体験は親や叔母の介護でしたが当事者として介護を受けるの初めて。

いい経験をさせてもらっています。

 


介護セミナーから

2023年04月05日 | 終活セミナー

先月多摩センターで行った介護セミナーからひと言

参加者の中で介護経験のある方は少ないので、まだ元気な方には介護の想像はしにくいですね。

セミナーを受けた後のアンケートから、費用、自宅介護はいつまでか、誰に見てもらうか、などの声がありました。

エンディングノートが書けない人は、まだイメージができず、必要性を感じないからだと思います。

 

日本人の平均寿命は延び続けて健康でいる時間も長くなっています。

人は健康で暮らしていても少しずつ衰えてきます。

一人でできていたことができなくなると介護の状態になりますがいきなり介護になる訳ではありません。

介護になる前の状態をフレイルと呼びます

フレイルの時点で適切な支援や行動によって介護の始まりを送られたり、免れる可能性があります。

最近90才の女性がトレーニングに励むCMを見たことがあるでしょう。人はいくつになっても鍛えることができるんですね

しかし、世間ではやはり介護状態になる人が多く、年代とともに介護率は上がり80代を過ぎると半数は要介護になります

ここで考えてほしいのは「皆さんの多くが一人住まいや高齢者所帯である」ことです。

その為には、介護になったら?という想像をして欲しいと思います。

誰に介護を頼む?

自宅にはいつまでいられる?

介護する側、される側の気持ちを想像して「折り合い」を覚悟しないと上手くいきません。これって重要な要素です。

そして大事なことは介護の費用や受けられるサービスの種類の情報を持つことです。

将来のことだけど、今の時点での考えを決めてくことが、とても役に立つんですよ。これ本当の話です、

 

情報収集のためにも、セミナーなどが身近で開かれたら是非参加してみてくださいね。

 

多摩センターの次回のご案内です。場所は愛宕コミュニティセンター『かえで館』 です。

 

 

 

 


筍届き、お裾分け

2023年04月04日 | 生活情報

京都から筍が届きました。

ふんわりと産毛に包まれ見た目も柔らかそう。

早速、煮物と筍ご飯にして味わいました。

我が家で食べきれないときはお裾分け先を探します。

この数カ月、友人やご近所に助けられています。

こんな時こそ、感謝の気持ちをお返ししたい。

今回は、娘さん家族が帰省してちょっと忙しい思いをした友人に声をかけます。

いつも私の体調を気にしてくれて有難う。

この年になると、友人の大切さがよくわかります。


蒟蒻がアトピーに効く

2023年04月03日 | 健康情報

わが家の常備品に蒟蒻があります。

8歳の孫が大好きで、バクバク食べます。

 

新聞記事で蒟蒻の海外進出が好調で、アトピーにも効くと紹介されていました。

興味を惹かれ調べてみたら

 血糖値を上がりにくくする

 コレステロール値を下げる

 大腸疾患のリスクを減らすことができる

 生活習慣病予防ができる

 乾燥肌に効く

等がわかりました。

ダイエット食品として海外でも人気があり今後益々輸出量が増える見込みらしいです。

でも注意点もありますよ。

腸の中では消化が悪いので腸閉塞を起こしやすくなるそうですよ。

私の知り合いでお腹の手術をしてした後、蒟蒻を絶対に食べない人がいます。

腸閉塞がよほど痛かったのでしょうね。

健康な人でも一人、一枚くらいが適量らしいです。

わが家は非常時の空腹対策に「蒟蒻玉」を用意してあります。長期間持ちますしそのまま食べられます。

 


病院か救急車か、迷ったら 7119

2023年04月01日 | 終活セミナー

鏡を見て気が付いたのですが、おでこに凹みがあり、車のバックドアを閉めようとして、おでこをぶつけた記憶がよみがえりました。

凄く痛かったし、触ったらへこんでいました。

ちょっと心配で病院へ行こうかと迷い家族に見てもらったら「大丈夫だよ」とつれない返事。

その時に「救急の電話相談7119」を思い出して電話をかけてみたんです。

相談の結果、数日様子を見て異常があたら病院へ、と言われその言葉で安心しました。

病院へ行くべきか、救急車呼ぶべきか、迷うことってありますよね。

大したことない状況での救急車利用が頻繁で、本来の救急目的ができない現状があるそうです。

時間帯が夜だったりすると心配は増します。

高齢になると相談相手もいない場合があるので、そんなときには「救急の電話相談7119」を利用してみるといいですね。

この番号、全国一律ではないらしいのでご自分の地域の「救急の電話相談窓口」を探して、携帯電話にでも記録しておきましょう。