柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

葬祭会館のリニューアル

2016年04月27日 | 喪服もおしゃれに
葬式を葬祭会館で行うようになって、かなりの年月がたちました。

初期の頃は、多くの会葬者を収容できる目的で会館が造られましたが
建物の老朽化に伴い、リニューアルがされ始めています。

先日お伺いした葬儀社さんも、古い会館をリニューアルオープンしました。

外観は以前のままですが、館内がとても素敵に様変わりしていました。

家族葬会館と謳ってはいますが、70席程の用意があります。

以前は、遺族控室は広い日本間でした。

私自身が膝が悪く、日本間はとても苦手というより辛い状態でした。

遺族には高齢者が多く、同じような悩みを抱えている人は多いはずです。

今度の会館は、その問題がクリアされていました。



控え室内にソファーセットもありますが、ロビーの各所にも椅子が多く設置してあり座る場所は十分です。




最も気に入ったのは、玄関前のスペースにも椅子が置かれています。



これから気持ちよい季節になるので、ここは重宝しそうです。


こちらで、介護と認知症の話を、終活セミナーとしてお聞き頂きました。
会館のリニューアルもあって、予約はすぐうまりでお断りしたお客様もいらしたそうです。


再オープンしてまだ日も浅いのですが、既に葬儀施行が続いています。
それも、会葬者数が多く、少し手狭であったのに、ここがご希望だったそうです。


社員の方々が家具の設置で頑張っている姿を見ていたので、私も嬉しいです!






葬儀業界を目指す人々

2016年04月22日 | 葬儀専門学校
今年も葬儀専門学校の授業が始まりました。

東京の巣鴨駅近くに「駿台ホテル&トラベル専門学校」があります。

その中に「葬祭マネージメント学科」があり、そこの講師をしています。

1年間の夜間学校です。

昼間はアルバイトや学校に行きながら、夕方から学んでいます。


専門学校としては1年間は短いのですが

現場主義の葬祭業には向いているような気がします。


今年は高卒の生徒が多く入学しています。

一度就職した人たちも数名いるのが、この学校の良いところです。

社会の風を体験した人達と同じ教室で学ぶ事は貴重な体験です。

一番の年長者は50歳代の素晴らしいキャリアを持つ女性です。


若い人たちの入学動悸は、近親者の死と映画のおくりびとです。

1年後には、葬儀業界へ進んでいく後姿を見送ります。



今日は昨年の卒業生2名が

ユニフォーム姿て学校訪問に来ていましたが、とても大人びて見えました。


「もし、倒れたら誰が見つけてくれるの?」 にお応えします。

2016年04月21日 | 世の中
以前にもお伝えしましたが
私のライフワークは、高齢者のエンディングデザインです。

終活セミナーをしていると、なんとお1人暮らしの多い事か!

配偶者を亡くし、お1人暮らしになった方も多いのです!


お1人住まいの方の心配事は「もし、倒れたら誰が見つけてくれるの?」です。


私の1人住まいの叔母も、突然の心臓発作を起こし亡くなりました。

一番近くに居るのが私です。

市のから貸与された「安心電話」があったにもかかわらず
私の家にダイヤルを回したのが最期でした。

無言の電話に異常を感じすぐに駆けつけましたが間に合いませんでした。

そこで、お1人住まいの方に異常事態が起きたら
勝手に察知し、指定された先に連絡が入る安否確認センサーを広めていく事としました。




安否確認センサー「ミーテル」です

センサーを室内に3箇所取り付け、人の動きを感知します。

在宅中なのに、長時間トイレを使わないと、動けない状態と判断します。

在宅か留守かはセンサーが自動で判断するのです。

高齢者が自ら操作する必要がないので
誤作動は生じにくく、信頼感があります。

そして、異常を5箇所に通報します。



さて、異常事態を何処に通報するかです。

家族がいない、又は
近くに居ない場合は、どうするの?

誰が駆けつけてくれるのか?も気になります。


そうなんです。

そこを解決しないと駄目なんですね。

ここ数ヶ月、その方法を模索していました。


色々な関係者からアドバイスを頂き、どうやら目処が見えてきました。

安否確認ができても、受け皿がないと活用はできません。




家族がいても、近くに居ない人
家族が居ない人
昼間だけ1人の人
2世帯住宅だけど、生活は分けている人

異常をきたすのは昼間とは限りません。

遅くとも数時間以内に異常通報が届きます


安否センサー「ミーテル」は、9万円で購入していただくようになりますが
それ以後の維持費はかかりません。

取り扱って欲しいのは
1人住まいの遺族を間近に見ている葬儀社さん。

地域の住宅に関与している、不動産屋さんです。



一緒に「孤独死対策」を考えませんか?

http://www.townnews.co.jp/0110/2016/03/17/324671.html

葬儀社は余計な事をきいてはいけない?

2016年04月19日 | 葬儀の世界
葬儀社の研修で気づくのは
ご遺族に、余分な話をしてはいけない、聞いてはいけない・・・
と思っているふしがあることです。

葬儀打合せでは
葬儀見積に必要な質問
手順の説明
価格の説明
喪主のやるべき事
時間制限のある注文品など

細かな話をしてくるのですが・・・

故人はどんな人?
職業は?人柄は?長所や短所は?
この地域に長年すんでいる?
家族との中は?
死因は?
闘病の様子は?

遺族の家族関係は
遺族観の仲は?
何処に住んでいる?
職業は?
子供孫の年齢は?
故人をどうおもっていたのか?

こんな事まで聴き取る担当者はめったにいません。

葬儀に対応するスタッフも

案内、説明はしますが
余計な話はしないようにしているみたいです。

私は現役時代、遺族や親族、会葬者の方々と
様々な話をしてきました。

その会話から気付くことが一杯あり
その対応をして、喜ばれたり理解しあえた事が多くありました。

実はそれを学んで欲しくって
研修に反映させています。

担当者には
打合せから聴き取った情報を社内で共有するための書類

アシスタントには
式中にお客様対応から得た反応を記入してもらう書類を
作成してもらっています。


始めは、正直いって何も聞き取れないものばかりでしたが
数ヶ月しかたたないのに
驚くべき効果が出始めています。

全員とは言いがたいのですが
明らかに、お客様への視点が変っていて
気付きが見え始めてきました。


そこで感じたのは
できないのではなく
学んでいいなかっただけだ、ということです。


素晴らしい感性を持った人たちが出てきています。
職場にその感性が見え始めると
他の人々も変ってくるはずです。

これは、とても楽しみな事です。


研修 in みやざき

2016年04月19日 | エンディングノート
4月のはじめに宮崎に行きました。

葬儀社さんの研修です

あいにくのお天気で残念!



ホテルは素晴らしいオーシャンビューなのに・・・・

でも海の雄大さを満喫しました。


突然のご依頼でしたので急遽決まった研修です

ご縁は大事ですね!


こちらの館長が以前に講演を聞いてくださり
いつかは自社内で研修を・・・と心に留めておいてくださいました。

そしてやっと実現した次第です。


社員数名の葬儀社さんですが
新人さんが2名加わったのがそのキッカケになりました。

歓迎していただいたのがよく判ります。
会館内での研修でしたが
講師席の後ろに演題の紙面を作成してくださいました

2日間にわたる研修でしたが
とても熱心に受けて頂き
感謝するばかりです

人口も多くはない地域ですが
その中でも、何とか頑張って行きたい!
そんな想いが伝わってきました。

期待していますよ!

魂を送る場だから・・・追悼を

2016年04月11日 | 
いくつもの追悼祭を企画してきました。






原点は、葬儀社の立ち上げをして1年目

平成11年の事です

亡くなった方を送るのが葬儀社の仕事ですが

関わるのは、故人の魂と遺族の想いです

そして私達葬儀社もご縁をいただいて

同じ時間を過ごします

毎日の仕事ではありますが

事務的になってはいけない仕事です

その空間には、いつも人の想念、魂が存在していると思っています


だから1年ごとにご遺族とともに故人を偲ぶべきだと考えて

追悼祭をはじめました。

コンサルタントになってからも

各社で追悼祭を提案企画してきました







音楽会で追悼をしていた葬儀社が

今年初めて、追悼式を行いました

故人も、遺族も、葬儀スタッフも全員参加で行います


始まってすぐに涙をぬぐう遺族がいます


遺族の言葉に、スタッフの言葉に

あの日を、あの時を思い出しているようです


「ばあちゃんの時も、ここで送ってあげたいね」

「今日は来てよかった!感激です」


ご遺族の会話に

携わったスタッフは追悼する意味を実感しました




追悼祭は遺族も、葬儀スタッフも

心が癒される気がします






葬儀社の惑いって・・・

2016年04月05日 | 葬儀の世界
各地の葬儀社さんへ講演や研修に行く機会が多くあります。


どちらの会社でも、極端に施行数が減少しているのではないが

葬儀代金が上がらず、会葬も小規模化している状況です。

経営陣は「このままで将来は大丈夫か?」と漠然とした不安をもっていらっしゃいます。


葬儀施行はそこそこ地域のお客様に満足頂いているが
他社より、リードしている訳でもない

お客様が、例え会員であっても、他社に依頼する可能性が大きい
では、どうすればいいのか?????


葬儀社の担当スタッフは、葬儀を施行する考え方がまちまちです。

お客様の為を目指す人、効率を主軸とする人、先輩からの教えだけが葬儀手法と思っている人・・・

遺族と接する時は、それぞれに一生懸命対応しているのですが
その結果には、大きな差がある



「事前相談研修」をさせて頂いてその理由がわずかながら解かった気がします。


葬儀社が行う葬儀は何の為なのか?

家族葬や直葬や一日葬が遺族にとっていいことなのか、よく解からないし
納得できる説明ができない


この問題は、葬儀を遺族の為に行う葬儀社にとって基本になる問題なのですが
社内で話しあわれていることが殆どないように見受けられます。


多分、社内ミーティングの内容は

お客様の単価を上げるための工夫とか、会員数を増加する対策とか
安価な価格変更が主ではないでしょうか?


私は一番大事なのは
葬儀社として「葬儀を・・・・のように考える」という方針を決める事かと・・・

担当スタッフはお客様に説明する言葉も持たず

何を可とし、不可とするかの判断基準を持つことが出来ずにいます。

もしかしたら、そこにも気がつかないかもしれません



こんな事が、葬儀の施行数をあげ、会員数を増やし、売上増につながるのか?
と訝しく思われるかもしれませんが、結果としてそうなります。











新たな活動を目指します

2016年04月01日 | sibatanoriko?
長年、葬儀社へのコンサルと一般生活者へセミナーを行ってきました。

高齢者の仲間入りをした私が、今後何をすべきかを考えています。

葬儀社の抱える迷いは、何でしょう?

単に受注を増やす為に単価を下げる事でしょうか?

私は違うような気がします。

死を軽んじている傾向が見えますが

それは皆さんの望んでいる事ではないと思います。

葬儀をするのに納得できる理由が欲しいのではないでしょうか?

それは翻せば、葬儀を行っている人たちにも言えることです。

そこをきちんと把握しないと、葬儀社は葬儀をすすめられない気がします。

それを私なりの解釈ではありますが、知らせるべきだと感じています。

数年行っている「事前相談セミナー」は、いつの間にか、相談の手段ではなく「葬儀の本質」を

教える内容が多くなってきました

また、曖昧な講義ではなく、実際の言葉や会話をより具体的に教える必要を感じています。


一般生活者の方々のグリーフケアや終活のセミナーでは

能書きより、必要な手段や方法を教えないと、きっと役立たないと思い始めています。

アクティブノートをどう使うのか

おひとり様、子供と別居の方のすべき事は何か?

これは以前からの私のライフワークのようなものです


少しでも具体的に役立つよう、活動していきたいと思います

真剣に考えます!