ツツジ科スノキ属の常緑低木~小高木です。
スノキ属には珍しく常緑樹で、他のスノキ属のブルーベリーやクロマメノキ
などと同様、液果は秋に黒く熟して食べられます。
言わば里山のブルーベリー
ツツジ科スノキ属の常緑低木~小高木です。
スノキ属には珍しく常緑樹で、他のスノキ属のブルーベリーやクロマメノキ
などと同様、液果は秋に黒く熟して食べられます。
言わば里山のブルーベリー
雑木林に普通に生える落葉小高木で、和名は果実の味が「えぐい」ことに由来すると言われて
いますが、果実の皮に含まれる有毒のエゴサポニンには麻酔効果があり、すり潰すして川に流し、
魚とりに使われたりしました。(もちろん違法な漁です)
木材としては幹があまり太くないため、用途はあまり広くありませんが、和傘の頭と、柄の
中間の開閉時に上下する場所に「ろくろ」と呼ばれる和傘独特の部品が必要で、これを作る
のに用いられるのが、このエゴノキの材です。もっとも現在、「ろくろ」は殆ど生産されていません。
エゴノキ科エゴノキ属
イワナシは高さは10cm程で、分岐した枝が地面を這って伸びていますが
れっきとした木本でツツジの仲間です。
ちょうど桜の花が咲く3月下旬から5月初旬にかけて、枝先の総状花序に
淡紅色の花を数個咲かせますが、花冠は鐘形で先端が5裂しています。
蒴果は径1cmの扁球形で食べられ、梨のような食感と酸味があり、和名の
由来となっています。<ツツジ科 イワナシ属>
<ヤブコウジ科 ヤブコウジ属 常緑低木>
西日本の自然林に広く自生するヤブコウジ科の常緑低木、マンリョウです。
観賞用に栽培されたものが、年末には正月の縁起物として鉢植えで販売されて
いますが、やはり本来の生活圏である山林内で人知れず赤い実を付ける姿は
実に感動的です。
位置取りの確かさやポーズの決め方が不思議なほど周囲の風景に溶け込んでいます。
平安時代中期の女流作家で源氏物語の作者、紫式部の名をもつ植物です。
気品を感じさせる落ち着いた紫色の果実に歴史上の理知的な女性のイメージを
重ねたものでしょうか?
ナツハゼは主に低山に生えるツツジ科スノキ属の落葉低木で、秋に黒褐色に熟す液果は
適当な酸味があり、生食の他、ジャムなどに加工して食べることができます。
第2次世界大戦終戦より間もない時期に少年期を迎えた私達が、山遊びの中で学んだ
懐かしい「食べられる木の実」の一つでもあります。
当然ながら、当時の私達の周りには植物図鑑というような便利なものもなく、植物名を知る
手だてなどあろうはずもありません。
実際にこの植物の名を知り得たのは、数年前から始めた写真撮影とパソコンのお陰でしょうか?
尚、スノキ属ではスノキ、ウスノキ、クロマメノキなどの液果も食べることができ、食用として
売られているブルーベリーもこの仲間に入ります。
ナツハゼ<ツツジ科 スノキ属> 落葉低木
例年より10日ばかり早い梅雨入りを迎えましたが、昨日今日と早くも「梅雨の中休み」という
空模様です。
雨には雨の情緒があるとは言うものの、やはり山歩きとなると晴れてくれるのは有難いものです。
さて、今日の画像は、梅雨の時期に谷筋でよく見られるタニウツギです。
まあ、どう撮っても綺麗に撮れちゃいそうな花なので非常に助かりますが(笑)
ウツギ(空木)と呼ばれる樹木にはスイカズラ科に分類されているものと、ユキノシタ科に
分類されているものがあります。そこで属名では混乱を回避するため、スイカズラ科のものは
タニウツギ属、ユキノシタ科のものはウツギ属と、属名を使い分けています。
ウノハナと呼ばれるウツギはユキノシタ科で、このタニウツギはスイカズラ科です。
大雑把な見分け方としては、白い花であればユキノシタ科ウツギ属、赤い花であれば
スイカズラ科タニウツギ属のものが多いようです。
勿論、何事にも例外があって、ツクバネウツギなどは白系統の花を咲かせますが、こちらは
スイカズラ科タニウツギ属になります。
タニウツギ<スイカズラ科 タニウツギ属> 落葉低木