一昨日の城陽市では朝の気温が氷点下4℃にまで下がり、我が家では
屋外に設置したガス温水器の水道管が凍ってしまったためにお湯が出ない
という状況でした。
温暖な気候の城陽市では、冬でも小春日和の日には、キタテハやアカタテハ
など蝶類の姿を見ることは珍しくありませんが、実はバッタの仲間でも成虫で
冬を過ごすものがいます。
画像は私の家の庭で見かけたクビキリギスというキリギリスの仲間です。
一般に、バッタ目の昆虫は卵の状態で越冬し、春に孵化したものが、夏にかけて成虫
になって繁殖期を迎え、秋に産卵して一生を終えます。
それに対して、本種は夏に孵化して成長し、秋に成虫になって冬を越し、翌年の春に繁殖期を
迎え初夏に産卵して一生を終えます。
他の肉食性のバッタがまだ充分に成長していない春に、自身が捕食されることなく産卵期を迎え
られることは彼らの意思ではないにしても、子孫を残す上ではかなり有利な生き方かも知れません。
クビキリギス <バッタ目 キリギリス科 クサキリ亜科>
噛みつくと離さず、無理矢理に引っ張ると首が抜けてしまうのでこの名がついたそうです。
近似種のクサキリに似ていますが、頭部先端が前方に突出していることで見分けられます。