アカメガシワは人里に近い平地に多く自生する落葉高木です。
農道脇などにも普通に生え、この時期に芽吹く新葉は鮮やかな赤色で私達の目を
楽しませてくれます。
しかし、この新葉の赤い色は、葉自体が赤い色をしているのではなく、実際は表面に多数ある
赤い色のした鱗片の色です。
試しにコインなどで軽くこすってみると鱗片が剥がれて、地の緑色が出てきます。
この鱗片は葉の生長と共に自然に脱落し、花の咲く6月頃には赤い新葉は完全に姿を消します。
アカメガシワ <トウダイグサ科 アカメガシワ属>
雌雄異株で、6月に淡い黄色の花を咲かせます。雄花は多数の雄蕊を多数球形に付けますが
雌花は雌蕊のみであまり目立ちません。
和名の「赤芽槲」はこの時期の新葉の赤い色に由来し、槲は食物を載せる広く大きな葉を
意味し、一部の地域では古くは神事に使われていたようです。