カワジシャは環境省のRDBに記載されている絶滅危惧種ですが、こちらはそのカワジシャに似て
姿が大きいことからオオカワジシャと呼ばれています。
4~9月にオオイヌノフグリにそっくりの花を付けますが、草丈は大きいものでは1㍍近くにも
なります。画像の個体は成長過程のようで、まだ約20㌢ほどの高さでした。
このオオカワジシャはヨーロッパからアジア北部原産の帰化植物で、カワジシャと交雑して雑種の
ホナガカワジシャを形成し、その雑種は種子を生産することが人為的交配実験や野外観察で確認され、
在来種の遺伝子撹乱が危惧されています。
このため、オオカワジシャは、外来生物法の特定外来生物に指定され、栽培や移動が法的に
禁止されています。
これまで関東や中部地方での繁殖が報告されていますが、この京都府南部の木津川でも
確実に生息域を広げているようです。
オオカワジシャ <ゴマノハグサ科 クワガタソウ属> 越年性1年草
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