連日の猛暑続きであった今年の夏もようやく終息し、いよいよ本格的な秋が始まりました。
気が付けば来週の月曜日は早や10月・・・もうそんな時期なんですね~
田園都市とでも言ったらよいのか、都市化が進んでいるとはいえ、まだまだ農地の方が多く、
住んでいる地域を都会と田舎に分けてしまえば、やはり
田舎と呼ぶ他はないであろう我が城陽市・・・
良い点と言えば身近な自然を通して、季節の移り変わりを
肌身に感じられることでしょうか?
農地では特産の無花果や寺田芋と呼ばれるサツマイモなどが収穫期を迎えています。
この時期に市内の農地や小川の畔を歩いていていて
特に目に付くのが、道端の草に蔓を絡めて咲いている野生の朝顔です。
園芸種の朝顔は既に花期の終わりを迎えていますが、此方はこれから花の最盛期を
迎えようかというところ、11月の末頃までは花が楽しめそうです。
植物分類学的にはヒルガオ科サツマイモ属となり、サツマイモの仲間です。
アメリカアサガオ <ヒルガオ科 サツマイモ属>
名前からも分かるように、熱帯アメリカ原産の朝顔で、路傍の雑草やフェンスの金網 に
絡まって咲いているのをよく見かけます。
日本朝顔に似た青い花ですが、花柄は短く、花冠の径は3cm位、中間に肥厚した抱葉
が一対あるのが特徴です。葉は朝顔のように3裂したものと丸葉のものがありますが、
丸葉のものはマルバアメリカアサガオと呼んで区別されることもあるようです。
マメアサガオ <ヒルガオ科 サツマイモ属>
帰化種の朝顔では最も繁栄した種類ではないかと思います。
畑地、小川の畔、道路の分離帯、列車の線路沿いなど、比較的に水的条件に恵まれた
場所では圧倒的な繁殖力を見せています。
和名は「豆朝顔」で、花冠の径が約1.5~2.0cmと小さいことから名付けられたものです。
同属のホシアサガオとの相違点は、葯がやや濃いめの赤い色をしていること、顎が
肥厚していて種子ができると反りかえること、花柄に疣状の突起が見られること等で見分け
ることができます。(いずれも帰化植物です)
また、葉の形は朝顔ように3裂したものから丸葉まで多くの変異が見られます。
第2次世界大戦直後、野菜の種子や穀物に混じって上陸したと考えられています。