ケリは我国で見られるチドリ科の鳥では最大の鳥です。
草原や河原で見かけることもありますが、どちらかと言うと、水田や畑などの耕作地で出逢う
ことの方がずっと多い鳥です。
今は繁殖時期で、地面を浅く掘って巣を作り、田畑でカエルや昆虫などの獲物を捕えて
食べながら、抱卵や子育てを行っています。
この時期、餌場を中心に、つがいで縄張りを持ちますが、警戒心が強く、カラスやトビなどの
外敵の侵入に対しては、鋭い声で威嚇しながら追っ払う闘争心を備えています。
通常は単独で敵に立ち向かいますが、トビやノスリなどの、少し手ごわい猛禽類に対しては
近くの別のつがいと共同防衛をするシーンも時々見られます。
お互いに縄張りを持ちながらも、軍事同盟のような関係が成立しているのかもしれません。
ケリ <チドリ目 チドリ科> 留鳥
鋭い声で威嚇しながら
エリア上空を飛翔するするケリ
翼の先と尾の先は黒い
鋭い声で威嚇しながら侵入
してきたカラスを追っ払うケリ、
少しくらい大きい相手にも、決して
怯むことはありません。