名は桜でも桜に非ず
谷の源頭や風化花崗岩質の崩壊地で見られる落葉高木です。
名前だけを聞くとサクラの仲間のようですが、バラ科でもサクラ属でもありません。
この樹木は一科一属で、フサザクラ科/フサザクラ属/フサザクラとなります。
この花には、花弁や萼が無く、画像の赤く新芽のように見えているのは、多数の雄蕊で、
葯の長さは6~7㍉ほど、雌蕊も多数あり、柱頭はゴルフのクラブのように膨らみます。
谷や崩壊地など、不安定な場所を好んで生えますが、土石流などで埋もれると、そこで
地上茎を伸ばして再生する強さを備えています。
果実はニレの果実に似た扁平な翼状で、種子は1個、黄褐色に熟すと風に飛ばされます。
フサザクラ <フサザクラ科 フサザクラ属> 落葉高木