今日は朝からやや強い雨が断続的に降る生憎の天気・・・
午後2時前、ようやく雨が上がったので近くをぶらついていると
街路樹に寄り添うように咲くスミレの花が目に止まりました。
色や形は園芸種のビオラやパンジーのような華やかさはありませんが
何処となく落ち着いた気品のようなものを感じさせる花です。
「山路来て 何やらゆかし すみれ草」
松尾芭蕉「野ざらし紀行」の中の一句ですが、京都から大津に至る長い逢坂山越えの山道・・・
「もうどれくらい歩いただろうか?ここらでちょっと一休みしようか」と腰を下ろし、ふと足元に
視線を落とすと可愛いスミレがひっそりと咲いている・・・という状況でしょう
芭蕉翁も恐らくここで誰かに出逢ったような懐かしさを覚えたに違いありません。
小さいながらも何となく気になる花です。
※下の画像は調べた結果、スミレではなく、近似種のノジスミレでした。
ノジスミレ <スミレ科 スミレ属> 多年草
スミレによく似てますが、花期は少し早く3月中旬ころから咲き出します。外見上の違いは
葉柄が短く、葉はスミレのように立ち上がりません。