近くの水主神社の裏にガガイモの花が咲き始めていました。
ガガイモは蔓性の多年草で、横に這う地下茎から地上茎を出して繁殖し、8月の終わりごろに
淡紫色の花を総状花序に咲かせます。花冠には毛が多く、花弁の溝には蜜が多いのか、小さな
蟻が頭を突っ込んでいるのがよく観察されます。
花後は、長さ10㌢ほどの袋状の実を付け、種子には毛があって風で散布されます。
和名は「鏡芋」で、ガガはスッポンを意味し、葉がスッポンの甲羅に似ていることから
この名が付けられたそうです。しかし、根に芋と呼べるような根塊は全く見当りません。
小さいながら蜜の多い花には昆虫の来訪が絶えません
特に目立っていたのが大型のツチバチの仲間です。この仲間には似たものが何種類かあって
同定は少し難しくなりますが、本種はその中のオオハラナガツチバチとだと思います。
体長は30㍉以上、スマートで絵になる雰囲気を備えています。
同上、別の角度から撮ってみました。大人しい蜂?なので、大接近しても刺されることはありません。
こちらもツチバチの仲間・・・
キオビツチバチと呼ばれています。オオハラナガツチバチと比べると少し小型です。
腹部に黄色い帯があるように見えますが、紋は左右に分かれています。