アメリカ中南部原産のモクレン科常緑高木。
日本へ渡来はかなり古く、1873年といいますから明治政府によって廃藩置県に続く
地租改革が行われた頃の話です。
樹高は20㍍以上にも達するかなりの高木で、私は小学生時、校舎に沿って植えられていた
この木を蔦って屋上から校庭に降りていた想い出があります。
「忍者ごっこ」のようなものですが、今から思えば随分危険で無茶な遊びをしたものです。
この花に関しての想い出をもうひとつ。
この花は果物のような甘い香りが強く、ひょっとしてこの太い花芯は食べると美味しいのではないか?
などとアホなことを考えた私は花芯を折ってガリッと齧ってみたのです。
で、結果はと申しますと・・・何とも酷い苦みが口いっぱいに広がり、その不味さたるや
今もって忘れることができないほどです。
ところで、この花は食用にはなりませんが、この花の香りの成分はジバンシィなどの香水の
原料として使われているそうなのでご参考のため。