キヅタは茎から気根を出して、高い木や岩に這い上る常緑蔓性の植物です。
和名はブドウ科のツタなどに比べてかなり木本的なところから「木蔦」呼ばれているようですが
こちらはウコギ科の植物になります。
ブドウ科などの蔦の多くが落葉性であるのに対して常緑性であることから、フユヅタ(冬蔦)の別名があります。
花期は10~11月頃ですが、花はせいぜい5㍉ほどの大きさで、その上、目立たない黄緑色とくると
意識的に観察を続けている人以外では咲いていることに気付かないかもしれません。
キヅタ<ウコギ科 キヅタ属> 常緑蔓性
こちらは既に結実しています。葉は変化に富んでいますが、成熟して花や実をつけるものでは菱卵形。
こちらは未成熟の若木で、葉はこのように3~5に浅裂しています。
山地の林縁でよく見かけるバッタの仲間です。
バッタとしては比較的大型の種類で、名前はイナゴですが、それよりかなり大きく平地の河原や
草地にいるトノサマバッタの褐色型とよく似ています。
トノサマバッタと見分けるチェックポイントとしては眼の下に涙を流した跡のように見える
黒い模様があることでしょうか。
中段の画像のような泣きっ面をしていればツチイナゴで間違いないと思います。
狭義のバッタの仲間としては唯一、成虫で冬を越す種類。
ツチイナゴ<バッタ目 バッタ科>
↓ 雰囲気はよく似ていますが、日本最大のバッタであるトノサマバッタです。
特に眼の下のあたりの違いに注目してください。この個体は緑色型なので違いは一目瞭然ですが
久しぶりに歩いてみた大正池グリーンパークの林内では
木洩れ日を浴びてキク科の小低木、コウヤボウキがちょうど見頃を迎えていました。
およそ60㌢ほどの長さの枝先に咲く直径2㌢ほどの小さな花はそれほど目立つものではなく、
山野草に関心のない人なら、おそらく気付かずに通り過ぎてしまうにちがいありません。
和名は「高野箒」で、和歌山県の高野山金剛峯寺でコウヤボウキの枝を束ねて箒をつくった
ことからこの名があります。
頭花は小さな筒状花が13個ほど集まったもので、下部は総苞弁が覆瓦状に重なり円柱形に
なっています。筒状花は1.5㌢ほどで深く5裂し、裂片は強くそりかえってまるで淡いピンク色の
リボンのようです。
9時前に到着しましたが、ウィークデーだというのに駐車場はほぼいっぱい。
奥蓼科で最も人気のある紅葉スポットだけあって朝早くから多くの人達が訪れていました。
幸いにも一番奥のスペースを何とか確保できました。
白駒池
前日は白樺湖畔の白樺湖ビューホテル泊まり。
登山ベースとしてホテルを利用するのはちょっと贅沢かと思いましたが・・・・
この白樺湖ビューホテル、1泊2食付きで何と”大人おひとり様¥7800”という超格安ホテル。
その上、夕食はバイキングスタイルでお酒、焼酎、ビールは飲み放題、勿論、全て込み。
辛党には堪えきれないシステム。無料のカラオケルームまであります。
決して「安かろう悪かろう」ではありません。
今時の山小屋でも¥8000位は常識なのに、これには正直驚きました。
部屋はバス&トイレ付きで山小屋とは比較にならない清潔さ、なにしろホテルですからね(笑)
蓼科や北八ケ岳の登山ベースとして絶好の宿泊スポットだと思います。
さて、今回は楽に登れて眺めが良い山という妻のリクエストで、蓼科山に登ることにしました。
駐車場のすぐ横にあった立派な白樺の樹が美しい黄葉を見せています。
7合目登山口の蓼科神社鳥居、ここを潜って登りはじめます。
暫くは明るい林の中の緩やかな登りが続きます。
ナナカマドも美しく紅葉して、ちょうど今が見頃でしょうか
このあたりから進むにしたがって少しずつ傾斜が増していきます。
いよいよ本格的な登りにさしかかります
足元ではゴゼンタチバナが可愛い実を付けています。
こちらはシラタマノキ、実は食べるとほのかな甘みがあり、後にサロメチール?のような香りが残ります。
小一時間登ったところの将軍平に建つ蓼科山荘、ウッドデッキは利用客専用で、それ以外は有料らしい
因みに、コーヒー&ケーキのセット¥800等をオーダーすれば無料で利用できます。
蓼科山荘を過ぎると蓼科山はすぐ目前に聳えていますが、実はここからが
このコースの核心部で、蓼科山頂ヒュッテまで約30分、岩のゴロゴロした急登が続きます。
登っている背後の樹林が途切れて視界が開けるこのあたり、振り返ると中腹の紅葉風景が実に素晴らしい
ほどなく蓼科山頂ヒュッテに到着です。ここから頂上までは、溶岩が累々とした火口縁を南に5~6分進むと
蓼科山の頂上標柱と三角点標柱があります。
直下から見上げる頂上はこんな感じです
頂上に到着しました。
見渡す限りゴロゴロした溶岩でいっぱいの頂上は、ちょっとしたグラウンドほどの広さ
ここで、恒例の儀式?”三角点タッチ”
鉄パイプ製の鳥居はちょっと興ざめですが蓼科神社奥の院の祠です。
円錐形の独立した山容だけに眺めは抜群!この日は北東方向の浅間山はガスって見えませんでしたが、
北西方向の霧ヶ峰やその奥の槍ヶ岳をはじめ、北アルプスの峰々が眺望できました。
中央は槍と穂高を結ぶ大キレットあたりでしょうか
御射鹿池(みさかいけ)は八ケ岳中信国定公園内の奥蓼科温泉郷の入り口にある
農業用貯水池ですが、東山魁夷画伯の名画、「緑響く」のモデルになったという言われもあり
池面への風景の映り込みはさすがに美しいものです。
以前、集英社刊の美術書で「緑響く」の作品を見た折、こんな風景に一度出逢ってみたい
思ったことがあり、今回、蓼科を訪れたのを機会に立ち寄ってみました。
御射鹿池秋色