生薬の「霊芝」はこのマンネンタケのことです。中国では見つけると幸運の
兆しとして珍重され、煎じて飲用すると不老長寿が得られると言われていた
そうです。また以前に抗癌作用があると騒がれましたが、高血圧や糖尿病など
一部の成人病の改善に効果があるものの、他の治療法に優先するような効果や
長期的な延命に役立つかは不明な点が多いようです。
生薬の「霊芝」はこのマンネンタケのことです。中国では見つけると幸運の
兆しとして珍重され、煎じて飲用すると不老長寿が得られると言われていた
そうです。また以前に抗癌作用があると騒がれましたが、高血圧や糖尿病など
一部の成人病の改善に効果があるものの、他の治療法に優先するような効果や
長期的な延命に役立つかは不明な点が多いようです。
ブナ科のコナラやシイなどの根本に大きな株を作るフウセンタケ科の茸。
神経に作用する毒キノコで、食べると興奮状態に陥ったり幻覚が現れます。
しかし、かなり苦みが強く誤食の可能性は低いでしょう。
嗅ぐと汗のような匂いがあります。
和名は皺のある傘の部分が動物の脳を連想させることからのようです。
山林内の落ち葉などが積もった肥沃な地面に生えるホコリタケ科の茸です。
幼菌のうちは白く食用になりますが、次第に茶色っぽくなり、熟すと悪臭
のある酵素を含んだ液体を出して分解され、乾燥すると外皮がはがれて
胞子が飛出します。
径1cm程の球形で頭頂部に赤いひび割れのある茸です。
このひび割れた部分は「頂口」と呼ばれ、成熟するとここから胞子を吐き出します。
地上部は球形をしていますが、地中に偽柄と呼ばれる根のような器官が付属しています。
夏~秋にナラ類の倒木などに発生する、黒いゴム栓のような姿をした茸です。
内部はゼラチン状で弾力があり、ほとんど無味ですが食べられます。
関東以西のコナラ林などの林下に稀に発生するテングタケ科の茸です。
テングタケ属の一部の茸は可食ですが、程度の差はあるものの殆どが
有毒で死亡例も多く、本種も有毒です。
子嚢菌類チャワンタタケ科に属する茸。一般的には「ベニチャワンタケ」と呼ばれています。
しかし、ベニチャワンタケは熱帯性で日本産のものとは別種。
今のところ図鑑などでは「ベニチャワンタケの一種」と表記されています。
主にスタジイの生木に生えるハラタケ目の茸。
和名は動物の肝臓に似た外観からで、切ると赤い汁が滲み、霜降り状の
白い部分がある点でも本物の肉のようです。
日本では一般的に敬遠されますが、アメリカなどではステーキやサラダに
して食べられています。
胞子が熟すると酵素が分泌され、襞が溶けて一晩に消えることから
「一夜茸」の名が付けられました。襞が溶け始めると特有の悪臭を放ちます。
<ヒトヨタケ科 ヒトヨタケ属 腐生菌>
和名は青い茸の意味だと思います。地方名では「土用青」で、土用の日から
食べられる青い茸という意味。
どう見ても青ではなく緑色ですが、古い時代に緑色が青色の範囲に含まれて
いたことの名残りと考えられます。
傘は中央を除いて表面が細かくひび割れ斑模様になっています。
<ベニタケ科 ベニタケ属 可食>
食用茸で季節を問わず広葉樹の枯れ木に一年中発生します。
外見が毒のあるツキヨタケによく似ているため、野生のものを食べるには
特に注意が必要です。
ツキヨタケを縦に裂くと傘と柄の間に黒いシミがあることや、柄にヒラタケ
には無いツバがあることなどが見分けるポイントです。
<ヒラタケ科 ヒラタケ属 木材腐朽菌>
画鋲のような形の茸で、広葉樹林の倒木に群生しているので
比較的よく目につきます。大きいもので約3mm程度。
<子嚢菌門 ビョウタケ目 ビョウタケ科>
広葉樹林でブナ科の倒木などに生える腐生菌の一種。和名は
傷つけると赤色の液が滲み出ることに由来しています。
<キシメジ科 クヌギタケ属>
和名はスッポンの頭部に似ていることに由来しますが、どちらかと言うと
勃起した男性器に似た形の茸です。事実、学名 phallus impudicus 意味は
phallus=男根 impudicus=恥しらず で「恥知らずな男根」となります。
竹藪や雑木林の林床に生える腐生菌で、傘に粘液状の胞子を付け悪臭を
放って蠅などをおびき寄せ胞子を拡散させています。
柄の部分は湯がいて水に晒して食用にされます。
<スッポンタケ科 スッポンタケ属>
朽ち木に生えるホコリタケの一種ですが、中身の白い若菌は食用になります。
姿や名前の似た茸のキツネノチャブクロは朽ち木ではなく地面に生え、本種の
表皮が粒状であるのに対して、全体に荒い棘があることで区別できます。
<ホコリタケ科 ホコリタケ属>