柔らかく口当たりがよいため人工栽培もされる食用のキノコ。
名前はヌメリスギタケですが、広葉樹の枯れ木に発生し傘にも柄にもヌメリがあります。
傘は乾燥するとヌメリが無くなりますが、美しい光沢があります。
柔らかく口当たりがよいため人工栽培もされる食用のキノコ。
名前はヌメリスギタケですが、広葉樹の枯れ木に発生し傘にも柄にもヌメリがあります。
傘は乾燥するとヌメリが無くなりますが、美しい光沢があります。
ススキなどの根に寄生するハマウツボ科の一年草。
花の形が西洋人の使う煙管に似ていることからの命名ですが、南蛮という言葉の
響きには何ともレトロチックな趣が感じられます。
万葉集では思い草の名で登場します。
「道の辺の尾花が下の思ひ草 いまさらさらに何をかおもはむ」
ガガイモ科の蔓性多年草で、花は6~7mmの暗紫色で、花柄の先端に疎に付きます。
京都府では稀にしか見られない種類で、2015年の京都府カテゴリーで絶滅危惧種に
選定されています。(近畿カテゴリーでは絶滅危惧種C)
山地の林内に生える、ガガイモ科カモメヅル属の多年草です。
タチバナは古語で食用柑橘類の総称、和名は花の形が柑橘類に似ている
ことに由来します。
山地の渓流沿いだけで見られる、ムラサキ科キュウリグサ属の多年草です。
同じムラサキ科でも、道端や農地に生える、キュウリグサやハナイバナは花冠の
径が2mm程度ですが、このミズタビラコは約3mm、僅か1mmですがこのサイズ
で1.5倍の差は大きく、渓流沿いで存在感を見せています。
踊り子という可愛い和名をもらっていますが、和名は花の形が笠を被った
踊り子の姿を思わせることに依ります。
シソ科オドリコソウ属の多年草で、以前は都市河川の土の溜まった岸辺など
でも普通に生えていましたが、近年、川底の整備や護岸工事などで都市部での
棲息環境は奪われつつある植物と言えます。
花の色は、このような白色の他、淡紅色、淡紫色などがあります。
アカネ科アカネ属の多年性蔓植物です。
根が古来より赤色の染料として使われ、アカネの名は「赤い根」に由来すると
も言われているようです。
蔓植物ながら茎には積極的に自分から他の植物などに巻き付くような仕組みはなく、茎の断面は
四角形で稜には疎に付く下向きの棘があり、他の植物に引っかかるかまたは地面を這って生育します。
葉は特徴のあるハート型で4枚の葉が輪生し、葉の裏面の脈上から葉柄にかけて
小さな逆向きの棘が生えています。
花期は8~9月で、葉わきから出た花序に径3~4mmの黄緑色の花が点々と咲きます。
比較的人里に近い湿った草地などで、地面に張り付くように茎を伸ばして
生えるシソ科の多年草です。
花期は一般に3~5月とされていますが、それ以前や以後にも見かけること
が多く、実際にはもう少し長いのかも知れません。
茎や葉には全体に縮れた毛が密生していて毛むくじゃらといった感じです。
花冠は唇形で、上唇は短く2裂、下唇は長く3裂していて神社などでお祓い
に用いられる人形代(ひとかたしろ)を連想させる姿をしています。
古い時代には生薬として使われ、乾燥させたものを煎じて飲むと解熱、解毒、
下痢止めなどに効果があると言われます。
別名はジゴクノカマノフタですが、薬効を示す名前のようです。
一年草の寄生植物で、ススキやミョウガなどの単子葉植物の根に
寄生します。全体に無毛で茎は地上に出ず、鱗片状の葉のわきから
15~20cmの花柄を直立させて、先端に淡紫色で大型の花を横向きに
付けます。和名はキセルに似た花の形によるものです。
「道の辺の雄花が下の思ひ草 いまさらさらに何をか思はむ(万葉集)
古くは「思い草」と呼ばれていたようですね。
<ハマウツボ科 ナンバンギセル属 一年草>
樹林に囲まれた優しい山容のピークが連なる北八ヶ岳は、地面が深い緑色の苔に覆われた
静かな針葉樹の原生林を、ゆっくり時間をかけて歩く山です。
この時期には、足元に視線を落とすと、こんな可愛い花も目を楽しませてくれます。
コバノイチヤクソウ <ツツジ科 イチヤクソウ属> 常緑多年草
以前はイチヤクソウ科に分類されていたそうですが、現在一般的に使われているAPG分類体形では
イチヤクソウ科はツツジ科に含まれ、ツツジ目ツツジ科シャクジョウソウ亜科イチヤクソウ属となるそうです。
近似種のイチヤクソウは、和名からも想像できるように、利尿や体のむくみに効く漢方薬として使われ
草汁は虫さされなどの炎症を鎮める効果があるそうです。
画像は外来生物法で特定外来生物に指定されているアレチウリです。
城陽市域の木津川河川敷で、この植物の侵入が確認されたのは、かなり以前のことですが、
これまで目立って大きな群落は見られませんでした。
ところが、今年はそんな状況が一変して、爆発的な繁殖力でクズやカナムグラの生い茂る
在来種の植物群落を覆い尽くしています。
改めて、日本生態学会の「日本の侵略的外来種ワースト100」にもリストアップされている理由を
思い知らされました。
ただ、この場所と城陽市の農業地域とは、木津川の高い堤防で隔てられているので、今の
ところ、深刻な被害は出ていないようです。
それにしても、河川敷では圧倒的と思われていた、クズとの繁茂バトルを制したこの繁殖力は
今後、地域の農業にとって脅威となるやも知れません。
アレチウリ <ウリ科 アレチウリ属> 1年草(帰化植物)
近くの水主神社の裏にガガイモの花が咲き始めていました。
ガガイモは蔓性の多年草で、横に這う地下茎から地上茎を出して繁殖し、8月の終わりごろに
淡紫色の花を総状花序に咲かせます。花冠には毛が多く、花弁の溝には蜜が多いのか、小さな
蟻が頭を突っ込んでいるのがよく観察されます。
花後は、長さ10㌢ほどの袋状の実を付け、種子には毛があって風で散布されます。
和名は「鏡芋」で、ガガはスッポンを意味し、葉がスッポンの甲羅に似ていることから
この名が付けられたそうです。しかし、根に芋と呼べるような根塊は全く見当りません。
小さいながら蜜の多い花には昆虫の来訪が絶えません
特に目立っていたのが大型のツチバチの仲間です。この仲間には似たものが何種類かあって
同定は少し難しくなりますが、本種はその中のオオハラナガツチバチとだと思います。
体長は30㍉以上、スマートで絵になる雰囲気を備えています。
同上、別の角度から撮ってみました。大人しい蜂?なので、大接近しても刺されることはありません。
こちらもツチバチの仲間・・・
キオビツチバチと呼ばれています。オオハラナガツチバチと比べると少し小型です。
腹部に黄色い帯があるように見えますが、紋は左右に分かれています。