サネカズラはモクレン科の常緑蔓性植物で、枝には粘液が多く、古くは男子の整髪料に用いられた
ことから別名でビナンカズラ(美男葛)とも呼ばれています。
「名にし負わば 逢坂山のさねかづら 人に知られでくるよしもがな」
これは百人一首に三条右大臣、藤原定方の歌として収められている一首ですが、現代語に訳すと
★恋しい人に逢えるという逢坂山の、小寝(一緒に寝る)という名を持つサネカズラ(小寝葛)よ、
その名に背かないのなら、その蔓を手繰り寄せるように、あの娘が人知れず私の元へ来る手だては
ないものだろうか・・・といった意味でしょうか?
右大臣と云えば政権のナンバー3くらいでしょうか? ここでは道ならぬ恋の悩みを告白したというより
サネカズラの「実」を「小寝」に掛けた言葉遊び?・・・でしょうね多分
そこんとこは詳しくありませんのであしからず・・・
サネカズラ <モクレン科 サネカズラ属> 常緑蔓性