河川敷や水田周辺の湿地で活動する、ナガゴミムシ亜科の甲虫です。
体長は約15mm、上位分類ではオサムシ科で、夜間地上を徘徊しながら
地面や草上に居る他の昆虫を捕らえて食べます。
オサムシに比べて飛翔力があり、灯火に誘引されて人家に飛来することもあります。
河川敷や水田周辺の湿地で活動する、ナガゴミムシ亜科の甲虫です。
体長は約15mm、上位分類ではオサムシ科で、夜間地上を徘徊しながら
地面や草上に居る他の昆虫を捕らえて食べます。
オサムシに比べて飛翔力があり、灯火に誘引されて人家に飛来することもあります。
山地の林内に生える、ガガイモ科カモメヅル属の多年草です。
タチバナは古語で食用柑橘類の総称、和名は花の形が柑橘類に似ている
ことに由来します。
シキミが結実し始めました。
シキミは植物全体が有毒ですが、果実は植物としては唯一「毒物及び劇物指定令」で
劇物に指定されていて、登録者以外の販売・授与目的の製造、輸入、所持などが禁止
されています。
果実に含まれる主な毒は神経毒アニサチンで、経口摂取すると、嘔吐、下痢、痙攣、意識障害など
が現れます。一般的には種子の毒が強調されますが、果皮は種子より多くのアニサチンを含みます。
初夏から晩秋にかけて草原の花に集まる、体長6mm程のクロバエの仲間。
和名は翅の先端が黒いキンバエのような蠅という意味のようです。
胸部背面には細毛が密生していて、キンバエの仲間という感じは受けませんが、詳しく
観察すると地色にはキンバエのような構造色による光沢のある緑色が見られます。
複眼は青緑色で縞模様が特徴的、口器は前方に長く突き出し目立ちます。
双翅目 ヤドリバエ科に属する寄生性のハエです。
体長は約6mm、長い脚と、ハエ・アブの仲間では珍しい長い口吻を持ったハエで、
成虫はこの長い口吻で花の蜜を吸っています。
寄生性のハエといっても、直接に宿主の体に産卵するわけではありません。
雌は卵を体の中で充分に発育させた後、地面に生み落とします。
卵はすぐに孵化して幼虫になり、地中に潜ってマメコガネなどのコガネムシ類の
幼虫を見つけて寄生します。
伐採木や朽ち木を食べるゴミムシダマシの仲間です。
画像の個体は雌ですが、和名は雄の頭部先端に茶色の毛束が付いた2本の角状突起が
あることに由来しています。
体の表面は全体に固く頑丈な印象。ゴミムシダマシの仲間は動きの鈍いものが多い
のですが、本種も早い動きは苦手のようで、危険を感じても速足で逃げることはできません。
ベニボタル科の基本種ですが、上翅の色では、他のベニボタル科の甲虫と比べて
特に「紅」を強調するような色ではなく、むしろ燻んだ紅色。
林縁の植物の葉に止まっていることが多いようです。
尚、この仲間はホタルと呼ばれるものの、腹部後端を発光させる器官を持っていません。
全体に柔らかい体を守るため、体内に毒を持って鳥などの天敵から身を守っています。
ニリンソウによく似ていますが、どことなく華奢な雰囲気の花です。
同じキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
ニリンソウやイチリンソウは花期が4~5月ですが、こちらは5月末~8月末まで
次から次へと花が咲き続けます。
広葉樹に発生するカワラタケなどのキノコを主食にする、キノコゴミムシダマシ科の甲虫。
同一種で二つの和名が付けらた経緯は判りませんが、別名ヒメナガゴミムシダマシとも呼ばれます。
近似種にはニジゴミムシダマシ、ホソナガニジゴミムシダマシ・・など、名前も姿もよく似た
種類が登場するので、同定に苦労します。
共通の特徴は黒色で、上翅には点々とした縦筋があり、斜め方向から光が当たると美しい金属光沢の
虹色に輝くことです。
画像の個体は体形などから判断すると、ナガニジゴミムシダマシのようです。
※マスダクロホシタマムシ(誤)→クロホシタマムシ(正)に訂正します。
体長10~12mm程の小さなタマムシの仲間です。
金属光沢ある緑色が美しい甲虫ですが、スギやヒノキの害虫です。
とは言え、健康な生木を食害するわけではなく、どこかで大発生して
林業に大きなダメージを与えたという話も聞いたことがありません。
どちらかというと希少な種類でしょう。
狙われるのは主に林内に放置される間伐材や、伐倒木を乾燥のため
葉をつけたまま林内に一定期間置かれる「葉枯らし材」などで
成虫は初夏に粗皮の割れ目などに産卵しますが、孵化した幼虫は材の形成層を
食べるので、特に高級な柱材として使われる「杉のしぼり丸太」などでは致命的な
被害になる可能性があります。
体長14~17mm、昼行性の蛾で、幼虫の食草はキンポウゲ科のボタンヅル。
春~初夏に羽化し、活発に飛び回って色んな花で吸蜜しています。
和名は翅の中室にある半透明の白色斑を窓に見立てたものです。
マドガ科に属する蛾は、現在までに24種類(国内)の棲息が確認されていますが、翅に
窓を思わせる半透明の白色斑が見られるのは本種だけです。
近畿地方もいよいよ梅雨に入りましたが、最近は線状降水帯の発生も多く
長時間の降雨によって、和歌山県海南市などでは深刻な冠水被害が出ていました。
私が住む京都府南部では、田畑の冠水等もなく大きな被害はなかったようですが、
近くの里山に入ると、人工林の急斜面では根の浅い針葉樹の杉や檜がドミノ倒しの様に倒れ、
斜面の崩壊が数か所で発生していて、その一部が林道を塞いでいました。
降雨中に発生したか、それ以後なのかは判りませんが、この時期の山歩きにはこのような
危険に出会う可能性も知っておく必要があると思います。
和名は花盛りの頃には、根生葉がほとんど枯れて無くなることからの命名。
「葉が無い」⇒「歯が無い」⇒「歯なしの姥」という駄洒落です。
しかし、蕾の時期に見る姿は瑞々しい大きな艶のある葉を付け、花は開花時には
水平方向に展開しますが、蕾は垂直に上に向かって伸びています。
蕾と花のイメージが大きく変わるので、山野草愛好家には同定泣かせです。
尚、開花は地域によって違いますが7中旬頃です。
↓ こちらが開花時の姿です
陽光を浴びると金色に輝く美しいコガネムシ、体長は9~11mm。
スジコガネ亜科の甲虫で、和名はアオウスチャコガネ。
体色には変異が多く、画像は比較的に和名のイメージに近い色のものですが
全体に色の濃い個体では前翅は黒っぽい茶色で、胸部は赤味を帯びます。
低山の沢沿いなどでは、シダ類の葉上でよく見かけます。
一見、木などをを食べるカミキリムシの仲間に似ていますが、カミキリムシと比べ
体の表面が柔らかく、他の昆虫を捕食する食肉甲虫です。
和名は平清盛の法名「浄海」に由来し、「坊」をボンと読んだと言われます。平清盛が
熱病で死んだ事と、体液に触れると炎症を起こす毒虫のカミキリモドキのイメージを重ねた
ものですが、本種と姿の似たカミキリモドキを混同して命名されたようです。
⇩ こちらは基本種のジョウカイボン(体長 14~18mm)
⇩ 少し小型のセスジジョウカイボン (体長 9~11mm)