山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

長時間降雨の脅威

2023-06-06 16:10:40 | Weblog

近畿地方もいよいよ梅雨に入りましたが、最近は線状降水帯の発生も多く

長時間の降雨によって、和歌山県海南市などでは深刻な冠水被害が出ていました。

私が住む京都府南部では、田畑の冠水等もなく大きな被害はなかったようですが、

近くの里山に入ると、人工林の急斜面では根の浅い針葉樹の杉や檜がドミノ倒しの様に倒れ、

斜面の崩壊が数か所で発生していて、その一部が林道を塞いでいました。

降雨中に発生したか、それ以後なのかは判りませんが、この時期の山歩きにはこのような

危険に出会う可能性も知っておく必要があると思います。

 

 

 

 

 

 

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ニホンカナヘビ

2017-06-25 17:50:33 | Weblog

爬虫網に属していますがヘビ科の爬虫類ではなく、有鱗目トカゲ亜科に分類されるトカゲの一種です。

 この仲間では他にニホントカゲ、ニホンヤモリの2種が身近に見られ、本種と同様昆虫やクモなどを

捕食します。

この内、草藪や林縁で見られるトカゲは、ニホントカゲとニホンカナヘビの2種で、草藪に限ってみると

ニホンカナヘビの方が圧倒的に多く、ニホントカゲは主に山地の林縁などを生活圏にしています。

また、ニホンヤモリは主に人家の内外に棲みつき、夜間に外灯などに集まる昆虫を捕食しています。

いずれも性格は大人しく、素手で捕獲しても噛みつくなどの攻撃性は全くありません。 

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淀姫さんの祠

2014-09-21 22:08:00 | Weblog

城陽市の奈島地区の木津川右岸の堤防下には、ご覧のような小さな祠があります。

この地域は、木津川の水面より低い天井川で、過去に幾度となく水害が起きたため

水難除けとして、奈島地区の人たちに大切に祀られている「淀姫さんの祠」です。

この祠のことは、城陽市観光課の資料にも載せられていて、祠の存在は城陽市内では

それなりに知られているようです。

ところで、この「淀姫さん」って誰?という疑問が当然のように湧いてきますが、近隣の

市町村では、京都市伏見区の淀にある與杼(よど)神社の祭神、豊玉日女命(とよたまひめのみこと)が

海神、大綿津見命(海幸彦)の妹で、水を操る神・水難除けの神として信仰され、これが

「淀姫さん」と呼ばれているようです。 

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グリーンシャワー

2014-07-29 18:52:23 | Weblog

青紅葉を射抜く午後の強い日差し・・・

地上に緑色のシャワーが降り注いでいました。

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オオヨシキリ(大葦切)PART2

2014-05-28 18:40:04 | Weblog

繁殖期を迎えたオオヨシキリの雄。

縄張りを示すいくつかのソングポストを巡回しながら、朝から夕方遅くまで絶えることなく

濁った声でさえずり続けます。

体に比べて少し大き目の嘴を精一杯に開き

天に向かってさえずる姿には独特の存在感があります。

オオヨシキリ















オオヨシキリ

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柳青める

2014-03-24 22:44:25 | Weblog

木津川の支流、古川の畔に佇む柳が芽吹きだした

”柳青める”とはこんな情景を言うのだろう

柔らかな春の光を浴び

ゆったりとしたリズムで春風に揺れている柳の枝

その枝先を彩るのは実に優しい色をした春の芽吹き・・・

生命が躍動する新たな季節が始まった
















雄花序の並んだ枝は洒落た首飾りを連想させる。

風にそよぐ小枝に狙ってみたが、衰えた我が動態視力では如何ともしがたい。

先ずはこんなものだろう
















雄花序を接写(ドアップ)してみた

う~ん 中々可愛い姿をしているなぁ~

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バン(鷭)

2014-03-09 18:34:44 | Weblog

ツル目クイナ科に属し、黒い体に赤い額が特徴の鳥。

同科のクイナほどではありませんが、警戒心は強いほうで、人の気配を感じると

すぐさま草むらに身を隠します。

城陽市では、木津川や支流の小川などで、ヨシの茂みなど隠れる場所に恵まれた

流れの緩い場所で時たま見かけることがあります。

岸辺に隠れる草むらのあることが生息の絶対条件であるため、河川改修に伴う

護岸工事によって今後、木津川や古川でこのような鳥は見られなくなるかも知れません。

急速に都市化が進む中での自然保護・・・何か打つ手はないのでしょうか?バン















バン

 

 

 

 

 

 

 

 

バン

 

 

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2種類のダイサギ(大鷺)

2014-03-03 19:48:58 | Weblog

城陽市では白鷺を「市の鳥」と定めていますが、その白鷺の仲間で最大なのがこのダイサギです。

日本国内で見られるダイサギの仲間は、亜種オオダイサギと亜種チュウダイサギの2種ですが、

この内、夏季にロシア北東部や中国の東北部で繁殖し、日本へは冬期に飛来するのがオオダイサギ、

日本国内でコロニーを作って繁殖し、冬期には少し暖地に移動するのがチュウダイサギです。

両者は体の大きさに違いはありますが、特徴として見分けやすいのが足の太股部分。

ここが黄色っぽい色をしていればオオダイサギで、足全体が黒い色をしているのがチュウダイサギです。

したがって、画像の個体は冬鳥のオオダイサギということになります。

ダイサギの仲間は、コサギやチュウサギなどの他の白鷺に比べて足が長く、比較的深い水辺でも

捕食できるのはこの鳥にとって有利な点であると言えるでしょう。

長く鋭いくちばしは冬は画像のように明るい黄色ですが、夏には黒く変化します。

冬鳥のオオダイサギは暖かくなると繁殖地に帰るため、チュウサギが多く飛来する夏に見られるダイサギは

全てチュウダイサギとなります。 

ダイサギ















ダイサギ















 ダイサギ















太股部分を含め、足全体が黒い色をしたチュウダイサギと見られる個体、

数の上では少数派ですが、城陽市ではほぼ1年中見られます。
ダイサギ

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ムクドリ(椋鳥)

2014-03-01 18:33:11 | Weblog

曇り空の空抜け・・・

鳥の撮影には決して好ましい状況ではありませんがムクドリを撮ってみました。

人間様の都合ばかりで言っちゃいけませんが、「素寒貧」と評されるみすぼらしい顔つき

「ジュルジュル ギュルギュル」という汚い鳴き声など、あまり好かれる要素の少ない鳥。

我が城陽市では夏から秋にかけて特産品の無花果を食べるなどの農業被害が少しあるようですが

収穫全体に及ぼす被害はそれほど大きくはないようです。

反面、他の農作物に害をもたらす昆虫を好んで食べることから一概に「害鳥」との決めつけは

できないかも知れません。

この鳥の生息地は農耕地などの平地の人里が中心で、ほぼ1年中見られます。

様々な生活環境への順応性は抜群で、特に非繁殖期の秋から冬にかけては市街地などで街路樹に

群れと群れが集まって一段と大きな集団ねぐらを作ることもあります。

さて、風采の上がらぬ外観、不快な鳴き声、集団がもたらす大量の糞害等々

これほど嫌われ者の条件を兼ね備えたムクドリですが、彼の作曲家モーツアルトは

この鳥をペットとして飼っていたという話があります。

のみならず、彼はピアノ協奏曲第17番第3楽章で、この鳥のさえずる旋律を主題として

使ったとか???

音楽の都ウイーンではムクドリさえも美しい旋律でさえずるのでしょうか?

それとも不快な鳴き声も美しい旋律として捉えるところが天才の天才たる所以なのでしょうか?

ムクドリ<スズメ目 ムクドリ科> 留鳥 

ムクドリ















ムクドリ

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コガモ(小鴨)

2014-02-16 23:12:47 | Weblog

コガモは日本で見られる最小の淡水ガモで、温暖な城陽市では冬鳥として飛来します。

見られるのは主に流れの緩い、木津川の支流。

食事は水辺を歩きながらイネ科植物の種子などを食べているようです。

 ↓ 繁殖羽の♂の頭部は明るい茶褐色で目の周りから首筋にかけては緑色に変化します。コガモ









 

 

 

 ↓ こちらは♀です。つがいで居ると判りやすいのですが、カモ科の他種と良く似た茶褐色です。

嘴は♂と同じ黒色ですが、基部に黄色味を帯びた部分があります。

 

 

 

 

 

 




 

 ↓ よく判りませんがこれは恐らく♂のエクリプスでしょう。繁殖羽への移行前期のものは

♀との見分けが困難です。渡来直後は雌雄の特徴にあまり違いはありません。

頭部が♀に比べて全体に黒っぽいこと、3列風切が少し長めであることなどが特徴です。コガモ

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増え続ける特定外来種ヌートリア

2014-02-12 18:24:45 | Weblog

城陽市の河川でヌートリアが目撃されるようになったのは5~6年前のことです。

京都市の方でも鴨川河川敷での増殖が最近問題化しているようですが、鴨川にしろ木津川にしろ

下流の八幡市で淀川に合流する川なので、この水系の下流から上流に向かって生息域を広げて

いるのはまず間違いなさそうです。

我が城陽市では木津川の支流、古川での個体数の増加が顕著で、数年前までは朝夕に時折見かける

程度であったものが、昨年あたりから、古川の中流付近を歩けば昼間でも普通に見られるようになりました。

今のところ農業などへの被害は出ていないようで、これといった生態系への悪影響も見られませんが

問題は年2回の出産を迎え、1度に2~6頭の子を産むと言われる強力な繁殖力で、現在この地域に

30~50頭ほど生息していると思われるヌートリアが数年後にどの程度まで膨らみ、それが自然環境や

市民生活にどのような影響を及ぼすのか?今後、注意深く見守る必要がありそうです。

ヌートリア<齧歯類 ネズミ目> 南アメリカ原産

頭胴長56~63cm、尾長30~45cm、体重5~9kg、水辺の生活に適応していて泳ぎは得意、

5分以上潜水することもある。

耳が小さく、後ろ足には水掻きがある。オレンジ色の前歯も特徴的。

池沼や流れの緩やかな川の岸辺の土手などに巣穴を掘り、普通は雌雄で生活し子育てを行う。

主食はマコモやホテイアオイなどの水生植物の葉や地下茎などで、食性の上ではコガモや

カルガモなどの水鳥と競合する。

ヌートリア

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カイツブリ(鳰)

2014-01-20 22:44:02 | Weblog

琵琶湖は古典文学で「鳰の湖(におのうみ)」と呼ばれることがあります。

この「鳰」というのは、現在の和名で言うところのカイツブリのことだそうです。

関西のような温暖な地域では1年中見られる留鳥ですが、水鳥の観察シーズンである冬期には

カモ類の群れに混じって行動するので見る機会も多くなります。

水に潜って小魚やエビなどを捕えますが、潜水時間は比較的長く、潜った場所から

かなり離れた場所に浮あがります。

雌雄の羽色は同色で、繁殖期の行動を見ないかぎり見分けはできません。

カイツブリ<カイツブリ目 カイツブリ科>  留鳥

カイツブリ

 

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カワセミ(翡翠)

2014-01-06 17:46:45 | Weblog

背中がコバルトブルー、腹面が明るいオレンジ色の美しい鳥

この鳥が撮りたくて野鳥撮影を始めたという人もかなりいらっしゃるのではないでしょうか。

比較的、都市部でも見ることのできる野鳥で、川筋を飛び交うものは警戒心が強くて

撮影チャンスは少ないものの、都市公園内の池などに住むものはかなり人慣れしていて

私のように、野鳥撮影用としては、200-500mmの望遠ズーム程度のレンズしか持っていない

ような人にも撮影は可能です。

画像の個体は枚方市の山田池で撮ったものですが、距離にして8~10㍍ほどのところに

10名ほどのギャラリーがカメラを構えているのを気にもせず、得意のダイビングショーを

繰り返していました。

カワセミ<ブッポウソウ目 カワセミ科>  留鳥または漂鳥 

カワセミ(オス)















カワセミ(オス)

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ジョビ娘

2014-01-03 11:58:19 | Weblog

元日の朝、陽光の僅かな温もりの中に一羽のジョウビタキを見た

雄に比べて少し地味な羽色、何処となく優しい表情や可愛い仕草を見ると

この子はどうやら女の子のようだ

中国の東北部やロシアから数千キロの長旅で日本にやって来る冬鳥・・・

冬の日本海を渡るこの小さな渡り鳥の逞しさがふと頭をよぎった。

ジョウビタキ<スズメ目 ツグミ科>  冬鳥

和名は「常鶲」で、カッカッという鳴き声が火打石を打つ音に似ていることに由来する。

画像の個体は♀で、♂は下面のオレンジ色が鮮やかなことと、頭頂部が白っぽいところが

異なる点。滞在中は単独で過ごすが、春の渡りの時期、日本海側ではつがいになっている

ものが見られる。

ジョウビタキ















ジョウビタキ















ジョウビタキ

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コゲラ(小啄木鳥)

2013-12-07 17:05:29 | Weblog

城陽市域の木津川河川敷周辺では、河川改修や遺跡発掘調査などで野鳥達の姿を見るのが

めっきり少なくなりました。

この地域に生息する野鳥達にとって最もおおきな環境の変化と言えば、木津川の流れに沿って

広範囲に存在していた木津川樹林帯が大幅に伐採され縮小したことでしょうか。

加えて現在、この地域に工業団地の誘致が計画されるなど・・・

どうやら、野鳥達が落ち着いて過ごせる場所が少しづつ失われているような気がしてなりません。

 

画像はすっかり葉が散った大きな椋の樹の幹を、盛んに移動しながら餌となる昆虫類を探す

スズメくらいの小さなキツツキの仲間、コゲラです。

コゲラ















コゲラ







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