生姜ちくわのぶらぶら山日記

趣味の登山を中心としたブログです。2014年11月より日本百名山登山開始、2018年9月23日全座登頂。

2002年 ヨーロッパ旅行写真(ベルギー編・その4)

2006年06月29日 | 海外旅行
ベルギー編最終回を飾るのは、ブルージュの写真。ブルージュは、9世紀ごろの文書に名前が登場する古い街で、13~15世紀には毛織物の交易でヨーロッパ有数の国際都市として繁栄したが、その後衰退し歴史の表舞台から完全に姿を消した。運河が張り巡らされた街には美しい中世の街並みがそのまま残っており、多くの観光客を魅了する。もちろん私もその一人。私の写真からはうまく伝わってこないかもしれないが、この街はどの角度から見ても絵になるので感激した。ブルージュは、この約3ヶ月間のヨーロッパ旅行で訪れた街で気に入った街の一つだ。


【写真】



街の中心、マルクト広場にある鐘楼。13世紀建造で、高さ83メートル。階段で頂上に上がることができる。




マルクト広場にある州庁舎。1887~1921年建造のネオゴシック様式の建物。




マルクト広場に並ぶ、この地方独自の階段状の三角屋根の家々。カフェやレストランとして使用されている。




市庁舎。1376~1420年建造のフランドル地方最古の市庁舎。ゴシック様式。




運河沿いの街並み。運河には観光用のボートが運行する。




階段状の三角屋根の家々が連なる通り。




ノートルダム教会。13~15世紀建造。




ノートルダム教会内部。中央の彫刻はミケランジェロによる聖母子像。




聖血礼拝堂(二階)と聖バシリウス礼拝堂(一階)。聖血礼拝堂は、十字軍が持ち帰ったとされる聖血(キリストの流した血)がまつられるゴシック様式の礼拝堂。一階は12世紀ロマネスク様式の礼拝堂。




救世主大聖堂。12~15世紀建造。




救世主大聖堂内部。




中世に建てられた旧聖ヨハネ病院。建物の一部はハンス・メムリンク美術館として使用されている。




ベギン会修道院入り口。1245年に女性向けにフランドル伯夫人が設立したベギン会修道会があった場所で、現在はベネディクト会女子修道院として利用されている。開館時間に間に合わなかったので、内部を見学できず。




名前が安っぽい「愛の湖」。かつては内港として使用された。写真内の白いものは白鳥。




跳ね橋。




風車。




鍛冶屋の門。街の西にある門で、1297年建造。




ブルージュから日帰りで行ったシント・イデスバルドにあるポール・デルボー美術館。ポール・デルボー(1897~1994)はベルギー出身のシュルレアリスムの画家。




シント・イデスバルドの海。7月だというのに強風が吹きつける灰色の海だった。



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2002年 ヨーロッパ旅行写真(ベルギー編・その3)

2006年06月07日 | 海外旅行
今回はゲントの写真を掲載。ブリュッセルより55km北西にあるゲントは、中世の面影を残す街で、15世紀フランドル絵画の巨匠ヤン・ファン・エイクの傑作「神秘の子羊」があることで知られている。観光した場所は旧市街とゲント美術館。ゲントでは、滞在日にたまたま地元の祭りがあって宿探しに非常に苦労したのと、夕方強い雨が降り出してずぶぬれになって道に迷いながら観光したという苦い思い出がある。


【旧市街】



聖バーフ大聖堂。地下部分はロマネスク様式、地上部分はゴシック様式の教会。




聖バーフ大聖堂に納められているヤン・ファン・エイクの祭壇画「神秘の子羊」の一部(1432年)。




市庁舎。ゴシック様式部分とルネサンス様式部分がつなぎ合わされた建物。




鐘楼と繊維ホール。鐘楼は14世紀建造で高さは約90メートル。鐘楼の前の建物は15世紀建造の繊維ホール。




運河沿いの街並み(その一)。




運河沿いの街並み(その二)。




運河沿いの街並み(その三)。建物の背後にあるのは鐘楼。




運河沿いの街並み(その四)。画面左の建物は15世紀建造の食肉市場の建物。




おまけ。市の中心部の外れにある宿のそばで見た虹。


【ゲント美術館】



ヒエロニムス・ボッスの「十字架を担うキリスト」(16世紀)。処刑場へ十字架を運ぶキリストが画面中央に描かれ、彼の周りには醜悪な男達が取り囲む。男達の描写は、彼らの醜い人間性を如実に表していて秀逸。




マグリットの「パースペクティブⅡ:マネのバルコニー」(1950年)。エドワール・マネの「バルコニー」(1868年)をパロディ化。マネの作品に描かれた二人の女性と中年の紳士が、棺桶に変えられていて、ちょっとブラック・ユーモアな味付けの作品。



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2002年 ヨーロッパ旅行写真(ベルギー編・その2)

2006年06月05日 | 海外旅行
今回はアントワープの写真を掲載。アントワープは世界有数の港を持つ港町で、17世紀最大の画家ルーベンスの活躍拠点や名作「フランダースの犬」の舞台としても知られる街。観光した場所は、ノートルダム大聖堂と旧市街、ルーベンスの家、王立美術館、マイヤー・ファン・デン・ベルグ美術館、コーヘルス・オジレイ通り。ルーベンスの家を撮影した写真は残念ながら行方不明。ルーベンスの家は、彼が1610年に購入し、1640年に亡くなるまで住み続けた家で、現在は市立博物館として公開されている。



【ノートルダム大聖堂】 



1352年に建造開始、1520年に完成したネーデルラント地方最大のゴシック教会で、「フランダースの犬」に登場。




堂内。堂内には主人公ネロが憧れていたルーベンスの祭壇画「キリスト降架」、「キリスト磔刑図」、「聖母被昇天」等がある。




ルーベンスの「キリスト降下」。


【旧市街】



グロート・マルクトにある市庁舎。1561年から1564年にかけて建造されたルネサンス様式の建物。




旧市街の建物。


【王立美術館】



ヤン・ファン・エイクの「泉の聖母子」(1439年)。王立美術館には14世紀から現代までの作品が展示されている。




ルーベンスの「マギの礼拝」(17世紀)。王立美術館ではルーベンスのコレクションが充実している。


【マイヤー・ファン・デン・ベルグ美術館】



当美術館の名物、ブリューゲル(父)の「狂女フリート」(1561~62)。当美術館は、美術品コレクターのフリッツ・マイヤー・ファン・デン・ベルフ(1858~1901)が蒐集した14~16世紀の絵画、彫像、写本等を中心に展示している。




14世紀後期の聖母子像。


【コーヘルス・オジレイ通り】



20世紀初め、金持達がアールヌーボー、アールデコ、ネオクラシック様式等の様々な様式を取り入れて作った邸宅が立ち並ぶ通り。建築に興味のある人にはお勧めの場所。














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2002年 ヨーロッパ旅行写真(ベルギー編・その1)

2006年06月02日 | 海外旅行
「2002年ヨーロッパ旅行写真」シリーズはまだまだ続く。フランス編に続いてベルギー編。今回は首都ブリュッセル。ここではグラン・プラス(大広場)とその周辺と王立美術館を観光した。
グラン・プラスは、四方が美しく立派な建物に囲まれた大広場で、ヴィクトール・ユーゴーに「世界で最も美しい広場」と賞賛された。惜しいことにグラン・プラス全体を撮影した写真が行方不明で、グラン・プラスの雰囲気を伝えられないのが残念。王立美術館は、古典美術館と近代美術館の二部門からなり、15世紀から20世紀までの美術品を展示する。作品数が非常に多くて見ごたえがあり、二日かけて回った。


【グラン・プラスとその周辺】



グラン・プラスにある「王の家」。現在は市立美術館で、小便小僧の衣装などが展示される。




グラン・プラスにある「ブラバン公爵の館」。現在はレストランやホテルなどとして使用。




グラン・プラスにある「ギルドハウス」。現在はカフェやレストランとして使用。




ブリュッセルのシンボル、小便小僧。1619年にデュケノワが製作。この時は銀色の衣装を身にまとっていた。




小便小僧に便乗?小便少女(笑)。こちらは1987年に設置された。


【王立美術館】



フレマールの画家の「受胎告知」(15世紀)。当時のフランドル地方の室内を舞台に受胎告知の場面を描いた作品。王立美術館には日本国内ではなかなか見る機会のない15・16世紀フランドル絵画が数多く展示されている。




ブリューゲル(父)の「ベツレヘムの戸籍調査」(1566年)。一応新約聖書の場面が主題だが、描かれているのは当時のフランドル地方の冬の農村の情景。




ベルギーが誇る芸術家ルネ・マグリットの「光の帝国」(1954年)。空を見るとさわやかな青空、なのに空の下はすっかり夜で街灯と住宅から漏れる光のみが輝く。描かれているものはタイトルの「光の帝国」のイメージからかけ離れたものだが、不思議な静けさに満ちた作品。王立美術館は彼の作品のコレクションが充実していて、マグリット作品専用部屋が設けられている。マグリット好きには絶対に訪れてほしい場所。



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2002年 ヨーロッパ旅行写真(フランス編・その5)

2006年05月31日 | 海外旅行
2002年ヨーロッパ旅行写真・フランス編がいよいよ今回で最後。最後は、ドイツと国境を接するアルザス地方のストラスブールとコルマールの写真。ストラスブールはアルザス地方の中心都市。コルマールはストラスブールから電車で30分ほど南に下った街で、今も古い町並みが残っている。


【ストラスブール】



街のシンボル、ストラスブール大聖堂。1176年に着工、1439年に完成したゴシック様式の大聖堂。撮影場所が悪かったので大聖堂の全体の写真が撮れず。




ストラスブール大聖堂の一角。




同じくストラスブール大聖堂の一角。




プティット・フランス(小フランス)。ドイツ風の木組みの建物が保存された地区で「小ドイツ」と言った方が正しいような気がする。




同じくプティット・フランス。




また同じくプティット・フランス。




プティット・フランスのはずれの風景。



【コルマール】



旧市街。旧市街にはストラスブールのプティット・フランスにあるドイツ風の木組みの建物が並ぶ。




同じく旧市街。




旧市街にあった家。




上の家の窓の柱の装飾。




プティット・ヴニーズ(小ヴェニス)。細い運河に沿ってパステルカラーの家々が立ち並ぶ。プティット・ヴニーズを散策中に突然激しい雨が降ってきて急いで写真を撮ったのであまりいい写真が撮れず。




同じくプティット・ヴニーズ。




同じくプティット・ヴニーズ。




ウンターリンデン美術館が誇る、ドイツ人画家グリュネーヴァルトの「イーゼンハイム祭壇画」。磔刑に処せられ苦しみながら死にゆくキリストが恐ろしくリアルに表現され、一度見たら忘れられない作品。ウンターリンデン美術館は、中世末期からルネサンス期の絵画や彫刻を中心に展示している。


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