■コースタイム
9:30猪苗代スキー場リフト下車→10:05赤埴山→10:30~10:40沼の平→尾根を直登→12:30~12:50磐梯山→13:10弘法清水→(休憩15分)→14:40赤埴山分岐→16:10スキー場
前日の安達太良山に続き本日は会津の名峰、磐梯山へ。
郡山から磐越西線に乗って猪苗代駅へ向かった。
車窓から見えた磐梯山は会津富士と言われるだけあって風格に満ちて存在感があった。
猪苗代駅から猪苗代スキー場へはタクシーで移動。
リフトの開始時間が予想よりも遅かったのでミネロセンターハウスで時間をつぶした。
地元の人と思われるスキーヤーの男性が話しかけてきた。
「これから磐梯山に単独で登る」と伝えると「気を付けて」と言われた。
スキー場からリフトを2本乗り継いでリフトを下車した。
安達太良山と違ってリフトを降りたところには登山者は皆無だった。
眼下に猪苗代湖が広がっていた。
気分が高揚した。
取りつきを探すのに少し戸惑った。
取りつきからは登山者のトレースがあった。
赤埴山に向かう途中、高齢の男性一人がアイゼンを付けていた。
挨拶をして少し雑談した。
男性は地元の方でよく磐梯山に登りに来るとのことで今回は東尾根から登るとのことだった。
赤埴山を直登後、沼ノ平へ向かった。
途中からトレースがなくなった。
安達太良山と違って赤布の目印等はほとんどなかったので地図とコンパスを頼りに歩いた。
誰にも会わなかった。
冬は入山者が少ないと聞いていたが本当だった。
夏道を通って山頂を目指す計画を立てていたが、気が変わって山頂に続く尾根に向かって直登した。
ストックを使って登っていたが傾斜がきつくなったのでピッケルに替え急斜面をピッケルと片手をつかってよじ登った。
ところどころ笹が出ていたので笹を手でつかんでロープ代わりにした。
足元を見下ろした。
滑落したら助からないような高さまで登ってしまった。
急斜面で引き返せない場所だったので滑落しないよう必死になって尾根を目指して登った。
やっと尾根にたどり着き一安心。
前方に登山者の姿が見えた。
一般登山道までもう少し。
急斜面をトラバースして登山道に向かった。
足の運びを間違えて滑落したらただでは済まなそうなで緊張しながら慎重に歩いた。
一般登山道に合流。
これで本当に安心だ。
時計を見ると夏道と変わらない程の時間がかかった。
怖い思いをしなくて済む夏道に最初からすればよかった・・・(苦笑)。
急坂を登りつめると山頂へ。
12時30分、磐梯山登頂。
これで登頂済みの日本百名山は46座。
山頂には数名登山者がいた。
山頂の岡部小屋は屋根の下まで雪で埋もれていた。
曇っていたが、風がほとんどなく穏やかな天気だった。
独立峰とあって全方位に眺めがよかった。
実に登った甲斐があった。
下山は夏道利用。
様々なルートの分岐の一つとなる弘法清水小屋まではしっかりとしたトレースがあったが、それ以降は薄くなった。
山頂の登山者達は裏磐梯から入山したのかもしれない。
夏道を通り、沼ノ平へ。
トレースの無い雪の平原に足跡を付けていくのは気分がよかった。
途中で地図の紛失に気づき地図を探すのに20分程度無駄になった。
ルートファインディングが要求されていたので地図がなくなったら命とりだった。
赤埴山を直登する前に休憩をしていると朝話した高齢男性に再会した。
男性によると東尾根はきついコースとのこと。
赤埴山を直登、リフト乗り場に戻った。
下山時はリフトの使用ができないのでスキー場の端をとぼとぼと歩いた。
単調な急坂を下るので途中で飽きてきた。
スキー場入口近くになると雪がなくなりひどいぬかるみが待っていた。
靴やスパッツが泥まみれになった。
センターハウスバンダイへ下山したが、荷物をコインロッカーに預けていたのでミネロセンターハウスに戻った。
そこで朝話しかけてきたスキーヤーの男性にばったり会った。
無事下山できたと伝えると相手も「よかった!」と喜んでくれた。
スキー場からは事前に予約した郡山駅の送迎バスに乗車した。
立派な大型バスだったが、予約キャンセルが出たとのことで乗客は自分一人だけ。
大変申し訳ない気分になった。
郡山駅からは新幹線に乗って帰京した。
雪の磐梯山は安達太良山に比べて手ごわかったが、達成感があって非常に面白かった。
猪苗代スキー場へは東京から夜行日帰りのツアーバスが出ているようなので雪のある時期に再度日帰りで登ってみたい。
機会があれば裏磐梯からの登山に加え、イエローフォールの見物をしてみたい。
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