生姜ちくわのぶらぶら山日記

趣味の登山を中心としたブログです。2014年11月より日本百名山登山開始、2018年9月23日全座登頂。

2015年8月15日 赤岳(八ヶ岳)

2015年08月27日 | 日本百名山登山


天狗岳の翌日は、いよいよ日本百名山の赤岳へ。

■コースタイム
6:45オーレン小屋→8:15~8:20硫黄岳→8:40~8:55硫黄岳山荘→9:40~10:00横岳→11:00赤岳展望荘→11:10~11:20地蔵の頭→12:00~12:05赤岳山頂→12:05~13:00赤岳頂上山荘近くで休憩→16:40~17:25オーレン小屋→18:30桜平駐車場


この日のコースはオーレン小屋から赤岳をピストンする9時間程度のロングコースだった。

シラビソの樹林帯を登り、赤岩の頭の手前あたりから森林限界になった。
赤岩の頭からはこれから目指すなだらかな硫黄岳、小ピークが続きギザギザとした横岳、そして最高峰の赤岳がよく見えた。

硫黄岳山頂は平らで広々としていた。
登山道から火口が見下ろせた。

硫黄岳山荘を越え、コマクサの群生地を過ぎると岩場が連続して登場した。
鎖やはしご、足を踏み外したら奈落の底に落ちてしまうような危険な場所もあった。
細心の注意を払って通過した。
途中ガスが発生し、赤岳が見えなくなった。
険しい岩場にも高山植物はけなげに咲いていた。

横岳、地蔵の頭を越えるとやっと赤岳が目の前に現れた。
頂上に至るまで最後の難関の岩場の急登が控えていた。

12時に標高2899メートルの赤岳に登頂。
これで登頂済みの日本百名山は23座。
山頂はガスで見晴らしがよくなかった。
記念写真を撮ったが、山頂標識が壊れていたのでどの山に登ったのか分からない写真となった。

赤岳頂上山荘近くで昼食後、下山開始。
赤岳の岩場は急傾斜でバランスを取りながら下るのに苦労した。
基本的に鎖場では鎖を頼らないことにしているがこのときは頼らざるを得なかった。
下山時は疲れで事故を起こしやすいので、横岳の岩場では登り以上に慎重に通過した。

桜平駐車場に着いたのは日没前の18時30分だった。

今回のコースは個人的に赤岳に登る際には取らないコースだったので、そういったコースで登る機会が得られてよかった。
八ヶ岳を登るのは今回が始めてだったが、八ヶ岳にはいろいろな山があるので今後登っていない山に挑戦してみたい。


■写真一覧
http://blog.goo.ne.jp/photo/345821/tn

■スライドショー
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2015年8月14日 天狗岳(八ヶ岳)

2015年08月26日 | 日本百名山登山


「日本百名山登山強化期間」の7回目は八ヶ岳の最高峰の赤岳だが、前日に日本二百名山の八ヶ岳の天狗岳に登った。

■コースタイム
6:20桜平駐車場→夏沢鉱泉→7:55~8:55オーレン小屋→9:40~10:00箕冠山→10:10~10:20根石山→10:45~10:55東天狗岳→11:10~12:15西天狗岳→12:35東天狗岳→13:10根石山→13:25~14:10根石山荘→15:05オーレン小屋

前回に続いて今回も登山サークルの山行。
私のみテント泊で、他の参加者達は小屋泊だった。

桜平駐車場から宿泊地のオーレン小屋までに一時間半程度のゆるい上り坂が続いた。
小屋に着いてテントを設営した。

テント場は樹林帯の中にあった。
スノコが空いていたのでその上に張った。
水場の水は豊富で、トイレは小屋の中のきれいな水洗トイレがチップなしで使えたのでとてもよいテント場だった。

設営が終わり、皆で天狗岳へ。
シラビソの森の中を歩いた。
朝露に濡れた苔がとてもきれいだった。
キノコをよく見かけた。

森を抜け、稜線に出て根石山を越え東天狗岳へ。
東天狗岳の山頂は岩が多く狭かったが全方向に眺めがよかったので大勢の人が休憩していた。
小型犬3匹を連れて登ってきた男性が山頂に現れた。
犬たちは人気者になった。

隣の標高2646メートルの西天狗岳は東天狗岳程眺めはよくなかったが山頂は広々としていたのでここでお昼にした。

下山中、時間に余裕があったので根石山荘に寄り道しお茶を飲みながらおしゃべりを楽しんだ。
個人的には山小屋でお茶を飲んでのんびりすることは一切ないので非常に新鮮だった。
こういうのもいい。

小屋に戻ると他の参加者は小屋に入った。
私はテントでしばし昼寝。
夕方、小屋の夕食時間が始まるまで他の参加者達と一緒に飲みながら雑談した。

夕食時間が始まり彼らと別れた。
お風呂のあるオーレン小屋はテント泊の人も有料で入浴できた。
入浴しようとしたが肝心の着替えを忘れてきたので入浴は泣く泣くあきらめた。


■写真一覧
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■スライドショー
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2015年8月8日~9日 飯豊山

2015年08月20日 | 日本百名山登山


「日本百名山登山強化期間」の6回目は飯豊山(いいでさん)。

■コースタイム
【8日】 6:10弥平四朗登山口→休憩90分→11:15疣岩山→休憩15分→12:25~13:55三国岳→休憩10分→15:25切合小屋
【9日】 4:30切合小屋→休憩10分→5:55~6:05本山小屋→7:02~7:12飯豊山→7:30~8:00本山小屋→休憩15分→9:40~10:30切合小屋→休憩20分→12:15~12:50三国岳→13:40~13:45疣岩山→休憩30分→17:05弥平四朗登山口

飯豊山は福島県、山形県、新潟県の三県にまたがる飯豊連峰の主峰である。
飯豊山への登山ルートは様々だが、東京から車でアクセスしやすい弥平四郎登山口より登った。
前回の平ヶ岳に続いて今回も登山サークルの山行になった。

7日の夜、サークルの人の車で登山口まで移動し、仮眠を取った。
夜は涼しかったが日が登ると暑くなった。

登山口から松平峠までは樹林帯。
日陰の多い樹林帯でも暑かった。
足場の悪い急坂が続いた。
峠からは稜線に出てアップダウンを繰り返した。

途中参加者の一人が足がつりそうになったので落ち着くまで休憩した。
休憩後余りたたないうちに同じ参加者が体のだるさを訴えた。
話を聞くと暑くて水を大量に飲んで塩分を取っていないとのことだったので、
他の参加者と私はスポーツドリンクや梅干を渡して塩分を取るようにすすめた。

宿泊場所の切合小屋まで続くアップダウンでは、暑さに加えて足場の悪い場所では緊張を強いられることがあり普段以上に疲れを覚えた。

切合小屋は元々避難小屋だが、避難小屋とは思えないような立派な小屋だった。
シーズン中のため管理人が常駐していた。
週末で避難小屋は混んでいたが、シュラフを使って寝るのに問題ない程度のスペースは確保できた。


9日、不要な荷物を置いて飯豊山を目指した。
青空が出て稜線が美しく見えた。

飯豊山の最大の難所と言われる御秘所は片側が切れ落ちた岩場だった。
手足を使って慎重に通過した。
本山小屋のそばの飯豊山神社で安全を祈願した後、飯豊山に向かった。

7時2分、標高2015メートルの飯豊山に登頂。
これで登頂済みの日本百名山は22座。
山頂からは飯豊連峰の最高峰の大日岳をはじめとする山々の眺めがすばらしかった。

山頂から切合小屋に戻る途中にはガスが発生し、青空が消えてしまった。
ガスが出ると眺めは損なわれるが日光が遮られて暑さがましになるのがよい。

切合小屋で荷物を回収後、登山口に向けて元来た道を進んだ。

三国小屋の前で休憩していると中年の男性に話しかけられた。
男性は数人で一泊二日の飯豊山に登りに来たが、男性だけ熱中症で体調不良となり仲間と別れて一人三国小屋に泊まることにした、とのことだった。
私は幸い登山中に熱中症にかかったことはなかったが、自分も気を付けなければと思った。

疣岩山を通過後、前日に体調が悪くなった参加者のペースが落ちてきた。
暑さで疲れが出ているようだったので私達もペースを落としまめに休憩を取りながら歩いた。

ずっと下りが続いていたが、登山口近くでは最後の上り坂が現れた。
私ともう一人の参加者は難なく通過したが、体調の悪い参加者は歩くのがつらくなったらしく坂の手前でしばらく立ち尽くしていた。

ようやく登山口が現れた。
「おつかれさまでした」と書かれた看板を目にした。
単なる挨拶とは思えなかった。

駐車場まで歩いてわずか2,3分のところで、体調の悪い参加者が「先に行ってほしい」と言った。
二人で駐車場までもう少しだと励ましたが、本人は体がつらくてすぐには歩けないようだったので本人の希望通りにした。
15分後ぐらいに本人が駐車場に現れたのでひとまず安心した。


飯豊山への道は、足場の悪い急坂と暑さが相まってとても険しく感じられた。
暑い時期を避けて登った方がよいと思う。
ところで体調の悪くなった参加者は私よりも登山の経験が多く体力があったので、今回の事態には正直驚いた。
登山中の体調管理がいかに重要なのかがよくわかった山行だった。


■写真一覧
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2015年8月2日 平ヶ岳

2015年08月06日 | 日本百名山登山


仙ノ倉山の翌日は日本百名山の平ヶ岳へ。

■コースタイム
5:15~5:45平ヶ岳登山口→(途中20分休憩)→8:10~8:15玉子石→9:10~9:55平ヶ岳→10:20姫ノ池→(途中10分休憩)→12:15ヒカリゴケ生息地→12:25平ヶ岳登山口 ★行動時間:5時間20分

平ヶ岳は鷹ノ巣から登る場合、往復12時間以上かかるが途中で宿泊できないという日帰り最難関の山。
中ノ股林道を経由する「プリンスルート」の場合6時間もかからずにで往復できる。
この林道は一般車両通行止めで、銀山平民宿に泊まって送迎を依頼する必要がある。

朝4時に民宿を出て未舗装の林道を通り登山口に5時15分に到着した。
朝食のおにぎりを食べ準備して5時45分に出発。
暑かったが前日と違い湿度が低かったのであまり不快ではなかった。
快晴は下山までずっと続いた。

沢を渡ると樹林帯となり急登が2時間半近く続いた。
急登を終えると湿原となり平ヶ岳が現れた。
平ヶ岳は名前の通り平らな丘のような山だった。

有名な玉子石を見たあと湿原を通って平ヶ岳に向かった。
湿原のところどころに池塘があった。
池塘の水面には青空が映っていた。登山者が少なく牧歌的な雰囲気だった。
途中、尾瀬の燧ヶ岳や越後三山の越後駒ヶ岳や中ノ岳がよく見えた。

9時10分、標高2141メートルの平ヶ岳登頂。
これで登頂済みの日本百名山は21座。
山頂は平たくて山頂標識がなければ山頂とはわからなかった。
山頂は木々に囲まれ眺めがよくなかった。

山頂から少し外れると開けた場所に出た。
尾瀬の山々を見ながら昼食を取った。
とてものどかな雰囲気で山頂でコーヒーを飲みながら雑談したり、昼寝でもしてのんびりとしたかったが、バスの出発時間があるので叶わなかった。

下山は姫ノ池を経由した。
姫ノ池はとてもきれいだった。
テントを張るのが許されるのであればここで張って一泊したいと思った。

登山口を目指して急傾斜をひたすら下った。
登山口に近い沢に着き、沢のそばの湧水をくんでいる最中に民宿の主人が登山者数名を連れてやって来た。
主人が「ヒカリゴケが見られる場所が近くにあるので行きませんか?」と誘ったので誘いに応じた。

ヒカリゴケは登山道から外れた岩と岩のすき間にあった。
すき間を覗くとヒカリゴケが見えた。
ヒカリゴケを見るのは初めてだったが、他の登山者によるとヒカリゴケの生育地としては大規模ということで驚いていた。
思いがけずよいものを見ることができた。

平ヶ岳はゆっくりと滞在したくなる山だった。
プリンスコースについては賛否両論あるようだが、私個人は短時間で行けるコースがあってよかったと思っている。


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2015年8月1日 仙ノ倉山

2015年08月05日 | 日本百名山以外の登山


「日本百名山登山強化期間」の5回目は新潟県の平ヶ岳登山だが、前日に日本二百名山の仙ノ倉山に登った。

■コースタイム
5:20平標山登山口→(途中10分休憩)→7:20~7:30松手山→(途中20分休憩)→9:05~9:10平標山→10:05~10:55仙ノ倉山→11:40~11:45平標山→12:50~13:00松手山→14:15平標登山口 ★行動時間:7時間5分

金曜日の夜に登山サークルの人の車で平標山登山口まで移動、そこで車中泊した。
現地は湿度がとても高かった。

湿度の高さは朝も変わらなかった。
出発前に準備をしていると隣の車の男性から話しかけられた。
男性は神戸から一人で来て、同じく仙ノ倉山を目指すと言う。
男性は「前日近くの山に挑戦したがあまりの暑さに水が足りなくなり撤退した。今日も暑くなるだろうから水は多く持って行った方がよい。」と私にアドバイスをした。
アドバイスに従い水を3.5リットル持っていくことにした。

空はガスがかかっており山が見えなかった。
登山口から松手山までは樹林帯が続いた。
湿度が高くて不快だった。
途中、様々な花々を見かけた。

松手山に着いたころには徐々に気温が上がり蒸し暑くなってきた。
サークルの人と私の口からは「暑い」「蒸し暑い」という言葉が頻繁に出てきた。

平標山に向かっている途中、ガスが消え青空が現れた。
平標山の山頂を目指す私たちを出迎えてくれたのは色鮮やかなお花畑だった。
黄、ピンク、白、青・・・と色とりどりの花々が咲いていて思わず歓声を上げた。
「花の百名山」に選ばれるだけのものがあった。
またもや花の知識が貧弱なのが悔やまれた。

仙ノ倉山に向かっている途中にガスが現われ青空が消えた。
平標山の登りの時に比べて花が少なくなったが、ニッコウキスゲを何度か見かけた。

10時5分、仙ノ倉山登頂。
眺めの良いはずの頂上からはガスのため何も見えなかった。

下山を始めた頃から気温がますます高くなり蒸し暑さが厳しくなってきた。
暑くて頻繁に水を飲むため予想以上に水の減りが早く、下山を終えるまでに水が持つか心配になった。
「暑い」「蒸し暑い」をしきりに言いながらも何とか無事下山した。

今回は二百名山の仙ノ倉山がメインの登山だったが、平標山のお花畑の印象が強すぎて、肝心の仙ノ倉山はほとんど印象に残らなかった。
仙ノ倉山はガスで眺めが悪かったが、平標山の素晴らしいお花畑が見られたので満足した。

新潟の山に登ったのは今回が二回目だった。
新潟は冬は寒さが厳しいので夏の暑さはましかと思ったがとんでもなかった。
後から聞いた話だが、私のような先入観を持っている人が多いようで、夏の新潟の山で予想よりも厳しい暑さに耐えられなかったり、暑さで水を大量に飲み持参した水が足りなくなったりという理由で敗退するケースはよくあるらしい。
先入観にとらわれず事前に状況を把握しておくことは重要だと思った。


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