生姜ちくわのぶらぶら山日記

趣味の登山を中心としたブログです。2014年11月より日本百名山登山開始、2018年9月23日全座登頂。

2012年9月14日 日光街道徒歩の旅5(徳次郎宿~神橋)

2013年06月22日 | 日光街道徒歩の旅
この日は石那田バス停から終点の日光の神橋まで22キロ程歩いた。
歩いた宿場は、大沢宿、今市宿、鉢石宿。


この日強く印象に残ったのは、日光杉並木。
日光杉並木は、江戸時代・寛永2年(1625)頃から日光街道、例幣使街道、会津西街道にまたがり約20年かけ植えられたもので、総延長は約37km、約12,500本が現存、世界一長い並木としてギネスブックにも紹介されているらしい。
300年以上前の並木とあって高さ、幹回りが立派な杉が立ち並んでいてすっかり圧倒された。

すごい・・・。
これほど立派な杉並木を見たことはない!・・・。
奥州街道を完歩していないので断言はできないが、おそらく五街道に現存する並木では最高レベル。

日光街道は他の街道に比べて平坦で短く多少退屈を覚えながら歩いていたが、最終日にこの杉並木を見ることができたので今まで歩いてきてよかった。
日光街道を歩かずとも日光杉並木は一見の価値ありだ。
杉並木の場所によっては自動車の通行禁止になっているのでその区間を歩くだけでもおすすめする。


三連休の2日目とあって、神橋に近づくにつれ、日光方面に向かう側の車道が渋滞していた。
徒歩の私とスピードを競うほどののろのろ運転だった。
徒歩で渋滞知らずの私は渋滞で難渋する自動車をしり目に少し優越感を覚えながら歩いた。

JR日光駅、東武日光駅あたりから観光地らしくなり、土産物屋ごやレストランが街道に立ち並び観光客でにぎわっていた。
この辺りから神橋まで1.5キロ程度だらだらと緩やかな上り坂が続いた。
途中の観光案内所の標高表示板を見ると、なんと標高571メートルもあった。
日光街道は平坦だと思っていたが、知らず知らず上り坂を歩いていたようだ。

神橋についたのは16時15分ごろ。
奥州街道を除く五街道で一番楽に歩けた街道だったが、ゴールにたどり着けるとうれしいものだ。


時間が時間なので、日光観光はあきらめ、JR日光駅に向かった。
大正時代に建てられた日光駅駅舎は気品ある美しい西洋建築だった。
世界遺産の観光地の入り口にふさわしい駅舎だと思う。

日光駅から日光線で宇都宮に到着後、名物の餃子を食べて帰京した。
東京からは少し遠いが日光は日帰りできる距離なのでいずれ日光観光をしようと思う。


これで五街道のうち、四街道は踏破済み。
残すは奥州街道。
江戸幕府が管理していた宇都宮~白河までなら3日程度で踏破できそうが、終点の津軽半島の三厩までだと白河から600キロ程度と中山道よりもはるかに長い。
しかも冬場は気候が厳しいので、春・夏・秋限定のコースになってしまう。
おまけに白河以北は街道歩きの情報があまりない。
他の街道に比べて大変だと思うが、せっかくなので三厩まで歩いてみたい。


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2012年9月9日 日光街道徒歩の旅4(石橋宿~徳次郎宿)

2013年06月21日 | 日光街道徒歩の旅
日光街道徒歩の旅4回目。
この日は石橋駅から石那田バス停まで25キロ程度歩いた。
歩いた宿場は、石橋宿、雀宮宿、宇都宮宿、徳次郎宿。

徳次郎は「とくじろう」と読むかと思ったが実は「とくじら」。
人の名前のような面白い地名。

この日歩いたあたりは大谷石の産地が近いせいか、街道沿いの民家の塀や蔵には大谷石が使われていた。

宇都宮市内の奥州街道との追分に到着。
追分は街道歩き好きにとっては重要な場所。
特に有名な街道の追分には説明板等が建てられているが、ここの追分の説明板はすっかり色あせてしまい文字を読むのがやっとであった。
「いずれここから奥州街道を歩きたい」と思った。

宇都宮宿から徳次郎宿へ向かう途中から、街道沿いに大きく立派な桜や杉、楓等の並木が頻繁に現れた。
暑い時期に、並木が日陰を作ってくれたのでとても歩きやすかった。
東海道や中山道でも杉や松並木を見かけたが、日光街道の並木は他の街道のものに比べはるかに長かった。
そこそこ交通量のある国道で並木があるのが意外。
今後も残っていてほしいものだ。


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2012年8月4日 日光街道徒歩の旅3(古河宿~小金井宿)

2013年06月20日 | 日光街道徒歩の旅
日光街道徒歩の旅3回目。
予定通り古河駅~石橋駅を歩いた。
歩いた宿場は、古河宿、野木宿、間々田宿、小山宿、新田宿、小金井宿。

暑かったが、あまり湿度がなく風があったので想定よりもましだった。
とはいうものの持ち歩いていた2リットルの水が途中で空になった。

野木では満開のひまわりを見られた。
ひまわりは元気を与えてくれる花だ。
暑さに負けずに明るく咲いているひまわりのように歩いて行きたいものだ。

日光街道は平坦な道なので中山道や甲州街道に比べてはるかに楽。
後2回でゴールになる。
残りも頑張って歩こう。


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2012年7月14日 日光街道徒歩の旅2(粕壁宿~古河宿)

2013年06月18日 | 日光街道徒歩の旅
この日は一ノ割駅から古河駅まで30キロ程度歩いた。歩いた宿場は、粕壁宿、杉戸宿、幸手宿、栗橋宿、中田宿、古河宿。

3連休の一日だったせいか、埼玉県内の宿場では夏祭りの準備をしていたり、山車を引いているのを見かけた。
夏の到来を実感する。

この日の気温は30度までなかったと思うが、体が暑さに慣れていないせいか歩くのがつらかった。
特に幸手宿~栗橋宿の街道は、日影があまりなく一番暑い時間帯だったので最もつらかった。
やっと見つけた日影で15分程度昼寝したら疲れが取れた。


埼玉県と茨城県の県境を流れる利根川は、橋を歩いて渡った。
川の水量が多く、とても迫力があった。
さすが日本一流域面積が大きく、二番目に長い川。

杉戸宿~栗橋宿の街道沿いの電信柱に、昭和22年(1947)のカスリーン台風により実際に浸水した深さに青テープが貼ってあった。
1メートル以上の浸水でも驚きだが、利根川のそばの栗橋となると2.3メートル浸水の経験があるのだからすさまじい被害だ。


古河宿では街道沿いには当時の面影を残すものはなかったがわき道に入ると古い蔵が残っていた。
多少でも古いものが残っているのはうれしい。


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2012年7月8日 日光街道徒歩の旅1(日本橋~越谷宿)

2013年06月16日 | 日光街道徒歩の旅
この日は甲州街道を初狩駅から街道一の難所の笹子峠を超えて石和温泉駅まで歩く予定だったが、午前中雨の予報が出たため計画を変更、日光街道を歩くことにした。

この日は街道の起点の日本橋から東武伊勢崎線(今は東京スカイツリーラインという愛称が付いているが自分の中では東武伊勢崎線の方がしっくりくる)の一ノ割駅まで34キロ程度歩いた。
歩いた宿場は、千住宿、草加宿、越谷宿。

雨は千住宿まで降り続いた。
日本橋から千住宿までは、ビジネス街・商業地の日本橋、問屋街の横山町、東京の有数の観光地の浅草、ドヤ街の山谷・・・と街の表情が変わるのが面白かった。
山谷ではバックパッカー向けの宿泊施設もあり、日雇い労働者と思しき人たちに紛れて外国人のバックパッカーを数名見かけた。

小塚原刑場跡の首切り地蔵が東日本大震災で一部崩壊し、蓮台から消えていたのには驚いた。
説明によると関東大震災でも被害に遭わなかったとのことだか残念なことに先の地震では被災してしまった。

千住宿のうち、北千住駅に近い場所はとても活気のある商店街になっていて楽しく歩けた。
商店街の古い商店を改装した観光案内施設でしばし休憩。
係員の人たちと雑談を楽しんだ。


草加宿でも江戸時代の住宅を改装した観光案内施設で休憩した。

草加松原は1.5キロメートルにわたる松並木。
東海道の御油や舞坂の松並木には及ばないが、都心に近い場所であれほどの松並木は貴重だ。
松並木の道は遊歩道になっているので、自動車を気にせず安全に歩けた。

越谷宿では古い日本家屋をいくつか見かけた。
残念なことに宿場や街道の説明板が一切なく、この地に宿場があったことが全くわからない状態だった。
街道歩き好きにはさびしい限り。
宿内でこの日の前日に越谷宿で開催した「第1回日光街道宿場町サミット」のポスターを何度か見かけた。
サミット開催を契機に改善をしてほしいところだが。


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