3月26日は、菜の花を目当てに浜離宮恩賜庭園に行ってきました。旧芝離宮恩賜庭園、増上寺、芝公園、愛宕神社にも足を伸ばしました。
浜離宮恩賜庭園は江戸時代の代表的な回遊式の大名庭園で、園内には潮入の池(海水を引き入れ、潮の満ち干で趣が変わる池で、海辺の庭園で一般的に用いられた)と二つの鴨場(鴨猟をする場所)があります。旧芝離宮恩賜庭園、清澄庭園、旧安田庭園などの池もかつては潮入の池でしたが、現在実際に海水が出入りしているのは浜離宮恩賜庭園のみです。
浜離宮恩賜庭園には30万本もの菜の花が一箇所にまとめて植えられています。菜の花は満開で、畑はさながら「黄色の絨毯」といった状態で最高でした。来園者の多くが菜の花畑の見事さに歓声を上げていました。浜離宮恩賜庭園へ一度来園したことがあるため、今回は簡単に園内を回りました。園内の桜は3~5分咲きでした。あと一週間もすれば満開の桜が楽しめることでしょう。
この日は「菜の花まつり」期間中とあって、江戸太神楽の実演を見ることができました。江戸太神楽は、獅子舞や傘回し(染之助・染太郎がやっていた、鞠やますなどを傘の上でまわす曲芸)など江戸時代から続く伝統芸能です。この日の演目は傘回し、コマを日本刀の刃の上や糸の上を移動させる曲芸、長竿の上に水の入ったコップを乗せて竿を親指や歯の上などにのせてバランスをとる曲芸でした。どれも見事な芸で驚きの連続でした。
旧芝離宮恩賜庭園は、現存する大名庭園で最古のものの一つです。浜離宮恩賜庭園に比べだいぶこじんまりしていますが、趣のある庭園です。ただ、庭園の外に目をやると、林立する高層ビルや隣の浜松町駅での電車の出入りが目障りでした。都会の庭園だから仕方の無いことなのでしょうが。
増上寺は、浄土宗の七大本山の一つで、徳川将軍家の菩提寺です。山門から大殿に到る参道に植えられた枝垂桜は満開で、写真を撮る参拝客が群がっていました。増上寺のそばの芝公園の桜は5分咲きというところでしたが、花見をする若者達を見かけました。
愛宕神社は、徳川家康が江戸の防災を祈願し火除けの神を祀るために建てたこじんまりとした神社で、標高26メートルの東京23区で最も高い愛宕山の上にあります。地上から神社の間には「出世の石段」と呼ばれる86段ある急勾配の石段がありますが、横着してエレベーターで上がりました。帰りは出世の石段を降りましたが、石段がほぼ垂直に見え、手すりにつかまりながら恐る恐る降りました。
愛宕山にはNHK放送博物館がありますが、営業時間に間に合わなかったので断念。愛宕神社から新橋駅まで歩き、電車に乗って帰途に着きました。
【浜離宮恩賜庭園】
菜の花畑。曇天のために鮮やかな菜の花の色をお伝えできないのが残念。
菜の花と高層ビル。
桜の木。
潮入の池。中央の中島の御茶屋では抹茶が有料で楽しめます。
潮入の池。
傘回し。傘にのっているのはますです。
水の入ったコップを載せた長い竿を歯で支えてバランスを取っています。お見事。
【旧芝離宮恩賜庭園】
園内。
園内。
高台からの眺め。
雪見灯籠。
西湖の堤。中国の杭州にある西湖の堤を模したもの。
【増上寺】
三門。
鐘楼堂と枝垂桜。
大殿。
【愛宕神社】
出世の石段。
本殿。
庭園の池。
【おまけ】
新橋駅近くにある堀商店本社ビル。堀商店は明治23年(1890)創業の老舗の錠前メーカーです。昭和7年(1932)に建てられた鉄筋コンクリート造4階建てのビルで、スクラッチタイル(引っかき傷をつけたタイル)張りの外壁と塔が印象的。登録有形文化財。
シックな入り口とショーウィンドウ。ショーウインドウには珍しい錠前や建具金物などが陳列されています。
彫刻が施された窓の区切り壁。
浜離宮恩賜庭園は江戸時代の代表的な回遊式の大名庭園で、園内には潮入の池(海水を引き入れ、潮の満ち干で趣が変わる池で、海辺の庭園で一般的に用いられた)と二つの鴨場(鴨猟をする場所)があります。旧芝離宮恩賜庭園、清澄庭園、旧安田庭園などの池もかつては潮入の池でしたが、現在実際に海水が出入りしているのは浜離宮恩賜庭園のみです。
浜離宮恩賜庭園には30万本もの菜の花が一箇所にまとめて植えられています。菜の花は満開で、畑はさながら「黄色の絨毯」といった状態で最高でした。来園者の多くが菜の花畑の見事さに歓声を上げていました。浜離宮恩賜庭園へ一度来園したことがあるため、今回は簡単に園内を回りました。園内の桜は3~5分咲きでした。あと一週間もすれば満開の桜が楽しめることでしょう。
この日は「菜の花まつり」期間中とあって、江戸太神楽の実演を見ることができました。江戸太神楽は、獅子舞や傘回し(染之助・染太郎がやっていた、鞠やますなどを傘の上でまわす曲芸)など江戸時代から続く伝統芸能です。この日の演目は傘回し、コマを日本刀の刃の上や糸の上を移動させる曲芸、長竿の上に水の入ったコップを乗せて竿を親指や歯の上などにのせてバランスをとる曲芸でした。どれも見事な芸で驚きの連続でした。
旧芝離宮恩賜庭園は、現存する大名庭園で最古のものの一つです。浜離宮恩賜庭園に比べだいぶこじんまりしていますが、趣のある庭園です。ただ、庭園の外に目をやると、林立する高層ビルや隣の浜松町駅での電車の出入りが目障りでした。都会の庭園だから仕方の無いことなのでしょうが。
増上寺は、浄土宗の七大本山の一つで、徳川将軍家の菩提寺です。山門から大殿に到る参道に植えられた枝垂桜は満開で、写真を撮る参拝客が群がっていました。増上寺のそばの芝公園の桜は5分咲きというところでしたが、花見をする若者達を見かけました。
愛宕神社は、徳川家康が江戸の防災を祈願し火除けの神を祀るために建てたこじんまりとした神社で、標高26メートルの東京23区で最も高い愛宕山の上にあります。地上から神社の間には「出世の石段」と呼ばれる86段ある急勾配の石段がありますが、横着してエレベーターで上がりました。帰りは出世の石段を降りましたが、石段がほぼ垂直に見え、手すりにつかまりながら恐る恐る降りました。
愛宕山にはNHK放送博物館がありますが、営業時間に間に合わなかったので断念。愛宕神社から新橋駅まで歩き、電車に乗って帰途に着きました。
【浜離宮恩賜庭園】
菜の花畑。曇天のために鮮やかな菜の花の色をお伝えできないのが残念。
菜の花と高層ビル。
桜の木。
潮入の池。中央の中島の御茶屋では抹茶が有料で楽しめます。
潮入の池。
傘回し。傘にのっているのはますです。
水の入ったコップを載せた長い竿を歯で支えてバランスを取っています。お見事。
【旧芝離宮恩賜庭園】
園内。
園内。
高台からの眺め。
雪見灯籠。
西湖の堤。中国の杭州にある西湖の堤を模したもの。
【増上寺】
三門。
鐘楼堂と枝垂桜。
大殿。
【愛宕神社】
出世の石段。
本殿。
庭園の池。
【おまけ】
新橋駅近くにある堀商店本社ビル。堀商店は明治23年(1890)創業の老舗の錠前メーカーです。昭和7年(1932)に建てられた鉄筋コンクリート造4階建てのビルで、スクラッチタイル(引っかき傷をつけたタイル)張りの外壁と塔が印象的。登録有形文化財。
シックな入り口とショーウィンドウ。ショーウインドウには珍しい錠前や建具金物などが陳列されています。
彫刻が施された窓の区切り壁。