生姜ちくわのぶらぶら山日記

趣味の登山を中心としたブログです。2014年11月より日本百名山登山開始、2018年9月23日全座登頂。

2014年12月30日 富士見登山3(長者ヶ岳・天子ヶ岳)

2014年12月31日 | 日本百名山以外の登山
富士見登山第3弾。
静岡県富士宮市にある長者ヶ岳と天子ヶ岳に登って西側から富士山を眺めることにした。

【コースタイム】
10:10休暇村富士バス停→10:45-10:55休暇村分岐 →11:45~12:40長者ヶ岳(昼食)→13:25~13:30天子ヶ岳→14:50林道終点→15:10林道分岐→15:30立石→15:40白糸の滝、音止の滝→16:10白糸の滝バス停
富士宮駅でバスに乗車し、終点の休暇村富士バス停で下車。
下車したのは中年男性の登山客一人と私のみ。
休暇村富士のそばの登山口から登る。

下車後10分程度経過後に歩き始めたので同じバスの男性はいなくなっていた。
登山道には誰もいなかった。
登山口から20分ぐらい進んだところで後ろを振り返ると遠くに中年女性の登山客が1人いた。

つづら折りの登山道を登ると東海自然歩道との分岐点に達した。
ここにはベンチがあり、眺めも良く休憩に最適な場所だった。
富士山と田貫湖がよく見えた。

出発の準備中に後ろに歩いていた女性が到着した。
女性は富士宮市内在住で体力づくりのためによく長者ヶ岳と天子ヶ岳を登るそうだ。
この日は田貫湖近くに車を置いて長者ヶ岳と天子ヶ岳のピストンとのこと。

長者ヶ岳まで1時間弱登る。
急坂もあったが危険な個所はほとんどなく、雪や凍結しているところは皆無。
霜柱をザクザク踏みしめながら歩く。
誰一人会わなかった。

11:45に標高1336メートルの長者ヶ岳登頂。
頂上にはテーブルが2か所あり、数人が昼食をとっていた。
残念なことにガスっており富士山は全く姿を見せず・・・。

昼食準備中に分岐点で会った女性が山頂にたどり着いた。
女性はここで短時間休憩して天子ヶ岳に向かうとのことだった。

昼食中にガスが消え、富士山が完璧な姿を見せた。
富士山の正面には大沢崩れが目立っていた。
北側・南側からの眺めに劣らず西側からの眺めもよい。

昼食休憩の終わりころに登頂した中年男性から話しかけられた。
男性はこの近くに住んでいてよくこの山に来るそうだ。
前に会った女性といい、ここは地元の人が良く登る山らしい。

天子ヶ岳に向かう途中、女性と会った。
天子ヶ岳を登頂し、これから駐車場所に戻るとのことだった。

標高1330メートルの天子ヶ岳。
山頂は木々に囲まれ富士山は見えなかったが、広々としていて休憩にはよさそうだった。
長者ヶ岳と違って無人だった。
少し歩いて展望台へ。
ここからは富士山がよく見えた。

下山中も誰にも会わず。
結局山で会ったのは10人に満たなかった。

最後に国の名勝及び天然記念物の白糸の滝を観光した。
湧水からなる滝で全国的に珍しいらしい。
高さ20メートル、幅150メートルの湾曲した絶壁から、数多くの滝が白糸を垂らすように流れ落ちていた。
スケールが大きく見事な景観だった。
近くにあった曽我兄弟ゆかりの音止の滝は勢いのある滝だった。

今回が2014年の登り納めとなった。
事故や怪我のない楽しい登山となってよかった。
来年も安全に楽しく登りたい。
暖かくなったら百名山にもチャレンジしたい。


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2014年12月21日 富士見登山2(越前岳)

2014年12月26日 | 日本百名山以外の登山
富士見登山第2弾。
1回目の黒岳は北から富士山を眺めたので、今回は南から。
目指すは静岡県裾野市・沼津市・富士市・長泉町にまたがる愛鷹連峰最高峰の越前岳で、標高1504メートル。

【コースタイム】
9:14十里木バス停→9:20~9:30十里木高原→9:43展望台→10:10~10:30馬の背1098m地点→11:30~12:30越前岳山頂(昼食)→12:55富士見台→14:05~14:20富士見峠→14:50山神社→15:05愛鷹登山口バス停

東海道線、御殿場線を乗り継いで御殿場駅へ。
御殿場駅から越前岳登山口のある十里木行きのバスに乗車。
バスの乗客うち10人程度が登山客だった。

途中の愛鷹登山口バス停で登山客が3、4人下車し、残りは終点で下車。
天気は快晴、富士山を眺めるには絶好の天気だった。
十里木の登山口の駐車場から富士山が見えた。
大きさに圧倒された。

登山口から10分強登ると展望台に到着。
展望台からは富士山の眺めが大変良かった。
南アルプスの山々もよく見えた。

富士山を背にして頂上を目指す。
木々のない場所で後ろを振り返ると富士山が。
背後から「頑張れ」と応援されている気がした。

歩き始めて1時間程度で「馬の背1098m」の標識のある小さな平坦地に到着。
ここから眺める富士山も見事。

登山道は徐々に傾斜がきつくなった。
何か所かにロープがあった。
標高が上がるにつれ地面が凍結し滑りやすかった。
ストックでバランスを取りながら慎重に登る。
アイゼンを使うほどではなかったが、下山の場合にはアイゼンがあった方が安心だ。

11時30分、登頂。
山頂からは残念ながら富士山は木々に隠れ頭しか見えなくなった。
その代り伊豆半島や駿河湾、南アルプスの眺めが楽しめた。
山頂はひどくぬかるんでいた。
駿河湾から吹き付ける風が強く寒く感じた。

1時間程度休憩後、愛鷹登山口へ向けて下山開始。
下山ルートはごく一般的なルートだったが、愛鷹登山口バス停まで誰一人登山客に会うことがなかった。

登山道は日当たりがよく上りとは異なり凍結した場所は皆無で、ぬかるんだ場所もほとんどなく歩きやすかった。
上りに比べて木々に覆われ富士山が見える場所があまりなかったが、昭和13年の50銭紙幣の図案に採用された富士山が撮影された富士見台があった。
当時の富士見台はいざ知らず、現在のそこからは木々の間から富士山が拝めた。

富士見峠を越えた後にはしごが2か所や落石注意の看板があったがあまり危険な感じがなかった。

バス到着10分前ぐらいに愛鷹登山口バス停に到着。
バス停には誰もいなかった。
バスに乗り込むと朝同じバスに乗車した登山客が数名乗っていた。
全員が十里木から越前岳をピストンしたようだ。

北側の越前岳から眺めた富士山は逆光で輪郭も色もがぼんやりとしていたが、南側から眺める富士山はくっきりとした輪郭でどこまでも白と紺色が鮮やかだった。
越前岳から南アルプスと富士山をセットで見ると富士山の風格に圧倒され南アルプスは添え物のよう。
南アルプスには標高順で二位の北岳や三位の間ノ岳もあるのに・・・。
富士山の存在感は抜きんでていた。

次回の富士見登山では西側から富士山を眺める予定。
次回もどうか天気に恵まれますように・・・。


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2014年12月14日 富士見登山1(黒岳)

2014年12月15日 | 日本百名山以外の登山
富士山が美しく見える冬となった。
青春18きっぷが使える時期でもあるので、「富士山登山」と称して山梨や静岡の富士山の眺めの良い山を登ることにした。

1回目は、河口湖の近くにある黒岳。
黒岳は、三ツ峠山に近くにあり、標高1793メートルの御坂山塊の最高峰。

【コースタイム】
9:00三ツ峠入口→10:20~10:35旧御坂峠→11:35黒岳→11:40~12:45展望台→12:45黒岳→13:20破風山→13:45新道峠→14:30中沢林道→15:05中沢橋→15:25河口湖自然生活館バス停


三つ峠入口バス停から少し歩くと、旧御坂峠向かう道が始まった。
峠に向って山道をジグザグに登っていく。
途中に「峠道文化の森入口」という標識があった。
時折木々の間から富士山が姿を現す。

1時間半弱で、旧御坂峠到着。
峠には廃墟となった茶店と御坂天神の祠があった。
カレーパンを食べてエネルギーを補給。

峠から黒岳まで1時間程度上り下りを繰り返した。
昨年以前の12月半ばの黒岳登山の記録やブログを見る限り、黒岳の登山道は雪で覆われていることが多かったので、雪の心配をしていたが、幸い雪は皆無。
登山道には一部手を使って岩に登る必要のある場所もあったが、危険な場所はほとんどなかった。


11時35分、黒岳登頂。
山頂は木々に囲まれ眺望がよくなかった。
200メートル程度南に進み、富士山と河口湖が一望できる展望台へ。

青空の下、迫力ある富士山が拝めた。
とてもうれしかった。
富士山を見ながら昼食をとった。

旧御坂峠の入口からここまで出会った登山客は5人しかいなかったが、出発準備をしているときに10名程度の団体登山客がやってきた。
にぎやかだったのでさっさと退散。


破風山から新道峠の間には、富士山の展望スポットが3か所あった。
うち2か所にセルフタイマーを使って写真撮影をする人向けのカメラスタンドが設置されていた。
登山コースにかようなものを見たのは初めて。
いずれの場所も青空と富士山が望めた。
所によっては南アルプスの山々も見えた。

新道峠から下山開始。
45分程度細い登山道をジグザグに下る。
そこから先は林道歩き。
人気のない林道をしばらく歩くと別荘が立ち並ぶ一角に変わった。
ひたすら河口湖方面に向かって下ると昔からの住人のいる集落となった。

集落の一角の公民館でトイレを借りた。
この日は衆議院議員選挙の日。
投票のため地元の人が途切れることなく出入りしていた。

15時25分、河口湖自然生活館バス停に到着。
すぐそばの富士山の景勝地の大石公園で写真撮影をしたかったが、3分後に河口湖駅行きバスが出発するので断念した。
バスの乗客の半分以上が外国人で、特に中国人が多かった。


寒かったが、天気に恵まれ美しい富士山を拝めて大満足の富士見登山となった。
富士山は再来年あたりに登りたいが、南アルプスには来年夏にはデビューしたい。
登りたい山がどんどん出てくる・・・。

次回の富士見登山も天気に恵まれますように・・・。


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2014年12月6日 両神山(白井差新道経由)

2014年12月12日 | 日本百名山登山
日本百名山通いも四週目に突入。
この日の山は両神山。

【コースタイム】
9:05 白井差新道登山口 → 大又 → 10:05オオドリ河原 → 10:40~11:0ブナ平(休憩)→ 11:55~12:10両神山山頂 → 13:00~13:50ブナ平(昼食)→ 14:15オオドリ河原 → 大又 → 15:00白井差新道登山口


両神山は日向大谷から登るのが一般的だが、歩行時間が長く、登山口までの交通が不便で日帰りが難しいので、歩行時間が短く難所がない白井差新道より登ることにした。
この道は個人が所有しており、一日三十名限定、事前予約の上環境整備金として千円の支払いが必要、という珍しい道。

現地までは西武秩父駅からバスを二つ乗り継いで下車後1時間程度歩くことになるが、たまたま所有者のY氏がバス乗り換え場所の小鹿野町役場に行く用があるということで、ご好意で役場から車に乗せて頂いた。
当日はY氏のお宅で氏名や連絡先を記帳し、登山道の説明を聞いた。


天気は快晴。
登山道はよく整備されており、鎖場や痩せ尾根等の危険な場所はなく、とても歩きやすかった。
登るにつれて木々の間から両神山が姿を現した。

他の登山道と合流する尾根は薄く雪に覆われていた。
山頂の手前には鎖場が登場。

11時55分、両神山登頂。
登頂した日本百名山は5座目となった。
山頂は眺めがよかったがとても狭かった。

山頂から下山を始めて20分ぐらいたったころから雪が降り出した。
ブナ平で昼食。
あまりに寒かったので、雨合羽を着込んだ。
いつも通りカップめんを食べようとガスバーナーでお湯を沸かそうとしたが、途中でガスがなくなる。
ぬるいお湯のカップめんは麺が硬くておいしくなかった。


寒いので足早に下山。
登山口に15時ごろ到着。
下山報告と支払いのためY氏宅に立ち寄った。
Y氏より「バスの時間まで1時間半近くあるからお茶でも飲んで待っていたら」と声をかけられたのでご好意に甘えた。

お茶を飲みながらY氏と雑談。
Y氏は両神山の所有者の一人。
加えて埼玉県警察山岳救助隊の中心的存在で山のエキスパート。
遭難の事例や救助の話といった救助の現場の人ならではの話を聞かせてくれた。
ほどけた靴ひもを踏んだり、アイゼンのテープの緩みに気付かずバランスを崩して滑落したり、道に迷い来た道を引き返さずに進んでしまい崖から滑落して亡くなったり、とわずかな不注意で引き起こす事故が起きているという。
遭難者が生存している状態で救出されることが多いが、残念ながら亡くなっているケースもある。
中には足を切断しなければならないほどの凍傷を負った遭難者が足を切断することなく回復したり、滑落して数日前に足にひどいけがを負い命を落としてもおかしくない遭難者が生存していたり、と奇跡的な事例もあるという。

話の途中でY氏より多数の感謝状を見せていただいた。
山岳救助に対する強い誇りと情熱が感じられた。

Y氏より環境整備金の千円を支払うと、「領収書代わりに」と両神山の山バッジを手渡された。
おまけにお土産に自家製の干し柿もいただいた。
Y氏は有料の登山道の所有者でありながらも、商売っ気はゼロ、登山客との交流を楽しんでいるようだった。

Y氏は白井差入口バス停まで車で送ってくれた。
途中、立派な角の牡鹿が道を横切った。


白井差新道経由の登山では思いがけず面白い体験ができた。
これもY氏の人柄によるものだろう。
ところで、私は単独行が多い。
なんとか山岳救助隊の方にお世話にならないようにしたいものだ・・・。


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2014年11月30日 大菩薩嶺(大菩薩峠・丸川峠経由)

2014年12月03日 | 日本百名山登山
この日の行先は大菩薩嶺。
理由は、今の季節に私でも登頂可能な日本百名山だったから。

【コースタイム】
9:10上日川峠→9:30~9:35福ちゃん荘(休憩)→10:20~10:30大菩薩峠(休憩)→11:20雷岩→11:30~12:30大菩薩嶺(写真撮影・昼食)→13:50~14:10丸川壮(休憩)→15:35塩山停車場大菩薩嶺線との分岐点→15:55大菩薩嶺登山口バス停

7時38分、甲斐大和駅で下車。
下車したのはもちろん登山客ばかり。
8時10分発の上日川峠行きバスを並んで待つ。

バスに揺られて50分、上日川峠に到着。
この時点で標高1600メートル近くあるので気温は5度と寒い。

誤って上日川峠から福ちゃん荘まで一般道を歩いてしまう。
福ちゃん荘そばの登山道分岐点では多くの人が大菩薩嶺方面に進んだが、私は大菩薩峠に向かった。
登山道は険しくなく広々としていた。
小学生の団体も見かけた。

分岐点から45分で大菩薩峠に到着。
中里介山の大菩薩峠41巻を読破してから訪れる予定だったが先になってしまった・・・(笑)。
峠からは甲府盆地や上日川ダムが望めた。
曇っていたので富士山は見えなかった。

大菩薩嶺目指して開けた尾根を歩く。
道はぬかるみが激しく歩きにくかった。

1時間後、大菩薩嶺登頂。
これで登頂した日本百名山は4座目。
標高2057メートル。
これまで登った山で一番高い。
山頂は木々に囲まれ全く眺望がきかなかったが、冷たい風を遮るのには好都合だったのでここで昼食にした。

下山に唐松尾根を使うとあっけなく登山が終わってしまうので丸川峠経由で下山する。
とても静かな登山道で途中で会ったのは数名程度だった。
下山を始めたころは登山道沿いには針葉樹のコメツガ林と苔が蒸した岩が現れた。
こういった植生の場所を歩いたのは初めてで新鮮だった。
下るにつれ落葉樹と笹が地表を覆う道に変わった。

丸川峠に着き、しばし休憩した。
下山の途中では時々大きな岩々が現れた。
手も使って慎重に降りる。
いつの間にか笹はなくなり、道は落ち葉で覆われていた。
標高により植生が変わるのが興味深かった。

15時55分、大菩薩嶺登山口バス停着。
ここでバスに乗車したのは10人に満たなかった。
上日川峠だったら長蛇の列だったと思う。

大菩薩嶺は楽に登れる百名山だった。
登山客の多い山なので、静かな山を楽しむなら丸川峠経由がよいと思う。
機会があれば丹波から旧青梅街道を歩いて大菩薩峠を越えてみたい。
山に多少は慣れて来たので街道歩き専門だった頃より余裕を持って歩けるだろう。


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