素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

今度は梅田・難波・上六・四ツ橋筋

2013年01月20日 | 日記
 アサヒメイトの会員特典を使ってデパートなどで開催されている展覧会をからませての大阪市内の街歩きという1つの形が出来てきた。今日は大阪高島屋で開催されている「山本高樹・昭和幻風景ジオラマ展」と近鉄百貨店上本町店での「杉良太郎絵画展」への無料招待を使うことにした。

 大雑把なルートを決める。東西線で北新地駅へ出て、少し早目の昼食をとる。そこから四ツ橋筋を南に歩き難波の高島屋へ、そこから東へ歩き近鉄上本町店へ、最後は上町筋を北へ歩き自由気ままに梅田を目指す。北新地駅から東西線で帰る。前回は御堂筋を歩いたので東西に外して四つ橋筋と上町筋を歩きミナミとキタを往復することにした。

 四ツ橋筋を少し下ると堂島がある。長く工事をしていたフェスティバルホールが完成していた。ホールの開業は4月だがタワーの中の店は営業しているみたいなので立ち寄ることにした。
    タワーの玄関から2階にあるホールの入口への階段はシンプルにしてゴージャスという感じ、縁のあるアーティストのメッセージも並べられていて開業間近という雰囲気があった。フェスティバルは思い出多い大好きなホールだったので楽しみである。

 四ツ橋筋は四つの橋が「口」の字状に架かる長堀川と西横堀川の交点が「四ツ橋」と呼ばれ、そのすぐ西側を走ることに由来する。1908年(明治41年)に大阪市電南北線の敷設に伴い誕生。 梅田と難波を結んだ最初の南北幹線である。道幅は狭いが歴史を感じる店があり御堂筋より味がある。特に靭公園付近は魅力的である。

 連続テレビ小説「梅ちゃん先生」で使われていたジオラマを制作をしていたんだと会場に着いて知った。ちょうど山本さんの解説する時間とぴったりだったので制作の苦労話なども聞くことができた。前回の安倍朱美創作人形展に続いて“昭和”づいているがまた違った切り口から“昭和”を楽しめた。
     メルヘンな世界だけではなく結構妖しげな世界も多く表現されており、興味深げに覗き込んだ小学生が「これ何しているの?」と父親に尋ね、説明しかねて困っていた。おおっぴらに言えない若い頃の思い出がよみがえるジオラマでもあった。図録にサインしてくれるというので並んだが、名前だけ書いてサッサとこなすのではなく、一人ひとりに実にていねいに書いてくれた。さすがに細かい作業を積み重ねていくだけのことはあると感心した。
 高島屋から出て適当に西へ向かったら道具屋筋に入った。以前から興味のあったところだったので店をのぞきながら歩いた。こういうことが街歩きの醍醐味であり、一人歩きの気楽さである。
    食器の積み重ねられた店内の様子は芸術的ともいえる迫力があった。刃物屋さんにもゾクッとするものを感じた。

 黒門市場をぬけ千日前通りを日本橋から上六へ歩く。信号待ちをしていた時、いくたまさんの鳥居が目に入ったので立ち寄ることにした。上方落語発祥の地でもあり井原西鶴の矢数俳諧の場でもある。大阪最古の神社というのに魅力を感じる。
        最古というだけあり、さまざまな神社の分社があり、ぐるりと回れば全てのことが事足りる。いくたまさんから近鉄上本町店は5分ほどである。

 今、新歌舞伎座で山本周五郎原作の「樅ノ木は残った」の公演をしているが、それと連動しての作品展。また違った側面を見させてもらった。

 後はカメラもしまい、上町筋から天神橋筋と自由気ままに梅田を目指して裏道を抜けていった。歩数にして計4万歩余り歩いた一日となった。 

 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする