毎日新聞の日曜くらぶの1コマ漫画に、今日はピース記念日とあった。昭和21(1946)年に発売された両切り煙草で2つの思い出がある。
愛煙家というより超ヘビースモーカーであった父親が若い時分に好んでいた煙草で居間はもちろんトイレ、風呂にも灰皿が置いてあり、紫色の箱や缶と匂いは私の記憶に染み付いている。反面教師で私は煙草に関して興味ゼロとなった。
60歳の頃、風邪を引いたのをきっかけにピッタとやめた。40年余り吸い続けてきたのに止められるんだと驚いた。
パッケージの色を含めデザインがスッキリしていると子供心に感じていた。
美しさの秘密をひも解いてくれたのが高野一夫さんである。「社会人の数字」という本の1ページ目がタバコの数学というタイトルでピースの箱のデザインやサイズを数字で分析している。
デザインを専売公社から依頼されたアメリカ人のレイモンド・ローウィ氏は1対約1.61という黄金比に徹底的にこだわってデザインしたということを具体的に解説してくれた。正確にはルートを含む無理数の世界のことだが、私達の日常に深く関与してきたことを絵画、音楽、釣鐘、紙などを例にあげ丁寧に説明されている。
この本との出会いは数学を教える身となった私に多大な影響を与えてくれた。
新聞を見て懐かしく思い出した次第である。
愛煙家というより超ヘビースモーカーであった父親が若い時分に好んでいた煙草で居間はもちろんトイレ、風呂にも灰皿が置いてあり、紫色の箱や缶と匂いは私の記憶に染み付いている。反面教師で私は煙草に関して興味ゼロとなった。
60歳の頃、風邪を引いたのをきっかけにピッタとやめた。40年余り吸い続けてきたのに止められるんだと驚いた。
パッケージの色を含めデザインがスッキリしていると子供心に感じていた。
美しさの秘密をひも解いてくれたのが高野一夫さんである。「社会人の数字」という本の1ページ目がタバコの数学というタイトルでピースの箱のデザインやサイズを数字で分析している。
デザインを専売公社から依頼されたアメリカ人のレイモンド・ローウィ氏は1対約1.61という黄金比に徹底的にこだわってデザインしたということを具体的に解説してくれた。正確にはルートを含む無理数の世界のことだが、私達の日常に深く関与してきたことを絵画、音楽、釣鐘、紙などを例にあげ丁寧に説明されている。
この本との出会いは数学を教える身となった私に多大な影響を与えてくれた。
新聞を見て懐かしく思い出した次第である。