物語が進むにつれグイグイと中に引き込まれていく本に出会うことは少ない。文庫本の「雲霧仁左衛門」も前編の頃は数冊の本と併読していたが、後編に入ると他の本を読む時間が惜しくなり一冊にしぼられてきた。ラストになるとテレビや余禄を書く時間も「雲霧仁左衛門」を読むことになった。
前半は、雲霧一味に翻弄される盗賊改メを、後半は逆に周到に雲霧一味を追い詰めていく盗賊改メを描いている。二重三重のどんでん返しが用意されテンポよく展開していく。また、登場人物がバラエティに富んでいて、それぞれに魅力がある。物語が単線ではなく複線となっているので厚みのあるものになっている。「活字で書かれた映画」それも大作映画といってよい。
これを、60分枠で6話にすること自体に無理があるように思えた。中身をかなり大胆にそぎ落とし、再編集する必要がある。どうしても物語の展開が単線になってしまうのは致し方ないと思った。今は原作の料理ぶりを楽しむという感じで毎週見ている。あと2回、結末にどう持っていくかが興味津々。
前半は、雲霧一味に翻弄される盗賊改メを、後半は逆に周到に雲霧一味を追い詰めていく盗賊改メを描いている。二重三重のどんでん返しが用意されテンポよく展開していく。また、登場人物がバラエティに富んでいて、それぞれに魅力がある。物語が単線ではなく複線となっているので厚みのあるものになっている。「活字で書かれた映画」それも大作映画といってよい。
これを、60分枠で6話にすること自体に無理があるように思えた。中身をかなり大胆にそぎ落とし、再編集する必要がある。どうしても物語の展開が単線になってしまうのは致し方ないと思った。今は原作の料理ぶりを楽しむという感じで毎週見ている。あと2回、結末にどう持っていくかが興味津々。