続・知青の丘

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肉形石と俳誌『拓』

2014-10-17 09:41:36 | 俳句
昨日は、
太宰府にある九州国立博物館に台湾・台北故宮博物院の展示品を観に行って
気分転換ができたので、俳句に関するブログをアップする気分になった。
(それに他のヤプミーさんの素敵なお写真を見て~)

展示場に入場するまでに70~80分立って待って、
それからの鑑賞で足が草臥れたのではあるが。

みんなのお目当ては「肉形石」(にくがたいし)か。
有名なあの白菜は、日本にはきていない。
今回は東京と九州の2か所の展示。

台湾で観覧したときは、ツアーだったので時間が足りなくて足りなくて・・・・

書きたいことがないわけではないが
話がそれようとしているので、この辺でやめる。

同人俳句季刊誌『拓』とは。
2003年創刊
代表・編集・発行は前川弘明(1935~)
前川氏は詩人・俳人
海程創刊同人。
句集には
「草の上の午餐」(1989)
「柵の中の風船」(2001)
「樹の下の時間」(2007)
「月光」(2012)

2010・第65回現代俳句協会賞を受賞された頃の
(75歳のころ)の作品群より好きな句をいくつか・・・・

猪の眼の玲瓏(れいろう)なれば撃たれけり
霧を行く角をもたずともかなしまず
鵙日和まっすぐ古書店まで歩く

薄氷を壊して今日の来たりけり
船笛やすずなすずしろ朝の家

水平線のように朝寝をしておりぬ
花の雨ガス管に家つながれて
桜狩いつか死ぬ人ばかりくる
うっとりと遮断機こえるしゃぼん玉

男香る夏のはじめの松林
母上を殺めましたと洗い髪
八月の水ぶっかける被爆坂

図書館に春雨の傘立てておく
鳥帰る僧侶は自転車に乗って

さくさくと雪さくさくと命かな
水仙とモナリザ駅長室にあり

春の人野鯉を抱けば神のごとし
トランプのみな開かれて鳥の恋
笑いすぎて交番にいるチューリップ

まだまだ沢山あるのですが・・・硬くなくて、とても楽しいですよね。
いつまでもやわらいお心を持っていらして
うらやましい限りです。

「拓」第46号では、6頁にわたって
拙句集「アダムとイブの羽音」の特集を組んで下さいました。

第47号では、江良修氏の句集「長閑な他人」の特集でした。

同人誌なので有難いです!


巧まずて形おもねず青胡桃   知青








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