続・知青の丘

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小川さらさら第2句集『一句一会 パートⅡ』(2021・5、上毛新聞社デジタルビジネス局出版部)

2021-05-22 22:48:17 | 俳句
きょう、
縁もゆかりも全くなく、
お名前も聞いたことのない方から
「一人でも多くの方々に読んでいただきた」いということで
わたくしにもご恵贈くださいました。


句群から察するに
年齢は85歳前後、
かなり身体がご不自由になられている感じだが
わたくしもこれから先向かうべきところ
大変勉強になりました。

まえがきに「人生の終わりが見えてきたからこそ、
生きる喜びを感じられ、気楽にとらえられるようになりました。」
とあります。
欲がなく自由気ままに遊ぶように句作し
諦観の境涯にあられるということでしょうか、
印象深かった句を挙げておきます。

もう夢の中の夢です茸狩り
桃を吸う人魚のような君と居て
レンコンの穴から見たらやはり死か
天の邪鬼手足に使い冬支度
蚊のような軽い俳句が作れたら
籐椅子に死にそこないの身を任す
雑魚釣りなら三途の渡しでも出来る
初明り待ったなしだよ残尿は
ひとことで済むことなのにみかん剥く
死後はぜひ石になりたい赤とんぼ
働けぬことの寒さや足を揉む
ボーロ食う春の女神に逢いたくて
玉葱はあぶらかたぶら常に置く
吸いこまれる如く死にたし滝不動
葬儀屋の一枚のみの賀状かな

早速、
お礼のお手紙を投函してきました。

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