セルフ・イメージとセルフ・トーク

2005年09月09日 | メンタル・ヘルス

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 人間の心は、見る自分と見られる自分に分かれている、といいました。

 自分のことを振り返ってみてください。そうなっていませんか?

 そして、見る自分は見られる自分のことを例えば「私はかっこいい」とか「私はかっこ悪い」というふうに思っていませんか?

 見る自分が見られる自分について描くイメージのことを「セルフ・イメージ(自己像)」といいます。

 そして、人間の心は相当程度言葉によって形作られていて、自分で描いた自分のイメージに対して、心の中で言葉が語られます。

 「スタイルのいい私」というセルフ・イメージを描いていれば、当然「私ってスタイルいい!」というふうな言葉が心の中で語られるわけです。

 心の中で自分が自分に向って言っている言葉のことを「セルフ・トーク」といいます(「内語」とか「内なるおしゃべり」と訳されることもあります)。

 そして大切なポイントは、「セルフ・イメージ」と「セルフ・トーク」は循環するということです。

 いいセルフ・イメージを持っていれば、いいセルフ・トークをします。

 いいセルフ・トークをしていると、そういう気になってきて、セルフ・イメージがよくなっていきます。

 セルフ・イメージがよりよくなれば、当然、セルフ・トークもよりよくなります。

 ……というふうにして、いいセルフ・イメージとセルフ・トークは良循環・好循環するのです。

 問題は、悪いセルフ・イメージと悪いセルフ・トークの悪循環です。

 「能力のない自分」というセルフ・イメージを抱えていると、「私って能力がない、何もできない……」というふうなセルフ・トークが浮かんできます。

 そして、「私って何もできない」とセルフ・トークしている(=思っている)と、ますます自分は何もできないような気分になってきて、「無力・無能な私」というセルフ・イメージが固定化され、さらに悪い場合には増幅されていきます。

 自信を得るという実際的な目的のために話をシンプルにしてまとめます(心理学的あるいは哲学的に複雑に論じれば、果てしなく複雑になりますが、実際の役に立たなくなりがちですから)。

 「自信」とは、自分が自分に対していいセルフ・イメージを描いており、その結果いいセルフ・トークがなされ、イメージとトークが持続的に好循環している状態のことをいう、と。

 いうまでもありませんが、念のため。「自信がない・自己不信・自信喪失」とは、自分が自分に対して悪いセルフ・イメージを描いており、その結果悪いセルフ・トークがなされ、イメージとトークが持続的に悪循環している状態のことをいうわけです。

 したがって、「自信がない・自己不信・自信喪失」という状態を克服して「自信を確立する」にはどうすればいいか、原理は簡単です。

 いいセルフ・イメージを描き、いいセルフ・トークをして、それを好循環させること、です。

 ここで、「だって、私、何もできないんだもの」とか「そんなこといったって、オレ、いいとこ何もないし」(「だから、いいセルフ・イメージを描くことなんかできるわけないし……」)という反応が出てきそうですね。

 まず、前回の話を思い出してください。本当に、「何もできない」んですか? いろいろできることがいっぱいありましたよね。驚くほどたくさんの生きる能力を与えられているんでした。

 「いいところ・長所・価値」の話はこの後にしますが、まず、「できること・能力」について、再確認しておきましょう。

 「私にはできることがたくさんある」、「私には能力がいっぱいある」というのが、すべての人にとって「事実」でした。

 では、事実に基づいて、「私にはできることがたくさんある!」、「私には能力がいっぱいある!」と、セルフ・トークしてみてください。

 すると、多かれ少なかれ、そういう気がしてきて、元気が出てきて、セルフ・イメージがよくなってきませんか?

 どうすれば、セルフ・イメージとセルフ・トークを改善できるか、そもそも改善なんてできるのかということについて、さらに話は続いていきます。

 ネット学生のみなさん、途中で、いろいろ疑問や反論が心に浮かんできませんか? それに、「面白かった」とか、「ああそうか、そうなんだ、とうなづいた」とか、感想もいろいろあると思うのですが。

 教師は質問されるためにいる、と私は思っていますから、遠慮なく、質問をしてください。

 それから、いい感想を聞くとエネルギーをもらえますし、よくない感想は反省のきっかけになります。

 ぜひ、コメント欄に書き込んでください。