22期オープン・カレッジ ご案内
戦後日本社会は、主に経済的な価値をひたすら追求してきました。しかし、今、戦後最長の好景気といわれながら、格差は広がり、社会のさまざまな領域で問題は山積み状態です。それは、「競争社会」の大きなマイナス面と捉えられると思います。それと並行して、過剰な経済活動が引き起こしている気象変動・温暖化などの環境問題も深刻です。
そうした中で、私たちは問題の大きさや自分の微力さに、つい「無力感」や「落ち込み」や「絶望」を感じがちです。しかし、そうした感情は(気持ちはわかるとしても)、問題解決にはつながらないという意味で、有害無益です。「自信」をもって「元気」に「希望」を抱いて、適切な解決の方法に実際に取り組むことだけが有効なのではないでしょうか。
今期は、まず「自信」「元気」「希望」を引き出すヒントとして3講座を企画しました(引き続き、競争社会をどう変えるか、環境問題にどう取り組むかについても、講座を企画したいと思っています)。
従来、講座は東京に集中していましたが、ミーティング・ルームの開設に伴い、藤沢でも木曜日の夜講座を行なっています。神奈川県方面の方、どうぞご参加ください。
また日程は未定ですが、22期も1日、1泊2日のワークショップもできるだけ頻繁に行なっていきたいと思っています。決まり次第、HPやサングラハ誌でお知らせします。
火曜講座:「感情はコントロールできる――論理療法入門」
於 ヒューマン・ギルド(東西線神楽坂徒歩5分)
4/3, 17 5,/1, 15 18:45-20:45 火曜日全4回
健全な感情は人生を豊かにしますが、過度で不健全な感情は無益どころか有害です。落ち込み・うつ、怒り、罪悪感、孤独感、恨み、嫉み、絶望などの不健全な否定的感情をどううまくコントロールして、軽減するか、とてもいい方法があります。「考え方を変えれば、感情が(相当程度)変わる」と言われても、最初は信じにくいかもしれません。しかし、実際にやってみると、かなりみごとに変わります。論理療法は、シンプルでありながらしっかりとした理論にもとづいて、日常生活に活かせる心のテクニックを教えてくれます。
第一歩から学んでいきましょう。
テキスト:『サングラハ』第79号「論理療法」
サブテキスト:ホーク『きっと、「うつ」は治る』(岡野守也訳、PHP研究所)
参考書:エリス『どんなことがあっても自分をみじめにしないためには』(川島書店)
*テキスト、サブテキストはお頒けできます。
木曜講座:「コスモス・セラピー」
於 サングラハ藤沢ミーティングルーム(JR、小田急藤沢徒歩3分)
4/5, 19 5/17 6/7, 21 7/5, 19 18:45-20:45 木曜日全7回
なぜ生きているのか? なぜ楽しい時、幸せな時だけでなく、苦しい時、不幸な時にも生きなければならないのか? 現代の教育や身心の癒しの現場で問われている根源的な問いにどう答えればいいでしょう。それは、専門家だけの問題ではなく、子どもたちの真剣な問いに直面する大人すべての課題でもあります。
この大きな問いへの答えの決定的なヒントを与えてくれるものとして、前期はフランクルのロゴセラピーと当研究所のオリジナル・プログラムであるコスモス・セラピーを紹介しました。今期藤沢では、引き続きコスモス・セラピーのよりくわしいコースを行います。
テキスト:『生きる自信の心理学』(PHP新書)
サブテキスト:『サングラハ』第73、79、85~7号
*どちらもミーティング・ルームでお頒けすることができます。
金曜講座:「『唯識三十頌』を読む」 於 不二禅堂(小田急線参宮橋徒歩5分)
4/13, 27 5/11, 25 18:30-20:30 金曜日全4回
唯識は、インド大乗仏教の深層心理学ともいうべき人間の心への深い洞察の理論で、人間のマイナス面・煩悩がどこから生まれるか、プラス面・覚りはどうすれば実現できるかを、きわめて明快に説いています。その内容・主張には特定宗教という枠を超えた普遍性があるといっていいでしょう。『唯識三十頌』(それに対する注釈を編集訳したものが、法相宗の基本経典である『成唯識論』)は、『摂大乗論』と並ぶ大乗仏教の深層心理学・唯識の代表的な古典で、唯識の体系を完成させたヴァスバンドゥ・世親が、晩年、わずか30の詩句にエッセンスをまとめたものです。
初心の方も中・上級の方にも参考になるように、わかりやすくしかしポイントを押さえて解説していきます。
なお講義の前に30分程度の坐禅を行ないますので、坐禅のできる服装をご用意下さい。
テキスト:『唯識三十頌』コピーを配布します。
●受講料は、一回当たり、一般3、5千円、会員3千円、専業主婦・無職・フリーター2千円、学生1千円 それぞれに×回数分です。
都合で毎回出席が難しい方は、単発受講も可能です。
●お申し込み・お問い合わせは サングラハ教育・心理研究所・岡野宛、E-mail: okano@smgrh. gr. jp で。