9月23日〜講座『正法眼蔵』「諸悪莫作」を学ぶ

2020年09月21日 | 仏教・宗教

高松】水曜講座「『正法眼蔵』とやさしい瞑想によるやすらぎの時間 続」

 9月23日 10月14日 11月18日 12月16日 (4回)

 講義の前にイス瞑想を行ない、『正法眼蔵』他、道元禅師の著作を学び味わいます。悩みの多い日常を離れ、深いやすらぎを感じることのできる時間になるでしょう。

時間:19時半―20時50分

▼講師:研究所主幹▼テキスト:随時配布。▼

▼参加費:一般=一万円、年金生活・非正規雇用・専業主婦の方=8千円、学生=4千円

▼会場:サンポートホール高松64会議室

 

 先日の講座案内では、『正法眼蔵』のどの巻を取り上げるがお知らせしていませんでしたので、改めてお知らせします。

 今回から「諸悪莫作(しょあくまくさ)」の巻を学んでいきます。

 言うまでもないようですが、そこには以下のような驚くべく深い言葉が語られています(現代語意訳)。

 できるだけわかりやすくほぐして、お伝えしたいと思っています。

 

 善悪はその時々に現象するが、時そのものは善でも悪でもない。善悪は〔個々の〕存在となっているが、存在〔そのもの〕は善でも悪でもない。存在は悪とも一体であり、存在は善とも一体なのである。……

 この諸悪を作ることなかれというのは、凡夫が初めて造り出して、そうしたものではない。覚りが説かれた教えを聞いてみると、そのように聞こえるのである。そのように聞こえるのは、無上の覚りの言葉であるのを言い表わしたものである。すでに覚りの言葉であり、それ故に語られた覚りなのである。無上の覚りが説かれて〔それが〕聞き取られていくことで転換され、諸悪莫作と願い、諸悪莫作と行なっていく。諸悪がすでになされないようになっていくところに、修行の力がたちまちに実現するのである。この実現は、全大地、全世界、全時間、全仏法を広がりとして実現するのであり、その広がりは莫作という広がりなのである。

 まさにその時、まさにその人は、諸悪のなされるような所に住んで往来し、諸悪のなされるにちがいないような機縁に遭い、諸悪をなす友と交わるようなことがあったとしても、諸悪は決してなされないのである。莫作の力量が実現しているからである。

 

●問合せ・申込みはHPの問合せのフォームからどうぞ。

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 8月29日リモート講座「聖武天... | トップ | 般若経典のエッセンスを語る1 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

仏教・宗教」カテゴリの最新記事