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5つの質問、してみましたか?
する気にならなかった方と、あまりうまくいかなかった方のためにちょっとコメントをしておきましょう。
①は、まさにどんなにささやかなことでもいいんです。例えば、今朝はちゃんと起きて学校に間に合ったとか、レポートを期限どおりに出せたとか、アルバイト先でちゃんと仕事をこなせたとか……。
ネガティヴなセルフ・トークによくあるのですが、「私は何をやってもダメだ。すべてうまくいかない」というのは、まったく事実に反しているし、自分を落ち込ませるだけで、とても損なセリフです。
何かはうまくやれている、それどころかかなりのことがうまくやれているから生きているんです。
「すべてうまくいかない」のが事実なら、もうとっくに死んでしまっています。
誰も頼んでいないのに、自分で自分を落ち込ませるような事実に反したセルフ・トークをするのは、もそろそろおしまいにしましょう。
特に②と③はすでに練習してありますから、楽勝!ですね。
もし、楽勝でなかったら、もう1度練習してみてください。
そして、手帳やカードに自分のできること・いいところをちゃんと書き出して、いつでも見直せるようにしておくのも、1つのいいテクニックです。
落ち込んできた時、それを見て、「そうか、私にはこんなにもできること・いいところがあったんだ」と心の向きを変えましょう。
④について、「愛」ということばが照れくさかったり、大げさすぎると感じたりしたら、「心にかけていてくれる」とか「好意をもっていてくれる」と言い換えてもかまいません。
もし万一、「誰にも愛されてない」というセルフ・トークがめぐっている人がいたら、ぜひ、自分に「ほんとうにそうか? 私は世界中の人から憎まれているのか? 挨拶しても誰も返事してくれないのか? 笑顔を向けても1度も笑顔が返ってきたことがないのか?」と自問してみてください。
たぶん、ほんのちょっとかもしれないけれど、あなたに挨拶をしてくれたり、笑顔を向けてくれたりする人の1人は2人はいるはずです。
そういうのを何と呼びますか? そう「好意」です。
誰からもどんなにわずかの好意も示されない人は、世界には1人もいない、と私は思いますが、どうでしょう?
ゴータマ・ブッダの言葉に、「この世に誰からも愛されない人は1人もいない。誰からも愛される人も1人もいない」というのがあります。本当にそうだと思います。
最後の、感謝ということですが、いろいろ不満があったり、腹が立っていたりして、「何に感謝しろっていうんだ」という気分の方もあるかもしれません。
その場合は、この段階では無理にお勧めしませんが、ちょっとだけ考えてみてください。
自分の気もちの問題として、不満に思っていたり、腹を立てていたりすると、いい気持ちですか?
まあ、不満や怒りを爆発させると、そのときだけはすっとしたような気持ちになるということはありますが、その結果はあまりいいことにならないと思いますし、まあ、ふつう不満や怒りを抱えていると、とても不愉快だと思うのですが、いかがですか?
そうすると、よく考えると、不満や怒りは気持ちとしては不快であり、不快だということは、損をしているということになりませんか?
無理やりさせられる場合を除き、感謝している時、自分の心は暖かになっていて、いい気持ちです。
語呂合わせでよく言うのですが、「感情の損得を勘定すると、不満や恨みや怒りよりも、感謝のほうが明らかに得ではありませんか?」と。
ならば、得なほうを選択しませんか?
まあでも、特別感謝できることが思い浮かばない方は、①から④まででもかまいません。やってみてください。
実行した方のほとんどがいいます。「こんなことで気分が変わるのかと思ったんですが、やってみるとけっこう変わりますね」と。
毎度の決まり文句、「読むとするとでは大違い」。
五つの質問、短い時間でも毎日やると、ずいぶん違ってくるのかなと思いました。
次の落ち込み克服の「わざ」も楽しみにしております。