コスモロジーへの反応-途中経過

2008年06月06日 | 心の教育



                   女子学生に人気のばら星雲




 昨日は、M大の授業でした。H大よりも話が先に進んでいて、星の創発、さまざまな元素の創発、天の川銀河の創発、太陽系の創発、地球の創発のあたりまで行きました。

 学生たちは、いろいろなとても興味深い感想を述べてくれています(すべて、人間関係学部の女子学生)。以下、いくつかご紹介しておきます。



 まだよく理解できていません。講義の内容はすごく前向きになれるし、現代科学からの知見なので、今までとは違ったプロセスから自分を捉えていくことが出来て、とても楽しいです。
 けれど、現実の社会を見ると、この講義で感じた(まだ理解できていないので感覚だけですが)前向きな気持ちを維持して生きることは難しいです……けれども、本当にこの講義を受講してよかったと思っています。なぜかというと、今までの当たり前に思っていたニヒリズムによるむなしさに問題提起が出来たからです。
 まだ自分の中に完全に入ってきていないので、結論が出せる段階ではないけれど、授業を理解して自分なりのコスモロジーを得たいです。


 典型的な文系人間です。物理や化学の授業は、心の中で「こんなもんが何の役に立つんだ」と思いながら受けていました。習ったことは事実に違いないのに、頭からすっぽり抜け落ちています、知識が。
 それから数年、仏教心理論で理科的な話を聞いて、ぽかーんとなるくらいなら、もっとやっておくんだったと後悔。まさか、自分に関係あることだとは思いもしなかったので。
 宇宙と星とかって言うと、なんだか自分とは遠いもので、離れた所から客観的に眺めるものだと思っていたけど、「みんな星のカケラ」と言われると、50%の疑いと50%の素直な感動に満たされます。うーん、深い。
 今まで漠然ととらえていた生と死を科学的にもとらえられるのなら、まずは自分と関係づけて考えようと思います。


 宇宙のはなしは前々から興味があったので、とても面白かったです。みんな親戚だという先生の考えは、最初は信じられなかったのですが、だんだん、そうだったら面白いなあと思います。そう考えるとなんだかウキウキしてきます。みんな血のつながりがあると思うと、孤独なんてことはないんだなあって。嬉しいことです。
 あと、星が死んで爆発することで新しい元素が生まれるという事実にはおどろきました。星が爆発したことで私が生まれた。“星の子”という表現は星好きな私にとってうれしいです。


 宇宙の話が始まってから、私とつながっている事を抜きにして考えても単純に興味深いお話でした。私が今地球上で、太陽系、銀河の中で、宇宙の中でこうやって生きているのに、自分のいる宇宙の歴史を詳しく知らなかったので、まるで井の中の蛙だと感じました。
 特に、エネルギーレベルで宇宙と私達は一体だというお話に感動しました。
 しかし私は、先生の仰る通り先生のお話を鵜呑みにはしていないので、宇宙の発生が私たちの誕生への準備だというお話はまだ納得できていません。これからの授業で、もっと深めて頂いた上で、判断したいと考えています。


 はかることができないほどの大きな宇宙に銀河系が星くずの集まりができ、惑星ができて私たち人間が誕生した、という先生の話を聞いたとき、とても感動しました。
 私はいつも人と自分を比べてしまい、自分にはこんなこともできないんだとマイナスに考えるくせがあります。
 みんな親戚(遠い)でみんな同じ星の子です、と言われ、心がスーッと楽になり自信が持てました。
 人が夜空の星を見て、キレイだなと思ったり、落ちついたりするのは、みんなが星の子だからかもしれませんね!そう考えると、夜空が恋しくなりました。


 宇宙の話に入ってからはや数回…私の中の全てがひっくり返されたような、自分の中身が新しいものと交換されたような…とにかく驚きと感動の連続です!!
 「感動して鳥肌が立つことって本当にあるんですよ!!」と色々な人に言いたいくらいです。ここ数回の授業中は口が開いたまま受けていました……。
 コスモス・セラピーは超現代的な癒しを私にもたらしてくれました。最近、ささいなことで落ち込んだり、イライラしたり、悲しくなったりしていません。それは頑張ってそう耐えているのではなく、そう思わなくなったのです。宇宙の137億年の中に今、私がいるという奇跡に気付くことができた奇跡をもたらしてくれてありがとうございます。
 初めは180度考えが変わるとは思っていなかったのに、今では180度どころか変わりすぎて計測不能…という状態になりました。
 この世界は楽しいですね。



 それぞれの反応がそれぞれに楽しく、しみじみ今年も教えてよかったなあ――まだ一年の四分の一を過ぎたくらいのところですが――と感じています。

 今年は、このまま順調に行けば、もしかすると2大学あわせて700人くらいのコスモス・ジェネレーション(コスモロジーが自明化して身についた世代という意味)が創発するかもしれません。楽しみです。



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