茨城県日立市の北部に、石尊山という標高386mの山があります。
何か謂れのありそうな山名ですが、観光案内やネット上の記事からは、何も情報は
得られませんでした。
ただ、一つだけヒントらしきものが見つかりました。
神奈川県の伊勢原市北部に大山(おおやま)という信仰の山があります。ここは修験道の
聖地で、山頂の奥宮は石尊大権現と呼ばれています。
江戸時代には「大山詣り」がはやり、関東各地に大山講が組織されたと言われています。
大山は「雨乞いの神様」ですから農民の信仰が篤かったようで、大山講に参加した人
たちがこれを地元に勧請し、その背後の山に石尊山と名付ける例があったようです。
この山の謂れもそこにあるのかも知れません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/26/b416260d6ef8cb4b6505e79bb8bec6f4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/a7/d96d964a360d25c9f87f423d7a79614e.jpg)
二枚とも2016.3.31撮影
石尊山の山頂近くにはテレビ用の電波中継局があり、そこまで舗装道路が通じている
ので、何か春の息吹を感じられるものがないかと、ハイキング気分で歩いてみました。
関東地方とはいえ山中に花は少なく、日向にタチツボスミレが咲き始めた程度です。
木々の梢に目をやると、鮮やかな黄色い花が咲いていました。
アブラチャンかダンコウバイでしょうね。
葉が無いので同定は難しいのですが、樹皮を確認すると茶褐色ですから、アブラチャン
と思われます。沢近くの半日陰から山腹の明るい雑木林にかけて、あちこちに咲いて
います。ただ、日当たりの悪い場所では花付きが良くないですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/17/ec459b64f179018b69b551522ed35a72.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/04/95574a8b49887902fa58287219efd7aa.jpg)
二枚とも2016.3.31撮影
クスノキ科クロモジ属の落葉広葉樹。雌雄異株で樹高3~5mの低木、樹形は株立ち。
本州~九州に分布し、山地の半日陰のやや湿り気のある場所を好む。
樹皮は灰褐色~茶褐色で、白っぽい点状の皮目が目立つ。
クロモジ属の特徴で精油分が多いことから、枝を折ると芳香がある。
葉は互生し、葉身は楕円形で長さ5~8cm、基部はくさび形で先端は尖る。
縁に鋸歯は無く、葉柄は赤味を帯びる。
花期は3~4月で、葉の展開前に黄色い小さな花を付ける。
1つの花芽から3~5個が少しずつ時期をずらして開花する。
雄花序には3~5花付き、雄花の花被片は6個、雄しべは外側に6個、内側に3個。
雌花序には3~4花付き、花被片が6個で雌しべが1個。
果実は15mmほどの球形で、9~10月に緑黄褐色に熟し、裂開して種子を1個出す。
種子は乳白色で堅く、精油分を含む。
何か謂れのありそうな山名ですが、観光案内やネット上の記事からは、何も情報は
得られませんでした。
ただ、一つだけヒントらしきものが見つかりました。
神奈川県の伊勢原市北部に大山(おおやま)という信仰の山があります。ここは修験道の
聖地で、山頂の奥宮は石尊大権現と呼ばれています。
江戸時代には「大山詣り」がはやり、関東各地に大山講が組織されたと言われています。
大山は「雨乞いの神様」ですから農民の信仰が篤かったようで、大山講に参加した人
たちがこれを地元に勧請し、その背後の山に石尊山と名付ける例があったようです。
この山の謂れもそこにあるのかも知れません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/26/b416260d6ef8cb4b6505e79bb8bec6f4.jpg)
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二枚とも2016.3.31撮影
石尊山の山頂近くにはテレビ用の電波中継局があり、そこまで舗装道路が通じている
ので、何か春の息吹を感じられるものがないかと、ハイキング気分で歩いてみました。
関東地方とはいえ山中に花は少なく、日向にタチツボスミレが咲き始めた程度です。
木々の梢に目をやると、鮮やかな黄色い花が咲いていました。
アブラチャンかダンコウバイでしょうね。
葉が無いので同定は難しいのですが、樹皮を確認すると茶褐色ですから、アブラチャン
と思われます。沢近くの半日陰から山腹の明るい雑木林にかけて、あちこちに咲いて
います。ただ、日当たりの悪い場所では花付きが良くないですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/17/ec459b64f179018b69b551522ed35a72.jpg)
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二枚とも2016.3.31撮影
クスノキ科クロモジ属の落葉広葉樹。雌雄異株で樹高3~5mの低木、樹形は株立ち。
本州~九州に分布し、山地の半日陰のやや湿り気のある場所を好む。
樹皮は灰褐色~茶褐色で、白っぽい点状の皮目が目立つ。
クロモジ属の特徴で精油分が多いことから、枝を折ると芳香がある。
葉は互生し、葉身は楕円形で長さ5~8cm、基部はくさび形で先端は尖る。
縁に鋸歯は無く、葉柄は赤味を帯びる。
花期は3~4月で、葉の展開前に黄色い小さな花を付ける。
1つの花芽から3~5個が少しずつ時期をずらして開花する。
雄花序には3~5花付き、雄花の花被片は6個、雄しべは外側に6個、内側に3個。
雌花序には3~4花付き、花被片が6個で雌しべが1個。
果実は15mmほどの球形で、9~10月に緑黄褐色に熟し、裂開して種子を1個出す。
種子は乳白色で堅く、精油分を含む。
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