里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

イワウチワ 岩山の林床

2017-03-16 | 日記

ミスミソウと同じく、奥羽山系の岩山で見つけたイワウチワ、こちらもちょうど咲き始
めたばかりです。この植物も岩がちな急斜面を好みますが、ザレ場ではなく、強固な岩壁
やその周辺の乾燥気味の林床に自生していて、半日陰を好むようです。
花の少ない早春に咲くので、特別きれいに見えるのでしょうか。
私の好きな花の一つで、岩がちな山なら低山から亜高山まで、どこにでも咲いて
いるので、登山道を歩いていてもよく目にしますね。




                             二枚とも2016.3.26撮影

イワウメ科イワウチワ属の常緑多年草で、本州の東北~中国地方に分布する。
山地の乾燥気味な斜面や、岩がちな林床の半日陰に自生し、草丈は5~ 15cm。
地下茎が細長く横に這い、根生葉は数枚が束生し、直径2~9cmの広円形で、基部は
心形に切れ込む。革質で表面には光沢があり、縁には波状の鋸歯がある。
葉柄は長さ2~8cm。
花期は3~5月、鮮やかな赤味を帯びた花茎を立て、先端に淡紅色の花を1個付ける。
花冠は漏斗状で直径3cmほど、5深裂し各裂片の先端が細かく浅裂、中央に5本の
雄しべと5本の仮雄しべ、1本の雌しべがある。萼片も5枚。
花後の果実は先の尖った楕円体で、さく果。



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