南三陸町西部、山間の農道を上がって行くと道路脇に畑があって、何かの根生葉が点々と
生えています。畑の縁近くの根生葉を観察すると、地際にたくさんの葉が放射状に展開し
ていて、多いものでは50~60枚の葉が付いています。
これらは帰化植物のアレチノギクか、その仲間と思われますが、植物図鑑など持ち歩いて
いないので、帰宅後に調べるしかありませんね。
「野草のロゼット」というハンドブックで調べると、オオアレチノギクの根生葉のように
見えますが、細部が不明なので確証が得られません。
ネットでオオアレチノギクを検索して幾つかの記事を読み込むと、私の写真の根生葉とよ
く似た写真が載っていました。オオアレチノギクで間違いないでしょう。
決め手は長い柄がある倒披針形の葉身と、葉縁の浅い切れ込みですね。
三枚とも2022.11.27撮影
キク科ムカシヨモギ属の二年草で、南アメリカ原産の帰化植物。草丈は1~2m。
我国では大正時代に侵入が確認され、現在では本州以南に広く分布している。
道端や空地、耕作地周辺などに生える雑草。無数の種が風で散布され、爆発的に増えるこ
とから要注意外来生物に指定されている。
夏~秋にかけて発生して、ロゼット状の根生葉で越冬する。
根生葉は倒披針形~長楕円形で長い柄がある。茎葉は互生し、狭楕円形~線状倒披針形で
長さ8~15cm、縁に4~8個の鋸歯があり、先は鋭く尖り基部は細くなって短い柄となる。
葉腋から副次的な葉が生えるため、大小の葉が混在する。
葉の両面、特に裏面に密に短毛が生える。
花期は7〜10月、茎上部の多くの枝先に円錐状の花序を出し、多数の頭花をつける。
頭花は長さ5mmほど。頭花はくすんだ白色~淡黄色で、舌状花多数だが小さく目立たない。
総苞は卵形または短い筒形。
痩果は淡褐色、やや扁平で長さ1.5mmほどの円柱形でまばらな短毛がある。
冠毛は淡灰褐色で長さ4mmほど。
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