里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ベニバナトチノキ いこいの森

2017-05-28 | 日記
大崎市鹿島台深谷地区の丘陵地に、「市民いこいの森」があります。
丘陵地の頂稜から斜面下の溜池にかけて、林道や何本もの遊歩道が設けられていて、
様々な花木や野草の花を観察することができます。

頂稜近くを通る林道を歩いていると、谷側斜面に淡紅色の花房を付けた木が何本も
植栽されています。葉が掌状の複葉でトチノキにそっくりなのですが、トチノキの花は
色がアイボリーですから、別の種でしょうね。
西洋トチノキ(マロニエ)の系統なのかも知れません。
花は既に散り始めていましたから、盛りは1週間前でしょうね。




                             二枚とも2017.5.27撮影

「マロニエ 花色 淡紅色」でネット検索すると、ベニバナトチノキというのが見つか
りました。さらに調べると、ヨーロッパ原産の西洋トチノキと北アメリカ原産のアメリカ
紅花トチノキの交配種であることが判りました。1820年頃に作出されたようです。
交配過程が複雑なため希にしか結実しないといわれ、苗はトチノキを台木にした接ぎ木で
作られるようです。公園樹、街路樹として利用されています。


                                 2017.5.27撮影

トチノキ科トチノキ属の園芸品種で、樹高10~15mの高木。
樹皮は淡褐色で波型の模様が入り、成木では樹皮に割れ目が入って剥落する。
葉は掌状複葉で対生し、小葉は5~7枚、倒卵形で長さ10~25cm、先端は尖る。
葉縁には鋸歯があり、葉面は葉脈がくぼんでしわがよったように見える。
花期は4~5月で、枝先に円錐花序を直立させ、淡紅色~紫紅色の花を多数付ける。
花序の上部には雄花が付き、下のほうに僅かに両性花が付く。
花弁は4枚あり、雄しべが花弁より長い。
果実は丸い堅果。



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