大崎市鹿島台深谷地区の、丘陵地を流れる小河川の土手や耕作地の法面などに、
白い大きな花が群生していて、草丈は1mほどもあります。
花の付き方から、セリ科の植物でしょうね。
大型の植物であること、花期が5月下旬であることなどから、同定は容易と思われます。
二枚とも2017.5.27撮影
セリ科の植物を収載した植物図鑑をめくると、私の写真に良く似た植物が載っていてハナウド
となっています。さらにもう1つオオハナウドというのもあります。
ハナウドは低地から山地にかけて自生とありますが、分布域が関東以西となって
いて、花茎が細く花序も小さめで、草姿も幾分やさしげです。
オオハナウドは標高の高い山地に多いとあるものの、北日本では低地にも生えるようです。
花茎が太く傘型の花序は20㎝以上にもなるようですが、これは寒冷地ほど大型化するの
かも知れませんね。北海道産の写真はかなり大ぶりですから。
分布域から、私の写真の植物は「オオハナウド」と同定します。
二枚とも2017.5.27撮影
セリ科ハナウド属の多年草で、北海道~近畿以北の本州に分布し、草丈は1~2m。
宮城県内では山地から低地の、日当たりが良く湿った草地や土手に自生し、しばしば群生する。
茎は中空で太く、上部で分枝し、節には白毛が密生する。
葉は3出複葉で、長い葉柄がある。各小葉は3~5中裂し、縁には不規則な切れ込みと鋸歯がある。
茎上部の葉は小さく、葉柄は広く鞘状となる
花期は5~7月で、茎頂に20cm以上にもなる大型の複散形花序をつけ、白色の花を多数密に付ける。
花弁は5個、小花序の中心部の花は直径5mmほどで放射相称。
周辺部の花は花弁の長さが8mmほどで深く切れ込む。上下で大きさが異なり、放射相称とならず
左右相称。総苞片はないか、あっても目立たない。小総苞片は数個あり糸状。
分果は扁平で長さ0.8~1cmの倒卵形。
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