里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ヤマグワの黄葉

2018-11-14 | 日記
加美町宮崎旭地区西部、沢沿いの林道を北へ上がって行くと、対岸の山裾に鮮やか
に黄葉した一本の大木が見えます。小さなコンクリート橋で対岸へ渡ると、3~4枚の
田んぼがあって、その向こうに黄葉した大木がそびえています。
田んぼの畦伝いに木の下まで行くと、葉が大きく枝が暴れているのでヤマグワですね。
モミジやシデなどは日当たりが良ければ紅葉し、半日陰なら黄葉しますが、ヤマグワは
日当たりの良し悪しに関わりなく黄葉します。




                             二枚とも2018.11.8撮影

かつてはヤマグワもクワも、蚕のエサとして利用されていました。国内では、現在は殆ど養蚕が
行われていないので、過去形になりますけどね。普段は桑畑に植えられたクワを蚕に与えていま
すが、盛んに成長する時期になるとクワが足りなくなることがあります。そんなときはヤマグワ
を採ってきて与えたものでした。ただ、クワの方が葉がやわらかめで厚いため、蚕はこちらが
お好みだったみたいです。

漢方では、クワの葉は「桑葉(ソウヨウ)」と呼ばれ、生薬として利用されています。
桑葉は、夏にクワの葉を採取し陰干ししたものです。
主に桑茶として飲まれ、咳止めや、血流の改善、滋養強壮に効果があるようです。
近年、桑の葉に含まれる特殊成分 DNJ(1-デオキシノジリマイシン)が発見され、これは小腸にお
いて糖質の消化吸収を阻害し、血糖値の上昇を抑制する効果があるとして注目されています。


                                 2018.11.8撮影

ヤマグワは2017年の6月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
ヤマグワ 小さな赤い実



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