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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

個人講習 アイゼン・ピッケルワーク講習(京都 金毘羅の岩場)

2024-12-02 11:36:51 | 講習
11月30日は、個人ご依頼で京都 金毘羅の岩場でアイゼン・ピッケルワーク講習を行いました。
遠路はるばる関東からお越しのグループ様、山への情熱に溢れた心強い皆さまでした☆彡
前半で基本技術の反復練習を行って、後半からは実際の登山を想定したシミュレーション行動🏔 最後に少し急な岩場を使ってお浚い登り、下山もアイゼンとピッケルをしっかり駆使しながらの下りで皆さまかなりお腹いっぱい感のようでした。一日本当によく頑張っていただきました👏


雪、氷、氷雪を想定して土の斜面を使って雪、氷、氷雪技術の練習です。
登り、下り、トラバース・・・想定される動きを徹底的に反復練習です。


アイゼンワーク、ピッケルワークの練習というと大よそ岩場の登り下りというのが定番ですが、雪山ではそれ以上に雪の斜面、氷の斜面、氷雪の斜面での行動がかなりの部分を占めますので当然それに適応した練習が不可欠なのです。という訳で当方の講習ではこのような練習も徹底的に行うようにしています。




続いて岩場に移動して、アイゼンでの岩登り技術を反復練習です。
やはり登り、下り、トラバース・・・と想定される動きを練習していただきます。
ここまでやって前半終了~


後半は実際の登山を想定したシミュレーション行動をしていきます。


前半で練習したアイゼン・ピッケル技術を使いこなしながら岩場、土斜面(雪、氷、氷雪を想定した)を登っていきます。


時に後ろ向き(クライムダウン)での激下りもしながら岩尾根を登っていきます。


途中の急な岩場もそれぞれ好みのラインで登っていただきました。




岩尾根を登って来て最後の急な個所を「落ち着いて」、「考えて」、「足場と手がかりを探して」一段、一段上をめざして登ります。


大原の里を眺めます。
そろそろ冬の予感です。






少し急な側壁を使って本日のアイゼンワークのお浚いを兼ねて岩登りです。


下山もやはりアイゼン・ピッケルワークを駆使しながらの下りです。
この後、麓に下山して本日の講習を無事に終了しました。
皆さま本当によく頑張られましたね👏
大変お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。







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個人講習 アイゼン・ピッケルワーク講習(六甲 蓬莱峡)

2024-11-29 10:48:12 | 講習
11月28日は、個人ご依頼で六甲の蓬莱峡でアイゼン・ピッケルワーク講習を行いました🏔
今シーズン初めての同講習会、遠路岡山県からお越しのクライアント様お二人でした。クライアント様曰く「厳冬期に履く冬靴を清水の舞台から飛ぶ勢いで購入したので日が暮れても構わないのでガッツリ指導をお願いします」ということでしたのでご要望にお応えして朝から日没直前までガッツリ、ミッチリ講習させていただきました🔥
そんなハードな内容で行いましたが最後までメゲズに本当によく頑張られたお二人さまでした👏
これで本番の雪山への自信も湧いてきたことでしょうね☆彡




荒涼とした蓬莱峡へ向かう前の一時、宝塚駅で煌びやかな雰囲気に浸ります。


蓬莱峡に到着~ 
今日一日張り切っていきましょう!


先ずはフラットフッティングでの基本的な歩き方を念入りに念入りに反復練習


フロントポインティングでの蹴り込みをこれまた念入りに念入りに反復練習


基本のアイゼンワークとピッケルワークで急斜面の登り方、下り方をとにかく反復練習。
頭で理屈、理論を理解した上で、とにかく数をこなすことで身体に覚え込ませていく。即ち「量も質も」的な練習を行うことが大切です。




基本動作がかなり出来るようになってきたので少し広範囲に動き回ってその場その場で必要な技術、使える技術を練習していきます。


紅葉をバックに針峰のコントラストが素晴らしすぎます!






後半は前半のお浚いと仕上げを兼ねてザックを背負って実際の登山形式で行動します。


三銃士!? いや「三匹が斬る!」かも! とりあえず僕は春風亭小朝ということで・・・


練習しながらずっと奥を目指して進みます。


終点は蓬莱峡針峰群、エギュ・ドゥ・ホウライ🏔です。(またまた勝手に名付けてしまいました!)
本場アルプスの20分の1位のスケール感ですが十分にスゴイ景観ですYO~!
これを見るだけでも一見の価値があるかも!?


登りに使ったコースを今度は下りの練習をしながら辿ります。
この後もまだまだ下って登ってようやく無事に下山終了~
朝から日没間際まで約8時間半、よく頑張っていただきました👏
朝とは見違えるというか別人になったように上手に行動できるようになったお二人さまでした👏
この後約30分歩いて途中の駅に到着して解散。この時期にしては長い9時間行動で本日の講習を無事に終了しました。




宝塚駅に戻ってくると街はクリスマスバージョンになっていました🎄
お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。







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岩場行動技術講習(ステップ3/実践プラス編)

2024-11-18 09:52:29 | 講習
11月17日は、京都の金毘羅で岩場技術のステップ3/実践プラス編の講習を行いました🏔

岩場講習の番外編的内容で、「岩系のバリエーションルート自分達でリードしながら登れるようになる為」の講習です。天気も気温も程良くて一日ガッツリ練習に励んでいただきました☆彡
人に物事を伝える、教えるという事が如何に難しいかを常日頃感じていますが、いつも以上に考えさせられました。自分自身に反省だらけの一日でした⤵⤵

今回もお決まり?のヘッデン下山🔦 どうも熱心に行いすぎて金毘羅の岩場は日没後下山高し!なのでこれまた反省です。
なにはともあれ皆さま本当によく頑張っていただきました👏


前半は結び方や装備品の使用方法などから開始。


安全な斜面と立ち木を使ってリード技術、フォロー技術を反復練習です。
システムを理解し身に付ける為には先ずはその技術に特化したことを落ち着いて練習できるように安全な場所で行うようにしています。




中間支点の取り方や様々なことは先ずは立ち木を使って練習することで理解してもらいます。


手順はじめ、システムを良く理解して動けるようになってきたので実際の岩場に移って実践練習に切り替えて行動していきます。










ツルベ式でリード&フォローを交代しながらドンドン登っていきます。


岩尾根のテッペンまで登ってきてとりあえず登り技術の練習は終了~


大原の里を眺めます。
学生の時(18歳)に初めて訪れて以来うん十年、僕の原点の場所と言っても過言ではありません。


懸垂下降で下降開始




途中から真っ暗闇の中を懸垂下降
今回も日没後のヘッデン下降となってしまいました。
皆さま本当によく頑張っていただきました。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。






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個人講習 クライミング技術講習(百丈岩、雪彦山 地蔵岳東稜)

2024-11-06 00:21:41 | 講習
11月3日~4日は、個人ご依頼でクライミング技術講習を行いました。

遠路遥々、福岡県よりお越しのクライアントのご夫婦様は普段よりとても熱心にクライミングに取り組まれています。
今回はマルチピッチやナチュラルプロテクションの設置、支点構築、コンティニュアンスクライミングなど、主にクライミングのシステムに関することを中心に講習させていただきました。
先ず初日は百丈岩でシステムの手順などを繰り返し繰り返し反復練習していただきました。
そして2日目は実践登攀ということで前日に百丈岩で練習していただいたことを生かしながら雪彦山地蔵岳を「自分達の力」で登っていただきました。やはり何事もそうですが、技術や知識というものは如何に「生きたものにするか」「如何に使えるものにするか」ということがとても大事なことと言えると僕は思います。

先ず初日は百丈岩で講習開始


普段よりご夫婦でリード&フォローを実践されているのでお二人にとって所見の岩場ですが、初っ端からリードで登っていただきます。


百丈岩の主(ぬし)のH氏のお弟子さんのポン太君がローソク岩をバックに勇ましい姿で写真に収まってくれました。最近アイドル的人気と専らの噂ですが、そんな噂なんてどこ吹く風で今日もしっかり登り込み?でしょうか。
H氏には今日も美味しいコーヒーをご馳走になって岩上での至福の一時でした☆彡


登っては懸垂下降で取付きに戻って・・・・ セッティングも全てお二人で協力して行っていただきます。


ルートを変えてやはりリード&フォローで登っていただきます。




ラインを変えてリード&フォローもツルベで交代しながら・・・


続けて下部岩壁に移動してやはり交代で反復練習していただきます。


ローソク岩が快晴の空に突き刺さんばかりに聳え立っています。




最後に東稜を3ピッチで登っていただきます。


東稜終了と同時に日没を迎えました。
この後、ヘッドライトをギリギリ使用することなく下山して本日の講習を修了~
7時に開始して17時30分に終了しての約10時間半。とても長い一日でしたがお二人様共に本当によく頑張りましたね!先ずは初日お疲れ様でした。


翌日は雪彦山へ。
前日に続いて朝から快晴☀ 雪彦山の岩壁群を眺めます。




前日の練習の実践登攀で地蔵岳東稜をリード&フォローで登っていただきます。


核心のチムニーを奮闘されながらも残置無視のナチュラルプロテクションでリードでクリア!
前日の百丈岩で初めて「カム」の使い方を学ばれたとは思えない動きで登って行かれる姿に感動してしまいました。


ヘッドウォールを望みます。






馬の背を登ります。




最後のフェースを登ります。


東稜を完登して地蔵岳登頂! 「自分達だけの力」で遂に遣り切りましたね! 本当におめでとうございます!👏👏 本当にお疲れ様です!
それに何よりオールナチュラルプロテクションでの完登! 本当に本当によく頑張りましたね! 「人が何かにチャレンジして成し遂げる、それも自分達の力で成し遂げる」ということの素晴らしさを見させていただいた思いでした。
この度はご依頼いただきありがとうございました!
お二人にとってのとても貴重で素晴らしい機会に立ち会わさせていただくことが出来ました。本当にありがとうございました☆彡







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岩登り・ロッククライミングを楽しむ会(六甲 芦屋の岩場)

2024-10-30 21:03:40 | 講習
10月30日は、六甲山 芦屋の岩場で「岩登り・ロッククライミングを楽しむ会」を行いました。
クライミング講習という堅苦しいものでなく、とにかく岩登り、クライミングというものを楽しんで頂いて、そして好きになっていただくプランです。
雨上がりの爽やかな秋晴れの下、朝から夕方まで皆さまとても熱心にガッツリとクライミングを楽しまれました☆彡


日本で最初のロッククライミングクラブを創設された藤木九三氏のレリーフが設置された高座の滝。ここ芦屋の岩場は日本のロッククライミング発祥の地なのです。


今回はキャッスルウォールのゲレンデで。
青空の下、太陽の陽射しを浴びながらのクライミング。
まさに「ゲレンデ太陽族」懐かしいミズノ スキーウェア「ケルビンサーモ」CMのキャッチコピーそのものです! ってそれは盛り過ぎじゃね?






易しいラインから開始して徐々に難しいラインへ。ヤル気満々の皆さま、果敢にチャレンジしておられます。とにかく楽しんで、好きになること。「好きこそ物の上手なれ」そのものなのです。






最後の締めにキャッスルウォールのテッペンまでクライミング


海を眺めて至福のひとときです。






最後は全員順番に懸垂下降

天気にも恵まれて良い一日でした☀
お疲れさまでした。ご参加ありがとうございました。


解散後、近くの自販機でチェリオの「喫茶店の味 フルーツオレ」で喉を潤して一人反省会?です。
これまた至福のひとときでした☆彡







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