4/15は、前日の講習のさらに発展系の実践技術編。実際のバリエーションルートを想定して全装備で登り、下り、歩き回りました。ハッキリ言ってこのような訓練を積んでいると北鎌尾根や前穂北尾根、源次郎尾根、などのレベルのルートは易しく感じるくらいになるのです。
昨日の基本技術編に引き続き参加のIさん。非常に急な岩壁ですがやはり登山靴で登攀します。
なぜ、敢えて「登山靴」を履いて「全装備」を担いで登る、このような訓練を行うのか? それは必要だからです。実際の山岳地域においては全装備(或いはアタック装備)を背負って登るのは「当たり前」です。また歩行を中心とした尾根系のバリエーションルートの場合は登山靴で登るのが「当たり前」です。その為の必要なことを身に付ける為に訓練を行うのです。さらに標高の低いゲレンデよりも3000m級の山岳地の方が気象条件、ルート状況などの環境が厳しくなるのは「当たり前」です。だからこそ実際の山岳地での登山よりもレベルの高いことをしておいてこそ丁度良くなるのです。 これはどんなスポーツにおいても当然に行われていることです。試合よりも練習の方が「辛い」、「厳しい」というのは当たり前に行われていることですね。
『下で出来ないことは、上では出来ない』のです。