熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

八ヶ岳 阿弥陀岳北稜とアイスクライミング体験

2018-01-17 10:12:33 | ガイド山行/雪山登山
1/15~16は、阿弥陀岳北稜のガイドでした。

公募日程では17日の悪天にぶつかりそうなので一日前倒しにしての山行でした。

それにしても前日は南稜上でのテント泊山行と、赤岳鉱泉という日本一?快適な山小屋に泊まっての山行とでは快適度のギャップに笑えてきます。


赤岳鉱泉アイスキャンディは立派な成長具合です!




初日はアイスクライミング体験です。初アイスクライミングでしたがとても上手に登られました。


夕飯は私初メニューの金目鯛と水餃子鍋をとても美味しくいただきましたYO~


翌日も完璧に晴れました! ほぼ無風晴天の下で阿弥陀岳北稜をめざしました。


下部急雪壁を登ります




上部岩稜帯を登ります


クライマックスのナイフリッジを凄い高度感と共に楽しく登りました。


阿弥陀岳登頂! おめでとうございます!
一昨日の阿弥陀岳南稜からの登頂に続けて阿弥陀岳南北踏破ですね!
特に疲れも見せず、屈強な精神とヤル気満々の気持ちで頑張り抜かれました。
大変大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







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八ヶ岳 阿弥陀岳南稜(テント泊)

2018-01-17 09:51:07 | ガイド山行/雪山登山
1/13~14は、阿弥陀岳南稜のガイドでした。

途中でテント泊をしながらガッツリ登る本格的な山行です。
バッチリ晴天に恵まれ最高の登山が楽しめました。


立場山付近にてテント泊。お一人のお客様は初ツェルト泊にチャレンジです!


夕飯は暖かいちゃんこ鍋


阿弥陀岳を望みます。
完璧に晴れました!しかし上部は烈風が吹き付けているのでゆっくり目にスタート!


権現岳と左奥に小さく富士山


白銀に輝く阿弥陀岳南稜


赤岳方面を望みます。右奥の尖りは天狗尾根


阿弥陀岳南稜核心部が迫ります


核心部のP3ガリーを登ります。


ガリー上部を登ります。


P4を足下に


山頂直下まで来ました!


阿弥陀岳登頂! おめでとうございます! バリエーションルートの南稜からの登頂です!
西面のバリエーションルートを登るのとは全く違く重厚でハードな登山でしたね。
お二人様共に本当に良く頑張り抜いての登頂ですね!


御小屋尾根を慎重に下山します。
途中から長い樹林帯の下りを経て登山口に帰着。登山の様々な要素がギッシリ詰まった濃密な2日間の登山を終えました。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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立場

2018-01-12 12:07:30 | うんちく・小ネタ
よくガイドする阿弥陀岳南稜というコースがあります。

その山の中腹に「立場山」という樹林に囲まれ、景色、展望も殆ど得られず、特に目立った特徴もない山があります。
いつも何も考えることもなく小休止だけして直ぐに後にする山頂ですが、年末の山行時になんとなく「立場山」「たちばやま」・・・と頭の中で繰り返している内に「立場」「立場」・・・ 果て、自分の立場ってなんだろう?と考えていました。

よくガイド業務をしていると参加されるお客様から「山岳ガイドさんってほんとスゴイですよね!」「さすが山岳ガイドさんですよね」「どこそこのガイドさんって○○ですよ~!」などというお話をされます。確かに最近テレビ番組や雑誌などで取り上げられることの多くなったガイドという職業人に対して憧れや称賛の気持ちを持たれることは自由なのですが、ちょっと捻くれた僕としては??? 「お客さんってガイドと過ごしたくて山に来てるのかな?」「主役はガイドかいな!?」「もっと山そのものを見ましょうよ!」という気持ちになってしまうのです。

そこでさっきの立場の話に戻って、確かにガイドさんも個々人様々な考えの上で仕事に就かれています。例えば「ガイドは芸者であるべき!」「ガイドはホストと一緒や!」「魅せてなんぼや!」などなど・・・ それぞれのガイドさんが様々な考えのもとで仕事をされることは個々人にお任せして、僕個人としてはガイドという職業はあくまでも「黒子」「裏方」でありたいと思っています。
「なんと言っても主役はあくまでも『山』そのものであり『お客様』である」そして「ガイドはその間に立つサポート役に過ぎない」
なぜそう思うか? それは山あってこそ山に向かう人が居て、その結果にガイドという職業も存在する訳であるからです。
だからこそ登山者なら、とにかく山に来たなら山を見ましょう!と強く思います。




















山があってこそ仕事させてもらっています。だからこそ「黒子」であり「裏方」なのです。
だから、目立ってはいけない、目立ちたくもない、目立つ必要も感じない、そもそも自分の性に合ってない。そしてずっとこのスタンスで行きたいな!と。

好きな歌詞にこういうのがあります。
♪~目立たぬように はしゃがぬように 似合わぬことは無理をせず~♪ 


これが僕の「立場」










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北アルプス 西穂高岳と氷雪技術講習/じっくりプラン

2018-01-09 08:09:06 | ガイド山行/雪山登山
2018年仕事始め
1/6~8で西穂高岳じっくりプランのガイドでした。

天候に左右されやすい西穂高岳をより確実に登山していただけるように予備日を設けて、また山中でゆったり過ごすことが出来るように3日間で設定してあるプランです。


西穂山荘名物の巨大雪ダルマは今年は例年に増してに大きく健在です!


日の出


先ずは独標をめざします


独標からめざすピラミッドピーク、西穂高岳を望みます。


ピラミッドピークからの西穂高岳


真っ白の笠ヶ岳


越えてきたピラミッドピークから続く雪稜


練習の為に敢えて所々トレースや正規ルートを外したりしながら登ってきました。
山頂への最後の登りも難しめの岩場を越えるルート取りで登ります。


西穂高岳登頂! おめでとうございます!
素晴らしい快晴の下での最高の展望に恵まれた西穂山頂です。


奥穂~前穂


槍ヶ岳方面


登ってきた西穂の稜線を見下ろします。
暫く山頂でゆっくり休んでから下山開始です。登り以上に慎重に確実な歩みで下山しました。


ピラミッドピークと霞沢岳


西穂山荘に帰着してここはやっぱりお決まり西穂ラーメンでしょ!

翌日は朝から降雪の中をロープウェイ駅に下山して今回の登山も終了。
ご参加いただいたお二人様、お疲れさまでした。ご参加ありがとうございました。








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謹賀新年

2018-01-03 10:22:31 | うんちく・小ネタ
2018年も皆様にとってより良い一年となることを願っております。

登山は確実な一歩の積み重ねにこそ安全があり、遥かな高みがあります。

今年も安全第一に登山を楽しんで頂ければ幸いです。





2018年 年始

江口正徳



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